2005年06月01日

アセビ

アセビ Pieris japonica


アセビは、本州、四国、九州に分布し、山地の乾燥気味の場所、特にやせた尾根に多く生育する常緑低木または小高木です。高さはふつうは2m〜3mくらいで、大きなものでは5mくらいまでなります。公園などによく植えられていますが、葉や茎は有毒で、馬がこれを食べると酔ったようにふらふらするところから漢字は「馬酔木」。草食性の動物、特に鹿の多い地域では、鹿がこれを食べないことから、アセビばかりの林ができてしまっていることも。

葉は枝の先の方にかたまってつきますが、輪生というわけではなく互生です。細長い倒披針形、先端に近い部分で幅が一番広くなります。葉の色は生育環境などによって個体差があるようで、黄緑色っぽかったり、濃い緑色だったり。厚い革質で表面には光沢があり、両面とも無毛です。長さは5cm前後。縁にはあまり目立たない鈍いギザギザ(鋸歯)があります。鋸歯は特に葉の上半分、先端の方にあります。花の終わった直後くらいに展開する葉は紅色を帯びて美しく、それも楽しめます。

花期は3月〜5月。枝先から出る円錐形の花序に白い花がたくさん咲きます。つぼ型の花は下向きに垂れ下がります。花序も垂れ下がる傾向が強いです。よく「スズラン」のような花といわれていますが、スズランよりもずっと先をしぼったようなつぼ型です。花冠は長さ8mmくらい、先の方は5つに浅く裂けます。雄しべは10本。雌しべは1本。花が咲くのは春ですが、若い花序は暑い夏の盛りにはもう見えています。

写真は、5月下旬、関東の山地。若い果実ができているところです。花は下向きですが、果実は上向きになります。果実(さく果)は、球形で直径5mm程度。熟すのは秋。

【和名】アセビ [馬酔木]
【別名】アセボ
【学名】Pieris japonica
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/05/29
【撮影地】神奈川県藤野町

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posted by hanaboro at 17:23| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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