2005年06月04日

サワギク

サワギク Nemosenecio nikoensis
2004/05/30 蕾が見え始めたところ

サワギクは、北海道、本州、四国、九州の山地の林内に生える多年草です。名前に「沢」とつきますが、ものすごく沢に近いような水びたしのところに生えるというよりは、やや湿り気の多い林の中に多いです。草丈は50cm〜80cmほどになります。細身でヒョロヒョロとした印象で、それほど群生する感じではありません。全体に明るめの緑色で繊細です。

花期は6月〜8月。茎の上部の花序に黄色の「頭花」をつけます。1つの頭花は直径1cmくらいのもの。キク科の花なので1つの頭花は、いくつもの「小花」が集まってできた集合花。そのうち周辺部にあって花びらに見える小花は「舌状花」、中央部には「筒状花(管状花)」があります。サワギクの舌状花は数が10個前後と少なめで、頭花も小さいので決して派手な花ではありません。それでも、暗い夏の林内で見ると、そこだけ小さな黄色い光を放っているのです。

サワギク Nemosenecio nikoensis
2005/05/29 根生葉

葉は互生。茎の上部の葉は、羽状に切れ込んだ葉です。その切れ込みの細やかさ、筆者にとっては好みの葉です。こんな葉の野生種は他に日本にはないような気がします。茎葉の毛は根生葉に比べてまばらです。

サワギクの根生葉は、白い毛に覆われていて、茎の根もとの方にもたくさん毛があります。一見、オミナエシ科の「オトコエシ」の根生葉にも似ています。この根生葉、花時期にはなくなってしまうので、見るなら今のうち〜。花の時期に見られる茎の上部につく羽状に切れ込んだ茎葉とはずいぶん印象が違っています。上部の葉は質が薄いですが、根生葉は少し分厚く見えます。

種子(そう果)を飛ばすころに目につくようになる「冠毛」は、白くて光沢があります。その冠毛がモワモワとほおけた様子が、ボロくずにたとえられて、「ボロギク」の別名があります。とはいっても、そのボロボロぶりは、「ノボロギク」や「ベニバナボロギク」、「ダンドボロギク」などにはかないと思います。

【和名】サワギク [沢菊]
【別名】ボロギク
【学名】Nemosenecio nikoensis
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/05/29、2004/05/30
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:21| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ロゼット図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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