2005年06月11日

カメバヒキオコシ

カメバヒキオコシ Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba


カメバヒキオコシは、本州の東北南部〜中部に分布し、山地の林内などに生育する多年草です。草丈は50cm〜80cmくらい。茎には短毛があります。

葉は対生。長さ5cmくらいの葉柄がありますが、ヒレがあって、葉身から翼のように流れたような状態です。葉の長さは5cm〜10cm、幅も同じくらいの卵形なのですが、先が3つに裂けておもしろい形になります。3つの裂片のうち中央の裂片が細長く尾状に伸びます。この形を亀のシッポに見立てて、「カメバ」と名前についています。葉の形は「カメ」というよりは「カブトガニ」みたいな感じもしますけど。

また、「ヒキオコシ」の方は、同じ仲間の別種「ヒキオコシ (Isodon japonicus)」からきていて、これは、葉が苦く病から引き起こすほどの力があるということに由来するそうです。

葉の表面には毛があり、特に葉脈上には多く生えています。特に若い時期には毛が目立って、葉のつけ根付近などは白っぽく見えます。尾状になる形は独特なので、わかりやすいのですが、茎の上部の葉では尾状になっていないことがあります。それに、形だけならイラクサ科の「アカソ」あたりにもちょと似ています。

カメバヒキオコシ Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba


花期は、9月〜10月。枝先の花序に花をたくさんつけます。花は青紫色の「唇形花」です。花冠の長さは1cm程度です。ガクも上下2つに分かれる「2唇形」、上唇はさらに3つに裂けます。シソ科に多い特徴ですが、ガクは花の後少し大きくなりよく目立つようになります。

学名は、諸説あるようで、図鑑によっても様々。「Plectranthus kameba」、「Isodon kameba」、「Rabdosia umbrosa var. leucantha f. kameba」、「Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba」などです。

【和名】カメバヒキオコシ [亀葉引起こし]
【学名】Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba
【科名】シソ科 LABIATAE
【撮影日】2005/06/05
【撮影地】山梨県塩山市

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posted by hanaboro at 18:35| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは
カメバヒキオコシいいですねー(^^)。
尻尾がかっこいい。
見てみたいんですが、おんたけには
コウシンヤマハッカとハクサンカメバヒキオコシしか見つかりません・・・。

山梨あたりまでいくと見られるでしょうか?
Posted by ごまのはぐさ at 2005年06月16日 00:26
*ごまのはぐささん*

秋に咲くシソ科のこの仲間、好きですね〜。

ちょうど「おんたけ」のあたりに分布するのが、葉の先が分かれて尾状にならないタイプ「コウシンヤマハッカ」ですよね。山梨でも写真の塩山では、カメバ状のタイプが見られました。構造線あたりに境界線があるのかもしれませんね。関東では、カメバタイプは比較的ふつうなんですが、切れ込みの度合いなんかはいろいろ。なかなか、難しいところですね。

ハクサンカメバヒキオコシは、尾の部分がでっかくなるタイプですよね。石川や福井あたりでは、そのタイプ。おんたけのは、ここの写真のものよりもぶっとくて、二段になりかけたり、ギザギザなのですか。なんか懐かしいです。

高山植物でも、白山とおんたけのものは同じタイプのものが見られるということは多いそうです。フロラの成り立ちに、共通する何かがあるのでしょうね。
Posted by hanaboro at 2005年06月16日 12:36
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