2005年06月16日

ミズヒキ

ミズヒキ Persicaria filiformis


ミズヒキは、日本全土に分布し、山野の林内などに生える多年草です。草丈は50cm〜80cm。伏した粗い毛がたくさん生えています。

茎葉は、長さ5cm〜15cmくらいの卵形。先の方はとがり気味。質は薄いのですが、表にも裏にもたくさん毛が生えていてフサフサします。しばしば、葉の中央付近にはV字型の茶褐色の模様が入ります。タデ科の植物にはよく見られる模様です。葉の付け根のあたりの茎には、褐色の薄い膜のような「葉鞘(ようしょう)」があります。この部分は筒状で、粗い毛がたくさんあります。

より大型で毛が少なく葉の先が尾状にとがるタイプは、「シンミズヒキ (Persicaria neofiliformis)」という別種にされているようです。

ミズヒキ Persicaria filiformis


花期は8月〜10月。ヒョロ〜ッと細長〜い穂状の花序に、ごく小さな花をポツポツポツッとつけます。花序の長さは30cm前後。直径4mmくらいのちっちゃな花は、花序にダイレクトについているように見えますが、一応、短い花柄があります。花柄は途中でほぼ垂直に折れ曲がって花は横向きに開きます。

花被は4つにさけ、1つ1つの花被片は卵形で長さは2mmくらいです。ふつうは上の3つの花被片は赤く下の1枚が白っぽい。それによって、花序を上から見ると赤く、下から見ると白く見えることから、紅白の水引にたとえて、名前は「ミズヒキ」というそうです。

その小さな花の中に雄しべは5本、雌しべの花柱は2本。果実は、褐色で光沢があり、花被に包まれて状態になっています。さらに残った2本の花柱の先は、カギ状に曲がります。昆虫の触覚のような舌のような形状です。ミズヒキの果実は、このカギ状になった部分で動物の体などにくっつく、いわゆる「ひっつき虫」の1つ。

【和名】ミズヒキ [水引]
【学名】Persicaria filiformis (Polygonum filiforme)
【科名】タデ科 POLYGONACEAE
【撮影日】2005/06/12
【撮影地】神奈川県津久井町

■Trackback People : 野草people

posted by hanaboro at 20:20| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(1) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。数日前からこのブログに訪問させていただいています。
ミズヒキソウ・・・好きな花です。
 あるかなきか 茂みの中に 隠れつつ ミズソキソウは 紅の花持つ  九条武子

目立たない花ですが、見つけると、なるほど、茂みの中で自己をしっかり主張してます。
Posted by 一人静 at 2005年06月16日 21:54
時々出かける八国山には、このミズヒキとヌスビトハギが群生するところがあって、夏の終わりの楽しみの一つになってます。
今度は葉もちゃんと見てみようっと。(^^;)
Posted by waiwai at 2005年06月17日 05:33
*一人静さん*

こんにちは!
ようこそ、お越しくださいました。

本当ですね。暗い茂みに生えていることが多いですが、その中にあって細長い花序に赤い点々は、ちゃんと自己主張してますね〜。素敵な和歌をご紹介いただいて、この殺風景な記事にも色が加わった感じがします。どうもありがとうございます。
Posted by hanaboro at 2005年06月17日 11:05
*waiwaiさん*

わぁ〜。八国山。トトロが出てきそう。行ってみたいです。ミズヒキとヌスビトハギ。ひっつき虫の群生ですね。その季節の花、好きです。葉っぱも個性的ですしね。
Posted by hanaboro at 2005年06月17日 11:11
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みずひき
Excerpt: 水引というと、熨斗袋についている紅白のやつですが、 ミズヒキはその水引に似ているので命名されたそうです。 写真だとちょっとわかりづらいですが、 棒みたいなのに小さな花が点??
Weblog: 佐保山
Tracked: 2006-02-07 20:27
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