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カラスノゴマは、本州、四国、九州に分布し、道ばたや畑などに生育する一年草です。茎はまっすぐ伸びて、草丈は30cm〜80cmくらいになります。シナノキ科カラスノゴマ属に分類されています。シナノキ科といえば木本が多いのですが、カラスノゴマは草本です。茎や葉など、全体に細かい「星状毛」が生えています。
葉は互生。卵形で、長さは5cm内外。両面に毛がありますが、特に裏面には密生して白っぽく見えます。
2005/06/20 芽生え | 2004/10/07 若い果実 |
花期は8月〜9月。葉の脇(葉腋)に1つずつつ、下向き加減に開きます。花弁は5枚で、比較的鮮やかな黄色。花の直径は1.5cmほどです。「放射相称」で、プロペラのようなつき方です。ガク片は細長い線形で後に反り返ります。このガクにも星状毛がはえています。雄しべの数には、ややばらつきがあって、10本〜15本。さらに、通常の雄しべよりも長く突き出た「仮雄しべ」も5本くらい。
果実は「さく果」で、長さは3cmくらいの細長い棒状。果実はほぼ上向き。果実にも星状毛があります。その毛の様子や、やや湾曲したところなどは、イモムシみたい。熟すと3つに裂けます。名前は、種子の色や形が「ゴマ」に似ているところからきているそうです。ただし、カラスノゴマは、食用にはならないとか。
【和名】カラスノゴマ [烏の胡麻]
【学名】Corchoropsis tomentosa
【科名】シナノキ科 TILIACEAE
【撮影日】2005/06/20、2004/10/07
【撮影地】東京都日野市
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じつはカラスノゴマも育てています。
種子が面白いんですよ。
コバンソウの実みたいなんです。
ギンレイカの葉の色素について
いつもながら示唆に富んだコメントで
とても参考になりましたm(__)m。
うほ〜。さすがですね。
そうなんですよね〜。ゴマみたいだからその名前になったってだいたい書かれているのですが、あんまりゴマには似ていないですよね〜。
そっか、コバンソウかあ。なるほどぉ。トウモロコシのちっちゃいのかななんて、思っていました。コバンソウの方がしっくりくる感じ。
ギンレイカ。あまり回数多くであったことがなかったもので、こちらこそ、とても参考になりました。ありがとうございます!