2005年07月02日

オオチドメ

オオチドメ Hydrocotyle ramiflora


オオチドメは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の道ばたなどにごくふつうに生える多年草です。草丈は5cm前後。セリ科チドメグサ属に分類される植物ですが、この仲間は他のセリ科の植物とはずいぶん違った特徴を持っています。セリ科に多いのは、葉が「羽状複葉」で、花序が「複散形花序」というものです。これに対して、チドメグサ属は、葉が「単葉」で、花序は球形の「散形花序」になります。

茎は細長くて、地面をはいます。途中の節から枝を出します。茎の先端や節から出た枝はまっすぐ立ち上がるか、斜め上にのびます。

葉の形は、図鑑などでは「腎円形」または「円形」と書かれています。葉脈を見ると掌形のようでもありますが、縁の切れ込みが浅くて、付け根の方が深く湾入する形、「心形」になっています。縁の鋸歯(ギザギザ)は大小ありますが、あまり鋭くとがってはいません。表面には光沢があって葉柄の基部にはごく小さい葉の付属物、「托葉(たくよう)」があります。茎と葉テカテカしています。柄の分岐点あたりで、茶色っぽく見えているのがその托葉です。

オオチドメ Hydrocotyle ramiflora


花期は6月〜10月。葉の脇(葉腋)から花序が出ます。花序の柄が長く、ふつう葉のある位置より上に花序が突き出しています。この点で、同じように茎が立ち上がるタイプの「ノチドメ」区別できます。ノチドメの方は花序の柄が短く、花序が葉にかくれるような状態になります。花序は「散形花序」ですが、1つ1つの花の柄が短くて10個程度が集まってつきます。花は、白っぽいような淡い黄緑色。花弁は5枚です。雄しべも5本、先端の「葯」は黄色。子房は2つあって、したがって柱頭も2本あります。

ごくごく小さい花ですが、それなりに均整のとれた花。肉眼でも見えないわけではないですが、虫眼鏡かルーペ持参で観察したいところ。

果実はやや平べったい「分果」が2つずつくっついます。分果にはそれぞれ2本の触角のようなものがついています。これは雌しべの柱頭です。果実の長さはわずか数ミリ程度のもの。図鑑によれば、直径は1.5mmとなっています。

【和名】オオチドメ [大血止]
【別名】ヤマチドメ
【学名】Hydrocotyle ramiflora
【科名】セリ科 UMBELLIFERAE (APIACEAE)
【撮影日】2005/07/02
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:52| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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