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モウセンゴケは、国内では北海道、本州、四国、九州に分布しているほか、北半球の主に温帯〜寒帯に広く分布し、低山〜亜高山の湿地や湿原に生える多年草です。
葉は根生。根元の方に集まってつき、葉には長い腺毛があります。腺毛の先は丸くなっていてそこから消化酵素を含んだ粘液を出し、昆虫を捕らえます。いわゆる「食虫植物」の一種ですが、根や葉がありますから光合成によって栄養分を作り出せるので、虫を捕らえることができなくても生育できます。もともと栄養分の少ない湿地などに生えますから、虫を捕らえることで、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)などの栄養分が補給され、開花、結実が促進されます。
花期は6月〜8月、15cm〜20cm程度の花茎に直径1cmぐらいの白い5弁の花を咲かせます。花序は咲き始めのころは先がくるりと巻いた渦巻き状になっていますが、咲き進むにつれて徐々にまっすぐに伸びてきます。写真は花が終わった後の花茎です。
葉や葉柄、腺毛など全体的に赤みを帯びているので、群生しているところでは地面が赤く見えます。その様子がまるで赤い毛氈を敷きつめたように見えることから、そう呼ばれています。「苔」とつきますが、いわゆるコケの仲間ではなく被子植物です。
ちなみに、学名の「Drosera」は「droseros」に由来し、「露を帯びた」という意味です。葉の腺毛から出る粘液の様子が露のようだから、そのようにつけられているそうです。また、種小名の「rotundifolia」には、「円形の」という意味があります。
【和名】モウセンゴケ [毛氈苔]
【学名】Drosera rotundifolia
【科名】モウセンゴケ科 DROSERACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県南会津郡檜枝岐村
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→モウセンゴケ(No.2)
葉の様子などは(No.2)の方でチェックしていただけるとうれしいです。
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「毛氈」というのは、布のことです。モウセンゴケの葉にあるのは、「腺毛」で長くて赤く、ツブツブ状になった先からは粘液が出ています。名前の由来の表現は、当ブログでは「群生していると、毛氈を敷きつめたように見えるから」とご紹介していますが、若干違う場合もあります。例えば「葉に赤い腺毛がたくさん生えた様子を毛氈に例えた」となっている場合もあります。
花の時期でも腺毛などは赤いです。花茎も時折赤みを帯びていることもありますが、花茎には腺毛はありません。写真には、花の終わった花茎の上部のみが写っています。葉の部分はこの時期でも赤かったです。群生している場所では、それこそ毛氈を敷きつめたように真っ赤に染まって見えましたよ。
モウセンゴケの名前の由来は「群生の様子」をさす場合と1つ1つの株を見て「葉に赤い腺毛がついている様子」をさす場合があるようです。葉からは確かに赤い腺毛がたくさん出ています。植物園や図鑑でご覧になられたとおりです。
写真は湿原の池塘のそばに生えていたもので、写っているのは一個体です。しかも終わった花の花茎の部分のみです。花茎の右隣あたりに写っているものは他の単子葉植物の葉です。種類までは特定できません。
わかりにくい写真と文章で、誤解を与えてしまって、どうもすみませんでした。
今回は話の流れから、sigeさんだろうとわかりますが、昨日のヤマグワにいただきましたコメント(2005年02月02日 23:50)と2つ続けて無記名になってしまっています。忘れただけだと思いますが、お名前がわからないとお返事しづらいですから、ご記名いただけるとありがたいです。
なるほど腺毛は葉からでていて、写真は花茎だったのですか。納得しました。
ご説明ありがとございました。
勉強になりました。
そうですね。モウセンゴケの場合は、花茎に腺毛はないですね。花の終わった姿の写真は、当ブログの唯一の個性でもあったのですが、わかりづらい記事だったと思います。うまく説明できなくてすみませんでした。