2005年07月07日

セラスチウム

セラスチウム Cerastium tomentosum


「セラスチウム」というのは、本来はナデシコ科ミミナグサ属の学名ですが、その園芸品種の総称または、ふつう、和名を「シロミミナグサ」という植物をさしていることが多いのではないでしょうか。属名は、学名の「Cerastium」から、「セラスチウム属」または「ケラスティウム属」と表記されることもあります。同属の植物は、北半球の温帯地域を中心に広く分布していて、多くの種が知られています。そのうち日本にも数種が分布しています。ミミナグサやオランダミミナグサも同属です。

セラスチウム(シロミミナグサ)は、南ヨーロッパ原産の多年草です。草丈は10cm〜25cm。葉は対生で、長さ2cm程度の線状の披針形です。茎が地面をはうように広がるので、グランドカバープランツとしてよく植えられています。茎や葉は、全体的に細かい白い毛におおわれていて、銀白色。晴天の日には地面が白くピカピカと光り輝きます。ちなみに、学名の種小名「tomentosum」には、「密に細かい綿毛のある」という意味があります。

初夏ごろに白色の花を咲かせ、全体が真っ白ということからだと思いますが、「snow-in-summer」や「ナツユキソウ」ともいいます。しかし、「ナツユキソウ」は、もう1つ同じ名前の植物があるので要注意。それは、バラ科シモツケソウ属の「Filipendula purpurea var. albiflora」という「キョウガノコ」の白花で、セラスチウムとはまったく別の植物です。

セラスチウム Cerastium tomentosum


4月〜6月。茎の上部の「集損花序」につきます。花は白色の5弁花。花柄の先に1つずつ上向きに開きます。直径は1.5cm〜2cmくらい。花弁の先には深めの切れ込みが入っています。ただし、少し変異があるようで、浅い切れ込みのこともあります。雄しべは10本、先の「葯」は黄色。雌しべの子房は花弁やガク片よりも上の位置にある「子房上位」です。花柱は糸状のものが5本あって、花の中心から放射状に出ます。果実は「さく果」です。

7月上旬、関東の丘陵地の片隅では、シロミミナグサの花はとっくに終了し、果実もすっかり熟しています。中の種子が見えたものがあったのですが、写真は大失敗。管理されている場所では、2枚目の写真のように、再び新しい芽がのびてきてきれいなシルバーリーフになっています。しかし、放置状態のものでは、一番上の写真のように、枯れ果てた茎が横たわり、もうすぐ木枯らしでも吹くのかと錯覚するような光景でした。

【一般名】セラスチウム
【和名】シロミミナグサ [白耳菜草]
【別名】ナツユキソウ [夏雪草]
【英名】snow-in-summer
【学名】Cerastium tomentosum
【科名】ナデシコ科 CARYOPHYLLACEAE
【撮影日】2005/07/07
【撮影地】東京都日野市

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(注)今回は、「セラスチウム」というタイトルですが、「シロミミナグサ (Cerastium tomentosum)」の内容になっています。

posted by hanaboro at 19:14| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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