2005年07月11日

カルミア

カルミア Kalmia latifolia


カルミアは、北アメリカ原産のツツジ科カルミア属(Kalmia)の常緑低木です。同属の種は、「Kalmia latifolia」以外にも数種知られていますが、日本に野生種はありません。渡来したのは1915年のことだったそうです。現在、日本で庭木や鉢植えとして栽培されているものは、だいたい高さ30cm〜1.5mくらいのものが多いのではないでしょうか。でも、原産地では、高さ10mほどにも達するのだそうです。

葉は互生ですが、茎の上部では集まってついているので、「輪生」しているように見えます。質は厚く、表面には光沢があります。葉の感じは、「ツツジ」というより、「シャクナゲ」の方に似ているかもしれません。いえ、それよりも、「アセビ」かな。葉の長さは5cm〜10cmの長楕円形。葉柄は赤っぽくなる傾向があります。

カルミア Kalmia latifolia


花期は5月〜6月。枝先の「集散花序」に多数、集まって咲きます。花序は、直径20cmくらいの大きな球形の塊です。1つ1つの花の直径は1.5cm〜2cm程度。色は淡い紅色です。花冠の形は、図鑑的に書くと、「お椀形で5裂する」となりますが、これでは、その個性的な形を表しきれませんよね。筆者の乏しいボキャブラリーであえて書くなら、広げたパラソルのようでもあり、クラゲのような形でもあり。そして、花開く前の金平糖のような形の蕾もおもしろい。花の咲いている時期よりも、花がないときの方がツツジ科らしく見えるかも。

開き始めのころ、10本の雄しべの先はクルリと巻いて、花冠の内側にあるくぼみに刺さったような状態になっています。そのくぼみは紅色の斑点模様になっています。このくぼみが蕾のときの突起の部分にあたります。その後、雄しべの先はくぼみから外れて、花粉が出てくる仕組みです。さらに花冠の中央ののどの部分にも紅色の縁取りがあって、一層、華やかなものとなっています。

7月上旬、華やかな開花の季節は過ぎ去り、すでに黄緑色の若い果実ができていました。果実は「さく果」で、球形、先端に1本立っているのは、雌しべの花柱。ガク片もまだ残っています。果実の表面には毛が生えています。その毛を撮影しようと思ったのですが。。。遠くに雷鳴がとどろく中での撮影で、早急に退散。

【一般名】カルミア
【別名】アメリカシャクナゲ [亜米利加石楠花]、ハナガサシャクナゲ [花笠石楠花]
【学名】Kalmia latifolia
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/07/07
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 16:01| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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