2005年07月13日

サフランモドキ

サフランモドキ Zephyranthes carinata


サフランモドキは、中央アメリカ原産の多年草です。日本にもたらされたのは、江戸時代のことだったとか。観賞用に栽培されるほか、比較的暖かい地域では人家周辺などで野生化しているのが見られます。

地下の鱗茎は直径2cmほど、以外にも小さな球根植物。葉は長さ30cmほどの細長〜い線形で3枚〜6枚が「束生」します。ちょっと分厚くて濃い緑色。全体に無毛です。

サフランモドキ Zephyranthes carinataサフランモドキ Zephyranthes carinata


花期は6月〜9月。10cm〜30cmの花茎をのばして、先端に紅紫色の花を1つずつつけます。直径は6cm〜8cmほど。花弁に見える「花被片」は6枚、縦すじが目立ちます。花被片は内花被片が3枚、外花被片3枚からなりますが、ほとんど同じ形で同じ大きさです。花被片の基部の方は少し白っぽくなって、くっついて筒状になっています。雄しべは6本で、先の「葯」は長く「花糸」にT字型について、オレンジ色でよく目立ちます。雌しべは1本、白くて雄しべよりも長く突き出しています。先端の柱頭は3つに裂けます。「子房」は花被片よりも下につく「子房下位」です。

やや小型の直径3cm〜4cmくらいで、白色の上向きの花を咲かせる「タマスダレ (玉簾 Zephyranthes candida)」も同じ属に分類されています。ちなみに、属の学名「Zephyranthes」というのは、「西風+花」に由来しているのだそうです。また、雨が降った後、数日後に花が咲くということで、「レインリリー」とも呼ばれています。「サフラン (Crocus sativus)」に似ているから「サフランモドキ」という名前になったとか、はじめにサフランと間違えられたからなどといわれているようですが、花色、大きさなど、それほど似ているとはいえないかもしれません。サフランはアヤメ科の植物ですし。

【和名】サフランモドキ
【別名】ゼフィランサス、レインリリー (Rain lily)
【学名】Zephyranthes carinata (Zephyranthes grandiflora)
【科名】ヒガンバナ科 AMARYLLIDACEAE (ユリ科 LILIACEAE)
【撮影日】2005/07/07
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:30| 東京 🌁| Comment(7) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hanaboroさん、こんばんは。
つい先日、フォト日和のりおさんちのコメント欄で「レインリリー」の呼び名の話をしていたのです。
タマスダレの方ですが。
タマスダレをレインリリーと呼ぶのは正式じゃないのでしょうか?

今回ご紹介のサフランモドキは見た記憶がないのですが、タマスダレはよ〜く見ます。で、私の頭の中ではレインリリーという名前で記憶されているのです。(^_^;)
Posted by kuu at 2005年07月14日 22:33
*kuuさん*

こんにちは!
りおさんのところ、いつもいろんな植物の話題で花盛りですよね〜。確かに、サフランモドキよりタマスダレの方がおなじみですね。自分のところも、子どものころ住んでいた家では、通路脇にズラリと植えられていましたよ。

さて、「レインリリー」という呼び名についてですが、結論からいいますと、「タマスダレ」も「サフランモドキ」もレインリリーと呼ばれるようです。

では、少し補足を。

この2種は、同じ「Zephyranthes」という属の植物なんですね。それで、両方ともただ「ゼフィランサス」と呼ばれることもあります。

そして、日本でふつうに手に入るような園芸書などでは、「ゼフィランサス」として、この2つが紹介されていて、よく別名として、「レインリリー」となっています。さらに、カタカナとともに「Rain lily」と英語表記がなされていることがあります。つまり、両方とも英名として用いられているのだと思いますよ。

紛らわしい感じはあると思いますが、きっと、日本のタンポポだったら、「タンポポ」という名前のタンポポはないけれど、総称としてタンポポと呼んでいるのと同じようなことではないでしょうか。

ただしですね〜、「Rain lily」というのが正式な英名なのかどうかは、ちょっとわかりませんでした。というのも、ある図鑑では、タマスダレが「Autumn Zephyrlily」、サフランモドキが「Rose-pink Zephyrlily」となっていましたので。もしかすると、「レインリリー」という呼び名は、日本に入ってきてから、この2種あるいは、ゼフィランサス属の植物で日本に入ってきたもの数種の総称としてつけられたものなのかもしれませんね。

あっ!余計に混乱させてしまったかな。と、まあ、わたしにわかることはこんなところです。うひょっ。
Posted by hanaboro at 2005年07月15日 11:28
hanaboroさん、お身体の具合はいかがですか。体調のよくないときにお相手してくださってありがとうございます。m(__)m

よ〜〜くわかりましたです。 (・_・)
そもそも誰が最初になんという名前を付けたのかって〜の〜は、日本でのバージョン、海外でのバージョン、訳した場合・・・混乱のネタだらけですもんね。。
植物は総称されやすいのですね〜。←総称でさえ憶えられないくせに言ってみました。(^_^;)

タマスダレの個を意識するなら、レインリリーよりタマスダレの方が呼び名としていいのかな?と思いました。
ネット上でタマスダレの呼び名が多いのも納得。タマスダレとサフランモドキを別の植物として意識した日本に感動しております。
ありがとうございました。うひっ。
Posted by kuu at 2005年07月15日 17:28
hanaboroさん、おじゃましております^^
体調、あまりよろしくないのですか?
気温の変化も激しいですから、どうかお大事になさってください。
タマスダレを先日UPした際に、ある植物図鑑サイト様のところに、
レインリリーと表記されていたことから、
今回の謎が始まったのですが(笑
自力で調べる事をしませんでした(^-^;
すいません(; ̄ー ̄A

でも、これでようやく謎が解けました。
やはり、サフランモドキとタマスダレ、ネット上で区別した方がよさそうですね。
タマスダレ=レインリリーと書く時には、
ちょっと注意書きを添えておこうかと思います。
詳しく解説していただいて、ありがとうございました(^-^) うほっ。

それと・・
記事中に追記をしたいのですが、
こちらのコメント欄での言葉を引用させていただいてもよろしいでしょうか?
Posted by りお at 2005年07月15日 18:35
*kuuさん*

お気遣い、どうもありがとうございます。体調は徐々に回復して、ほとんどふつうの状態になってきました。もう、大丈夫です!

名前は本当、ゴチャゴチャですね。園芸植物だと、流通名もあるし、新しくよりキャッチーな名前がつけられてるのもあったりして、バージョン多すぎだぁ〜。

そうですね、総称だとどれか1つのことをさしているのか、全部ひっくるめていっているのかわからないこともありますからね。個別の名前があるのなら、それを使うのがわかりやすいかも。

今回は、kuuさんのおかげで、ちょっと整理できたので、わたしもとっても助かりました。うひゃっ。
Posted by hanaboro at 2005年07月15日 18:54
*りおさん*

どもども、こんばんは!
体調は、一時期はちょっと高熱で苦しかったのですが、ずいぶんよくなりました。温かいお言葉、とてもうれしいです。りおさんもどうかお気をつけくださいね。

そうですね〜。「タマスダレ」と「サフランモドキ」は、別種ですし、区別した方がいいでしょうね。わたしの印象なんですが、「ゼフィランサス」の別名として、「レインリリー」があげられているようですから。

複数の呼び名がある植物だと、どの名前で掲載するかは、サイトの管理人さんの考えでいろいろでしょうね。「レインリリー」としても誤りではないですけど、わかりやすく注意書きを添えるのは、いいアイデアだと思いますよ。

コメント欄の文章、使っていただいてOKですよ。引用でも、いい具合にまとめて書き換えていただいてもかまいませんです。うはっ。
Posted by hanaboro at 2005年07月15日 19:33
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