2005年07月25日

ノブドウ

ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla


ノブドウは、アジア東北部に分布し、日本でも北海道〜沖縄まで広く見られ、山地、丘陵、ちょっとした草むらなどに生育しています。茎の基部は太く木質化した落葉つる植物。先が2つに分かれる「巻きひげ」は葉と対生して出ますが、葉は互生です。若い茎には粗い毛がたくさん生えています。

葉はほぼ円形〜掌状。多くの場合、3つか5つに裂けていて、幅は5cm〜10cm以上にもなります。つけ根は丸く湾入する心形。縁には鋸歯があります。葉の形にはいろいろ変異が多いのですが、特に深く切れ込むタイプを「キレハノブドウ (Ampelopsis glandulosa var. heterophylla f. citrulloides)」といいます。裏面は淡い緑色で、脈上に粗い毛があります。また、葉が無毛のタイプは「テリハノブドウ (Ampelopsis glandulosa var. hancei)」といい、本州南部〜沖縄に見られるといいます。若い葉の裏を見たとき白色か褐色のクモ毛が密生していたら、ブドウ属の「エビヅル (Vitis ficifolia)」の方のあたりの可能性が高いでしょう。

ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophyllaノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla


花期は7月〜8月。「集散花序」が葉と対生します。花は淡い黄緑色の小さなもので、多数咲きます。1つ1つの花は直径3mm、花弁は5枚あります。小さな花の中に5本の雄しべと1本の雌しべがあります。花にはちょっと肉質で盃形の「花盤 (かばん)」があって雌しべを取り囲むような状態になっています。「ヤブガラシ」のような色の変化はないですが、同じように、花盤からは花蜜が出ています。ノブドウもヤブガラシもブドウ科の植物ですが、ヤブガラシの花弁は4枚、ノブドウは5枚です。

果実は液果で、ふつうは5mm〜8mmくらいの球形。虫えいになっていることも多くて、大小混じっていることもあります。秋に熟すころには色がカラフルに変化していきます。淡い緑色から紫色、水色などになります。その様子はマーブルチョコのようですが、食用にはならないそうです。

【和名】ノブドウ [野葡萄]
【学名】Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
【科名】ブドウ科 VITACEAE
【撮影日】2005/07/25
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:56| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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