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ゴウシュウアリタソウは、オーストラリア原産の一年草です。日本で最初に認識されたのは1940年代のことで、その確認は1930年代に採られた標本をもとに行われたそうです。道ばたや、荒れ地、畑などの日当たりがよく乾燥した場所で見られます。夏の高温期によくふえ、畑地ではしばしば困った雑草となっているといいます。
根もとの方からよく分枝して地面をはうように広がります。そして、しばしば斜め上にのびるか、まっすぐ立ち上がることもあります。茎には短い毛が多く、腺毛も混じっています。茎の長さは15cm〜30cmほど。
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葉は互生。長さ1cm〜2.5cmの楕円形で、縁には3対〜4対の波状の鋸歯(ギザギザ)があります。ギザギザの深さは浅いこともあれば、深いこともあります。小さいけれど分厚くしまった感じの葉です。裏面には柄のある腺点があり、脈上の毛は多細胞。独特のちょっと嫌なにおいがあります。
花期は7月〜10月。葉の脇(葉腋)に小さな花がかたまってつきます。かたまりは直径4mm。ガク片は5つ、ここにも多細胞の毛や腺点があります。このガク片は果実の時期まで残って、果実を包み込みます。
【和名】ゴウシュウアリタソウ [豪州有田草]
【別名】コアリタソウ、ゴウシュウアカザ
【学名】Chenopodium pumilio (Chenopodium carinatum)
【科名】アカザ科 CHENOPODIACEAE
【撮影日】2005/07/16
【撮影地】東京都日野市
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わ〜い! ゴウシュウアリタソウだぁ。(^^)
去年の夏、八国山に行く途中の畑で見つけて、しばらく何だか分からず悩みました。
見慣れない植物→帰化植物かも→アリタソウと感じが似ているかも・・・とたどって、ようやく「ゴウシュウアリタソウ」に行き着いたときは、とっても嬉しかったです。(^^)
わ〜い!喜んでいただけたみたいだぁ。
この写真のものも畑にあったものですよ。ちょっと自分の背丈にしては高い位置にあって、晴天下で熱くなったブロック塀に寄りかかって撮影しました。
そうそう、初めて見るような植物は、だいたい帰化植物を疑いますね。ゴウシュウアリタソウもその草を知らなかったら、なかなか目に入ってこない草の1つかもしれませんが、名前がわかると感動するし、その後は結構、目についたりして不思議です。