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ハナトラノオは、アメリカ北東部原産の多年草です。日本に入ってきたのは、明治のことだったとか。長い花穂に次々に花を咲かせ、たくさん群生して咲く様子は見栄えがよいので、観賞用によく栽培されています。また、それが逃げ出して人家周辺ではしばしば野生化しています。しかも、地下茎でよくふえるため群生しています。草丈は40cm〜1.2mくらい。シソ科の植物なのでふつうのことなのですが、茎はしっかりと四角形になっています。あまり枝分かれはしないのですが、上部のほうで花穂は数本出ます。
2005/07/25 まだ短い花穂 | 2004/12/08 枯れた花穂 |
葉は十字に対生するので、遠めにも規則正しい葉の並びに見えます。細長い披針形で先はとがり、縁には先のとがったギザギザ(鋸歯)があります。葉柄はありません。質はちょっと厚めで、表面には光沢があります。
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花期は7月〜10月。茎の先の花穂にたくさんの花をつけます。花穂の長さは10cm前後、シッポのような状態になるので、「トラノオ」とつけられています。ただし、トラノオという名前のつく植物は、多岐にわたっていて、分けられている分類群も様々です。例えば、「オカトラノオ」はサクラソウ科、「イブキトラノオ」はタデ科、「ルリトラノオ」はゴマノハグサ科です。
花は桃紫色〜白色。長さ3cmくらいの「唇形花」。これが4列になって花穂を咲きあがっていくので、非常に立体的。花穂が見え始めた蕾の段階から、その4列で角ばった花穂の片りんが。ガクは先が5つに裂けます。
【和名】ハナトラノオ [花虎の尾]
【別名】カクトラノオ [角虎の尾]、フィソステギア、ライオンズヘッド
【学名】Physostegia virginiana
【科名】シソ科 LABIATAE (LAMIACEAE)
【撮影日】2005/07/25、2004/12/08
【撮影地】東京都日野市
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