2005年07月26日

ヤハズソウ

ヤハズソウ Kummerowia striata


ヤハズソウは、日本全土に分布し、野原や道ばたなどにふつうに生育する一年草です。日本以外にも中国や朝鮮半島にも分布しています。茎には下向きの毛があります。よく似た「マルバヤハズソウ (Kummerowia stipulacea)」の場合は、茎の毛が上向き。ヤハズソウの茎は、はじめやや地面をはうように斜めに伸び、よく枝分かれします。マメ科ヤハズソウ属の植物で、草丈は15cm〜40cmくらい。

葉は3つの小葉からなる「3出複葉」で、1つ1つの小葉は長さ1cm〜1.5cm程度の長楕円形。側脈がよく目立ちます。小葉の両端を持って先の方をピュッと引っぱると、こそ側脈にそってちぎれて、「矢筈」のような形になります。名前はそこからきています。小葉の縁には縁に沿って伏せた状態の毛が生えています。

ヤハズソウ Kummerowia striata


花期は8月〜10月。茎の上部の葉の脇(葉腋)に1つ〜2つずつつきます。花は長さ5mm程度の淡い紅色の「蝶形花」。蝶形花というのは「旗弁」、「翼弁」、「舟弁(竜骨弁)」からできていて、蝶が羽を広げたような、マメ科に多い独特の花です。まだ、昆虫が訪れていないうちは、雌しべや雄しべが舟弁の中に納まっているのですが、昆虫が訪れると、舟弁の外に見えるようになります。ガクは筒状で先は5つに裂けます。

ガクは果実の時期に長さ3mm〜3.5mm、まばらに毛があります。ガクと果実(豆果)の長さを比べると、豆果が少し長い程度です。マルバヤハズソウの場合は、ガクの長さは1.5mmで毛はなく、ガクよりも豆果の長さが2倍ほど長い。ヤハズソウの果実は、平べったい円形で先がとがっています。マルバヤハズソウの場合は先が丸いことも区別点。時に花を開かずに結実する「閉鎖花」をつけます。中の種子は1つ。熟しても裂けない果実です。

【和名】ヤハズソウ [矢筈草]
【学名】Kummerowia striata
【科名】マメ科 LEGMINOSAE (FABACEAE)
【撮影日】2005/07/25
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : 野草people

posted by hanaboro at 18:29| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヤハズソウも、八孫山で初めて知った植物です。これも小さな花を見つけて喜んで、それで終わってました。(^^;)
最近、近所の土手に生えているのも見つけました。hanaboroさんの記事を手がかりに、もう少し仲良くなってみようと思います。
Posted by waiwai at 2005年07月26日 22:26
*waiwaiさん*

おおおっ!今度は「八孫山」ですかぁ?どんなところなんだろう。小さい花ってやっぱりかわいいから、見つけるとそれだけで満たされてしまうかも。ちっちゃいけれどヤハズソウの花はちゃんと蝶形花してるから、ああマメ科だなぁと思って喜んじゃいますね。花はだいたいこれからだからたくさん仲良くなれそうですね。
Posted by hanaboro at 2005年07月27日 00:08
あはっ、またやってしまいました。(^^;)
八国山の間違いです。
う〜ん、どう打ち間違ったんだろう。(ーー;)
Posted by waiwai at 2005年07月27日 05:44
*waiwaiさん*

なぁ〜んだ。そうか、文脈からは「八国山」っぽかったけど、「孫」ってなってたから、おやっ?と思って。八国山。これまでのお話から、帰りに薬用植物園に寄れて、埼玉との県境にあって、畑が近くにあって、見られる植物がたくさんということがわかりましたです。いろいろ想像するのだ!
Posted by hanaboro at 2005年07月27日 09:42
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