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タカトウダイは、本州、四国、九州に分布し、山野の草地に生える多年草です。トウダイグサ科トウダイグサ属の植物です。同じ属の植物は世界的に見ると、およそ2000種ほども知られていて、そのうち日本には10数種が自生しています。
茎はまっすぐ直立して、草丈は30cm〜80cmになります。特に茎の下部には白い毛があります。また、茎や葉からは白色の乳液が出ます。葉は互生。長さ5cm前後の長楕円形です。一見すると、ほとんど全縁に見えますが、縁にはごく微細な突起があります。タカトウダイの茎には、互生する葉のほかに、輪生する葉もあります。茎の先では4枚〜5枚の葉が輪生しています。
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花期は6月〜8月。茎の先で葉が輪生している部分の中心から、数本の柄が傘の柄のように広がって、それぞれに3枚の「苞葉」がつき、さらにそこから3つの小さな柄が出ます。そして、その柄の先に2枚の「小苞葉」が出て、2枚の間につぼ形の「杯状花序(はいじょうかじょ)」がつきます。これは、5つの「総苞片」がくっついてつぼ形になったもので、花序なのですが1つの花のように見えています。杯状花序はトウダイグサ属の大きな特徴の1つです。
タカトウダイの花は花弁がありません。花被のない「無花披花」です。黄色の楕円形の「腺体」が4つあって、その間に雄花と雌花があります。雌花は腺体の間から外に長くのび出て、球形の子房が目立ちます。そして、その先にある柱頭は4つに裂けています。子房の表面にはブツブツした突起が縦に並んで数列ついているので、果実の時期にもその突起があります。果実は球形の「さく果」で、直径は3mmくらい。秋には紅葉して美しいものです。
【和名】タカトウダイ [高灯台]
【学名】Euphorbia lasiocaula
【科名】トウダイグサ科 EUPHORBIACEAE
【撮影日】2004/07/04
【撮影地】山梨県牧丘町
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