2004年09月17日

ヤマホタルブクロ

ヤマホタルブクロ Campanula punctata var. hondoensis


ヤマホタルブクロは、山地の林縁などに生育する多年草です。キキョウ科ホタルブクロ属の植物で、草丈は40cm〜80cmほど。花冠は長さ4cm〜5cmの釣鐘形で、紅紫色〜白色。筒状のガクは先が5つに裂けます。雄しべは短くて5本、雌しべは長くて1本です。

ヤマホタルブクロとホタルブクロはよく似ています。この2つを見分ける大きなチャンスは二度訪れます。一度目は蕾から開花、結実する、一般的な花の時期です。ぶら下がって咲く花の付け根あたりにある「ガク片」に注目します。典型的なホタルブクロではガク裂片の間に反り返る「付属片」というのがあって、典型的なヤマホタルブクロにはその反り返る付属片がなく、そのかわりこぶ状にふくらんでいます。ただし、変異が大きくて区別しにくい場合もあります。

二度目のチャンスは、種子ができたときです。種子のまわりに翼が発達していたらヤマホタルブクロの可能性が高いといえるでしょう。また越冬時の地上部の葉(根生葉)の有無も区別点となるようです。写真の個体では、ガク片はとっくになくなっていますし、種子も飛散した後のようですから、付近の個体などからの予測で、ヤマホタルブクロとしています。

ヤマホタルブクロとホタルブクロは、ふつうなるべく「自家受精」をしないように、同じ一つの花の中で雄しべが雌しべよりも早く成熟し、雌しべが成熟するころには雄しべがしおれるという具合に、自分の花粉が自分の雌しべにつかない仕組みになっているようです。写真の個体は果たして、他家受精には成功したのでしょうか。自家か他家かはわかりませんが、受精には成功したようですね、子房の部分が丸く膨らんでいます。

【和名】ヤマホタルブクロ [山蛍袋]
【学名】Campanula punctata var. hondoensis
【科名】キキョウ科 CAMPANULACEAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村

posted by hanaboro at 17:12| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hanaboro様
もうすっかり秋ですね

なんかいいですね
>他家受精には成功したのでしょうか。
そうだといいですね
きっとそうです。そうに決まっている!
Posted by いまだごぜん at 2004年09月17日 21:21
>いまだごぜん様、
わざわざ来てくださって、どうもです。
ほんと、怖いぐらいすっかり秋ですねえ。

他家受精、、、
きっと他家受精だったんだと私も思いますです。
Posted by hanaboro at 2004年09月17日 21:40
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