2005年08月24日

オニシオガマ

オニシオガマ Pedicularis nipponica


オニシオガマは、本州中部以北の日本海側に分布し、山地帯〜亜高山帯の湿地や湿り気の多い場所に生える多年草です。ゴマノハグサ科シオガマギク属(Pedicularis)の植物で、同属は北半球に500種ほど知られています。茎は太くてほとんど分枝せず、まっすぐにのび、草丈は30cm〜1m。茎、葉、花序、苞、ガクなど全体に白い毛が密生しています。

葉は5枚くらいが根もとの方に集まってつき、茎の上部につく葉は小さくて対生します。根元のほうの葉は、長さ10cm〜30cmほど、幅10cm前後で、羽状に全裂して、裂片はさらに深く切れ込み、縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。一見、シダ植物のような葉です。茎葉は上部ほど小さくなり、羽状に裂けるという感じではなく、苞のような状態になります。

花期は8月〜9月。茎の上部の花序にややまばらに花をつけます。花序は長さ10cm〜20cm、最初短く次第にのびて、大きな個体では最終的には25cmくらいになります。花冠は上唇と下唇のある「二唇形」で、長さは3.5cm〜4cmと大型です。色は紅紫色。上唇は少し湾曲した舟形、先端はヨツバシオガマのような長いくちばしではありません。下唇は3つに裂け、裂片は丸いです。ガクの先は5つに裂けます。写真はまだ、花茎が伸びてきているところで、ずんぐりと太くて節間がつまっています。蕾もまだ見えていません。

関東〜東海の太平洋側の山地帯には、近縁の「ハンカイシオガマ (Pedicularis gloriosa)」が分布していますが、こちらは林内〜林縁に生育し、茎は細長く大きな個体ではよく枝分かれします。

【和名】オニシオガマ [鬼塩竈]
【学名】Pedicularis nipponica
【科名】ゴマノハグサ科 SCROPHULARIACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県檜枝岐村

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posted by hanaboro at 17:34| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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