2005年08月25日

ナンキンハゼ

ナンキンハゼ Triadica sebifera
若い果実

ナンキンハゼは、中国原産の落葉高木です。日本でも暖かい地域では野生化していることもあります。秋の紅葉はとても美しく公園樹や街路樹としてよく植えられています。高さは15mほどまでなります。樹皮は灰褐色で縦に裂けます。トウダイグサ科の植物で、枝を傷つけると白い乳液が出てきます。冬芽は丸っこい三角形で枝にくっついています。雄花と雌花がありますが同じ株につく「雌雄同株」です。

ナンキンハゼ Triadica sebifera
樹皮

葉は互生。ひし形に近い幅の広い卵形で、先端はスッーと急に細長くなってとがります。新葉は赤みを帯びています。長さは3cm〜7cmくらい。葉は堅め、両面ともにけはありません。裏面は色が薄く白っぽい。葉柄は長さ5cm前後、葉の基部には「腺体」があります。

ナンキンハゼ Triadica sebiferaナンキンハゼ Triadica sebifera


花期は6月〜7月。枝の先や葉の脇(葉腋)に穂状の花序を出して多数の花をつけます。花序の長さは6cm〜18cm。花は黄色ですが、花弁はありません。雌花は花序の基部に5個〜10個ほどつき、それ以外は雄花でたくさんつきます。雄しべは2本、雌しべは3裂して先は開きます。雄花と雌花の成熟する時期がずれているのですが、雄花が先か雌花が先かは個体によって違っているそうです。

果実は「さく果」で、直径1cm〜1.5cmほどの球形。1つの果実に種子は3つできます。秋に熟すと果皮は黒褐色になり、先が3つに裂けて、白いロウ質に包まれた種子が出てきます。その白いロウ質の部分は「仮種皮」です。種子は有毒ですが、これからロウソクや石けんの原料となる油がとられます。晩秋のころになって、すっかり落葉してしまっても、枝先には果皮は落ちてなくなった白い種子だけがよく残っています。野鳥たちはこの種子をよく食べていますが、ヒトは食べられないので要注意。

【和名】ナンキンハゼ [南京黄櫨]
【学名】Triadica sebifera (Sapium sebiferum)
【科名】トウダイグサ科 EUPHORBIACEAE
【撮影日】2005/08/07
【撮影地】東京都立川市

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posted by hanaboro at 12:28| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今年初めて名前を覚えた木です。
近くのスーパーにたくさん植えられていて、「葉の縁が少し明るい色で、きれいだなぁ」と思っていました。
実の観察も楽しみです♪
Posted by ひなっぺた at 2005年08月26日 10:50
*ひなっぺたさん*

そうですね〜、確かに葉の縁がちょっと明るい色ですよね。ポインセチアにもちょっと似てます。ひし形っていうのも特徴的。紅葉もきれいですし、きっと、スーパーのまわりでも、冬には白〜い果実が見られますよ。
Posted by hanaboro at 2005年08月26日 20:03
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