2005年08月29日

トキンソウ

トキンソウ Centipeda minima
畑地ではよく見られる

トキンソウは、日本全土に分布し、畑や道ばた、庭などにふつうに生育する一年草です。日なたにもありますが、日陰にも多く見られます。日本以外にも、朝鮮半島、中国、インドやオーストラリアにいたるまで温帯〜熱帯に広く分布し、北米に帰化しているといいます。キク科トキンソウ属の植物ですが、これが本当にキク科の植物なのかと、疑ってしまいたくなるほど地味で目立たない小型の植物です。茎はよく枝分れして、多くの場合、四方八方に地面をはって伸びます。茎の長さはだいたい20cmくらいになりますが、地面に接したところから根を下ろします。

葉は互生。幅の細い楕円形〜さじ状のくさび形。長さは7mm〜2cm、幅は5mm前後と小さなものです。葉の先の方には3つ〜5つのギザギザ(鋸歯)があります。小さいわりには質は厚め、やや多肉質です。

トキンソウ Centipeda minima
アスファルトの隙間にも

花期は7月〜10月。葉の脇(葉腋)に直径3mm〜4mmの球形の「頭花」をつけます。頭花はたくさんの「小花」が集まってできた集合花です。その小花のうち、ふつう花びらに見えているのは「舌状花」ですが、トキンソウの頭花には舌状花がありません。すべて「筒状花(管状花)」殻できています。

開花が近くなってきた蕾を見ると、赤紫色をしています。この部分の筒状花は「両性花」で、10個前後あります。両性花の花冠は4つに裂けます。その両性花の周辺には、より小さくて緑色の「雌花」がたくさんつきます。

両性花、雌花ともに結実します。果実(そう果)は、とても小さくて長さは1mmちょっと。「トキンソウ」という名前は、成熟した頭花を押すと黄色の「そう果」が出てくるので、「金を吐く草」ということからきているのだそうです。

【和名】トキンソウ [吐金草]
【別名】タネヒリグサ、ハナヒリグサ
【学名】Centipeda minima
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/08/29
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : petite fleur

posted by hanaboro at 18:34| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トキンソウの資料を集めていて貴ブログに出会いました。参考になりました。私は故郷の動植物のHPを作成しております。また、寄せて頂きます。
Posted by kounit at 2007年02月14日 09:19
いつも参考にさせていただいています。
今日「トキンソウ」の勉強をさせてもらいました。
余分な事ですが、誤変換がありました。
すべて「筒状花」から出来ています。
という箇所の、『から』が『殻』になっています。
Posted by 飯田 康雄 at 2008年07月31日 03:37
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