2005年08月31日

ヒメムカシヨモギ

ヒメムカシヨモギ Conyza canadensis
花穂の一部

ヒメムカシヨモギは、北アメリカ原産の越年草で、温帯〜熱帯の地域に広く帰化しています。日本に入ってきたのは、明治の初めごろのことだそうで、その後、急速に各地に分布を広げたといいます。当時、鉄道の線路に沿って広がったことから、「テツドウグサ(鉄道草)」、「メイジソウ(明治草)」、「ゴイッシンソウ(御一新草)」などと呼ばれていたとか。現在では、各地の道ばたや荒れ地などで

ふつうは秋に芽生えて、ロゼットの状態で越冬し、翌年の夏〜秋にかけて開花します。根生葉はヘラ形で、しばしば縁のギザギザ(鋸歯)は大きく丸い切れ込みになって、羽状に裂ける感じです。

茎は直立して上部のほうで枝分かれします。草丈は1m〜2m。茎には開出する毛がたくさん生えています。葉は互生。長さ7cm〜10cm、幅1cm〜1.5cmの細長い線形。縁の鋸歯はまばらで、長い毛があります。葉の色は明るめ。

ヒメムカシヨモギ Conyza canadensis
茎や葉の縁に毛がある

花期は8月〜10月。茎の上部の円錐花序にたくさんの頭花をつけます。花の周辺部には「舌状花」が1列並んでいます。その舌状花は白色で、先は浅く2つに裂けます。そして花の中央部分には「筒状花(管状花)」があります。「総苞」は筒形で幅2mmほど、「総苞片」は線形で淡い緑色、毛が1列に並んで生えています。総苞片の列の数は何だか不明瞭ですが、だいたい3列です。「そう果」は長さ1mm、淡い褐色の「冠毛」があります。

よく似た「オオアレチノギク」との大きな違いは、ヒメムカシヨモギは明らかに「舌状花」があることがわかること。「ケナシヒメムカシヨモギ」は、葉がほとんど無毛、総苞片も無毛など、名前のとおり全体に毛がないことで区別されます。

■ヒメムカシヨモギとオオアレチノギク

葉の毛茎の毛頭花の様子
ヒメムカシヨモギ縁と裏面脈上ややまばら舌状花が明瞭
総苞片の毛が少なめ
オオアレチノギク両面にある
特に裏面には多い
開出毛が密生舌状花が目立たない
総苞片の毛が多い


【和名】ヒメムカシヨモギ [姫昔蓬]
【学名】Conyza canadensis (Erigeron canadensis)
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/08/29
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:23| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(1) | 茎など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヒメムカシヨモギのほうが可憐ですねえ。
オオアレチノギクのほうがふてぶてしい。
私にはそんな印象です。
でも、いまだに花を見ないと区別がつきません。

初めて名前を知ったのは、なんともう5年も前でした。
以下の「大荒れ地野菊!」。
http://konton.cside.com/zatsuzen/mui2000_3.html
うーむ、もう5年も前か・・・。
Posted by 混沌 at 2005年08月31日 20:39
*混沌さん*

でっかくなると、どちらもウゲゲ〜な感じですけれど、場合によっては結構整った形をしているような。その形がよく見えてしまうことがあります。大繁殖して困った雑草なんだけど。

見分ける簡単ポイントは、やっぱり花でしょう。オオアレチノギクの方は、総苞も大きくて毛が多いですしね。ふてぶてしい印象になるかも。5年。息子さんかな?大きくなれれたでしょうね。
Posted by hanaboro at 2005年09月01日 12:44
でっかくなるともはや「姫」ではないですね(笑)。息子は小3になりました。その後、娘も誕生し、今は4歳です。
Posted by 混沌 at 2005年09月02日 02:16
*混沌さん*

本当、その通りですね〜。でっかいのはまったく「姫」って感じじゃないです。まだ瑞々しいうちはいいのですが、しだいに見てられないような姿にも変身してしまいますからね。

お子さんたちの健やかな成長、何よりですね!
Posted by hanaboro at 2005年09月02日 04:00
こんにちは!
TBさせて頂きました。
(手紙はまだなのに…(^^;))
オオアレチノギクか、ヒメムカシヨモギか、
迷った挙げ句、最初に思ったヒメムカシヨモギに決めました。(爆)
間違っていたら…写真を替えましょう。(笑)
Posted by nancy at 2005年10月25日 02:08
*nancyさん*

企画のことは、ゆっくりやっていただいていいのですよ。期限もないですからね。

オオアレチノギクとヒメムカシヨモギ。まあ、迷ったときは舌状花がよく見えるかどうかで大体いけるんじゃないですかね。見慣れてくると、全体の様子なんかでも大方わかるようになると思いますよぉ。
Posted by hanaboro at 2005年10月25日 10:24
コメント、ありがとうございました!
やっぱり違いましたか!(^^;)
さて、ヒメムカシヨモギを探して写真を入れ替えるか、本文をオオアレチノギクとするか…(^^;)
のんびり考えます。(笑)
Posted by nancy at 2005年10月27日 15:53
*nancyさん*

さきほど、nancyさんのところ、おじゃましてきました。お写真も、本文も入れ替えなくて大丈夫ですよ。汗汗。お写真、ヒメムカシヨモギだと思いますから。

ご足労をおかけしてしまって、どうもすみませんでした。
Posted by hanaboro at 2005年10月27日 16:52
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ヒメムカシヨモギ (姫昔蓬) …外国から来た花
Excerpt: ギシギシもそうだったが、田畑の畦や道ばたに咲くありふれた花に心惹かれるときがあ
Weblog: 今日も夢中で!
Tracked: 2005-10-25 02:06
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