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地上4cmの紅葉。
タニソバは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の湿り気の多いところに生える一年草です。草丈はそれほど大きくならないことも多いですが、茎がよく枝分かれするので、横に広がった状態になります。葉は互生。長さ1cm〜3cmくらいの卵形。葉柄の部分には横に出っ張ったような「翼」があります。そして茎を抱きこむような形でついています。
さらに葉柄の付け根のあたりを見ると、「托葉鞘(たくようしょう)」という短い筒型の托葉があります。そこには軟毛が生えていることもあります。
タニソバは、もともと茎が赤く、秋になる前から下の方の葉が紅葉していることもしばしばですが、秋になるとよりいっそう赤みが増すのは確かなようです。写真の場合だと、秋の夕日を受けて、かなりの秋色ですね。通常は山地や畑地のやや湿り気のあるところに多く、草丈も10〜30cmぐらいにはなりますが、ここでは、2〜4cmほどでした。
【和名】タニソバ [谷蕎麦]
【学名】Persicaria nepalensis
【科名】タデ科 POLYGONACEAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村
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