2005年09月21日

アキノエノコログサ

アキノエノコログサ Setaria faberi


アキノエノコログサは、北海道、本州、四国、九州に分布し、道ばたや空き地、畑など日当たりのよい場所にふつうに見られる一年草です。よく群生しているのが見られます。イネ科エノコログサ属(Setaria)の植物で、日本でふつうに見られるエノコログサの中では、花穂が大きく長めでよく垂れ下がるのが特徴です。

草丈は30cm〜40cmほど、根もとからそう生します。茎は下部でよく枝分かれし、やや地面をはって、ところどころ節から根を下ろします。葉は少し幅の広い線形で、質は薄めで柔らかいです。長さは10cm〜30cmくらい、幅は2cm程度。表面にはごく短い毛がたくさん生えています。また、葉の付け根の方の「葉鞘」の縁には毛があります。

「エノコログサ」という名前の由来には諸説あるようですね。「エノコロ」というのが「子犬」のことで、それが「ヰヌノコ」から転訛したなどといわれているようです。

アキノエノコログサ Setaria faberiアキノエノコログサ Setaria faberi


花期は8月〜11月。花穂は円柱形で、長さは5cm〜12cm、幅は1cmほど。花穂が弧を描くように丸く垂れ下がります。花穂にはたくさんの小穂(ツブツブ)があります。小穂の長さは3mmくらいで、よく似た「エノコログサ (Setaria viridis)」よりも大粒です。でも、「キンエノコロ (Setaria pumila)」よりは小粒。また、小穂に隠れてわかりにくいですが、花穂の中軸にはたくさん毛が生えています。

*小穂の大きさ*
エノコログサ < アキノエノコログサ < キンエノコロ

アキノエノコログサ Setaria faberi


花穂のフサフサの部分は、小穂の基部にある剛毛です。アキノエノコログサの小穂の剛毛は小穂の長さと比べると、2倍〜5倍の長さといいます。そしてふつうは緑色ですが、しばしば、紫色を帯びていることがあります。そうなると、「ムラサキエノコロ (Setaria viridis f. misera)」に似てきますが、ムラサキエノコロはエノコログサの品種で、剛毛が紫褐色になるタイプなので、小穂が小さいです。

小穂の剛毛はエノコログサ属の大きな特徴の1つですが、これは小枝が変化したものだそうで、花期が終了して、小穂がすべて落ちてなくなってもずっと残っています。晩秋ともなれば、すっかり枯れて色も白〜くなったエノコログサがよく見られます。

【和名】アキノエノコログサ [秋の狗尾草]
【学名】Setaria faberi
【科名】イネ科 GRAMINEAE (POACEAE)
【撮影日】2005/09/17
【撮影地】東京都日野市

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