2005年09月26日

キンエノコロ

キンエノコロ Setaria pumila


キンエノコロは、北半球の温帯の地域に分布しています。日本でも北海道、本州、四国、九州の各地に分布し、道ばたや土手、田畑のあぜなど日当たりのよい場所にごくふつうに生育する一年草です。イネ科エノコログサ属、いわゆる、「ネコジャラシ」の仲間で、ツブツブの基部に生える剛毛が黄金色に輝いて、とても美しい種です。

茎(稈)は根もとからそう生して、基部の方ではちょっとかくっと曲がっています。そして、その曲がった節からやや斜め〜まっすぐに立ち上がって、草丈は30cm〜80cmほどになります。草丈だけを比べると「エノコログサ (Setaria viridis)」よりは高く、「アキノエノコログサ (Setaria faberi)」よりは低いという感じでしょうか。

葉は細長い線形で、長さ15cm〜30cm、幅は5mm〜1cmには満たないかなという程度。「エノコログサ」や「アキノエノコログサ」よりも細い葉です。表面はカサカサとして光沢はありませんが、質は少し硬めです。ある図鑑によれば、「葉の基部には長い毛がまばらに生えている」ということですが、上の方に見られる葉の基部をたどっても毛はない感じでした。一度刈り取られた場所ですし、踏みつけられてもいる感じだったので、本当のところはどうなのか不明なのですが、いかがでしょうか。

キンエノコロ Setaria pumilaキンエノコロ Setaria pumila


花期は8月〜10月。花序は円柱形で、まっすぐにのびます。長くのびたものでは多少、先が垂れ下がることはありますが、だいたいまっすぐです。フサフサの穂になった部分の長さは5cm〜15cmくらいです。よく似た「コツブキンエノコロ (Setaria pallidefusca)」だと、穂の部分が2.5cm〜4cmほど、小穂は2.5mmでちょっと小さめ、剛毛は少し紫色っぽいです。

ツブツブの「小穂」は長さ3mm〜3.5mmほどです。エノコログサ属の中では、この小穂の大きさは最大です。遠めにも大きいツブツブが目立つはずです。近くに緑色のエノコログサがあったら見比べてみるとさらによくわかると思います。また、黄金色〜黄褐色の剛毛は、その小穂の基部に5本〜8本生えています。剛毛の長さは1cm弱。剛毛を触るとザラザラするのは、剛毛にごく細かいトゲがあるためです。

【和名】キンエノコロ [金狗尾草]
【学名】Setaria pumila
【科名】イネ科 GRAMINEAE (POACEAE)
【撮影日】2005/09/17、2005/09/19
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 20:30| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 茎など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エノコログサ、区別つかないですよねぇ、私。(^_^;
Posted by 混沌 at 2005年09月27日 01:59
*混沌さん*

エノコログサはですね〜。いろいろ種類があるのをまず忘れます。そして、代表的な3種に絞って覚えると良いですよ。

まず、わかりやすいのは「キンエノコロ」。光が当たると穂が金色にひかって、ツブツブがとにかく大きいです。このとき、とりあえず、「コツブキンエノコロ」などの存在は気にしない。次は、緑の穂の「エノコログサ」と「アキノエノコログサ」です。他にもいろいろあるのは、とりあえず置いておきます。

緑色で明らかに垂れ下がった穂と、ほとんど垂れ下がっていない穂を近くで見つけます。そのツブツブを見比べてみてください。大きさに違いがあると思います。

アキノエノコログサはツブが大きめで、明らかに穂が垂れ下がります。エノコログサも少しは垂れ下がることがありますが、ツブの大きさが小さいです。その感覚をまず覚えます。そうすると、剛毛の感じの違いとか、全体を見てだいたい区別できるようになると思います。

他の細かいところは、また次のステップでという感じですかね!
Posted by hanaboro at 2005年09月27日 10:11
キンノエノコロは分かりやすそうですが、はたして私は見たことあるのかなあと。
Posted by 混沌 at 2005年09月28日 09:34
*混沌さん*

きっと、お近くにもあるはずですよ。よく生えている場所は、どうということはない、道の脇の草むらですから。

あっ!でも、混沌さんのところは、自分のところより都会っぽいので、どうなんでしょう。あれば、キンエノコロは明らかに色が違いますし、ツブツブガ大きいので、わかると思いますよ!
Posted by hanaboro at 2005年09月28日 10:42
キンノエノコロは何年も前から知識としてはあったので、エノコログサが目に入るとチェックしているつもりですが、まだ気合不足かも(笑)。

娘が「エノコロ、エノコロ」と、今年の夏は、よろこんでよくつんでいました。最近はちょっと飽きたかも。

ところで、アキノエノコログサ、分かっちゃいました。
「エノコログサより壮大になる」(『ミニ雑草図鑑』)という記述でぴんと来ました。

http://konton57.blog8.fc2.com/blog-entry-184.html

この中の「巨大なエノコログサ」がそうではないですか!ここのエノコログサはやたらでかいなと前から思ってました。今はもうほとんど刈られてしまいましたが。
Posted by 混沌 at 2005年09月29日 01:46
*混沌さん*

お子さんたちにとっては、エノコログサは、遊び道具になるでしょうね。フサフサがおもしろいから、人をこそばゆがらせて遊んだり。

今、混沌さんところのセイヨウフウチョウソウと雑草たちのお写真、拝見してきました。その巨大なエノコログサ、パッと見の感じは、アキノエノコログサでよいと思いますよ!
Posted by hanaboro at 2005年09月29日 10:03
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