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コウゾリナの葉や茎にはたくさんの硬い毛(剛毛)があります。これが、ざらざらして肌に触れたりすると切れてしまいそうな感じがするので、剃刀(カミソリ)に見立てて、「剃刀菜(カミソリナ)」、あるいは、「顔剃菜(カオソリナ)」とよばれ、それがなまって「コウゾリナ」となったそうです。
北海道〜九州に分布し、山野の道沿いなんかでごく当たり前のように生えていますが、剛毛が赤褐色なので、茎や葉の縁は赤みがかって見え独特の雰囲気をかもしだしていますよ。草丈は30cm〜80cmほど。花は黄色で開花時期は長く、初夏から秋まで見られます。写真では、すでに花は終わり、タンポポでよくいう綿毛(冠毛:かんもう)が広がっている状態です。
そういえば、道路沿いの草むらに半そで半ズボンで入って、思わず、ウギャッとなって、この存在に気づいたこともありましたね。まだその時期はそんな格好でも、ちょっとなら草むらに入れなくもなかったのですが、センダングサ類やメナモミなどの「ひっつき虫」の季節になると、もうたまりませんね。もっともその時期には、寒くてそんな格好はしていませんけど。
【和名】コウゾリナ [顔剃菜、剃刀菜]
【学名】Picris hieracioides
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村
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