2005年09月30日

キンミズヒキ

キンミズヒキ Agrimonia pilosaキンミズヒキ Agrimonia pilosa


キンミズヒキは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の林縁や草地、道ばたなどに生育する多年草です。バラ科キンミズヒキ属の植物で、草丈は30cm〜80cmほど、上部でよく枝分かれします。全体に長い毛が多いですが、毛の量には個体差があります。

葉は互生。長さ10cm〜15cmほどの「奇数羽状複葉」で、小葉は5枚〜9枚あります。小葉の大きさは大小あって一定ではありません。縁のギザギザ(鋸歯)は、鋭いというほどではないですがそれなりにはっきりと入っています。裏面には黄色っぽい腺点があります。葉のつけに根はよく目立つ大きな「托葉」があります。托葉には切れ込みがあって、縁はギザギザ、茎を囲むようについています。

キンミズヒキ Agrimonia pilosaキンミズヒキ Agrimonia pilosa


花期は7月〜9月。茎の上部で分かれた枝に長い総状花序をつけます。花は花序に密について、下から順に咲き進みます。1つの花の直径は8mm〜1cmくらいです。花弁は黄色の楕円形で、バラ科らしく5枚あります。花柄は短くて1mm〜2mm、花は花序にほとんどくっついた状態でつきます。雄しべは10本前後、雌しべは2本あります。よく似た「チョウセンキンミズヒキ (Agrimonia coreana)」だと、雄しべが20本以上になります。

花の下の部分には筒状の「ガク」があって、倒円錐形、つまり三角の帽子をひっくり返したような形になっています。そのガク筒には毛が多く、果実の時期には筒が大きくなってよく目立ちます。そのガク筒のつけ根には小さな「苞」が2つあって、その苞の先の方にはポツポツポツッと、ほんのちょっと出っ張った部分が3つあります。また、ガク片は5つですが、ガク筒のふちには、「副ガク片」が並んでいて、それがカギ状になっています。

果実は「そう果」で、ガク筒とガク片に包まれた状態で熟し、下向きにつきます。トゲつきのベルが鈴なり状態です。1つ1つの果実の長さは5mmほど、カギ状のトゲ(副ガク片)があって、動物の体や人の衣服にくっつきます。いわゆる「ひっつきむし」の1つです。しかし、この果実の形、変わっていますよね。一体、何の形と例えたらいいのでしょう。

名前の由来は、よくタデ科の「ミズヒキ」に似ていて、色が黄色だからといわれています。確かに花序は長い穂状になりますけれど、太さ、長さ、繊細さなどまるで違う感じです。似ているというのは、あまりしっくりこない感じがしますね。

【和名】キンミズヒキ [金水引]
【学名】Agrimonia pilosa
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/09/29
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:04| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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巣の実り キンミズヒキ
Excerpt: 黄色いかわいい花のわりに、この種はねー。服にひっつくのねー。 そーいえば、ダイコンソウも軍手なんかで種掴むとひっついてくるなー。 バラ科で秋の黄色はそーなのかー?って、2種しかあげてないじゃん。 でも..
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Tracked: 2005-10-01 07:28
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