2005年10月06日

オオガンクビソウ

オオガンクビソウ Carpesium macrocephalum


オオガンクビソウは、北海道と本州中部以北に分布し、山地の林内などに生育する多年草です。茎や葉には毛が多く、草丈は50cm〜1mほどになります。キク科ヤブタバコ属の植物です。同属の植物は身近なところにもよく生えていて、夏から秋にかけてよく花をつけていますが、いずれもいわゆる「花びら」がないので、目立つ存在ではないかもしれませんね。

葉は互生。卵状楕円形で、先はちょっととがっています。根生葉や茎の株の葉は非常に大きく、長さは30cm〜40cmほどです。質は薄めでべラーッとして柔らかい感じ。縁のギザギザ(鋸歯)はちょっと不規則な「重鋸歯」になっています。明瞭な葉柄はない感じで、葉身がビロビロと翼状になって付け根まで流れる状態です。

また、根生葉はふつうは花の時期には枯れてしまいます。今回は生育が遅れたものなのか、すでに来年用のものなのか、開花しなかったから残っていたのかはわかりませんが、開花個体のすぐそばに根生葉状態のものも見られました。

オオガンクビソウ Carpesium macrocephalumオオガンクビソウ Carpesium macrocephalum


花期は8月〜10月。ある程度分枝した茎の先に大きめの頭花をつけます。オオガンクビソウの頭花は、同属の中でも特大クラス。開花期には頭花が上を向いていることも多いようですが、果実の時期には点頭します。頭花のつけ根には、苞葉がたくさんあって、それがよく目立ちます。総苞は幅が広く高さの低いお椀形。お椀の高さ(長さ)は1cm程度。直径は3cmほどにもなります。総苞片は苞葉を小さくした感じ。

キク科の花なので、1つの花に見えている部分にはたくさんの「小花」が集まっています。その小花はすべて「筒状花(管状花)」で、ふつう花びらに見える「舌状花」はありません。緑の苞葉が花びらのようにも見えますけれど。

オオガンクビソウ Carpesium macrocephalumオオガンクビソウ Carpesium macrocephalum


果実は「そう果」で、長さ5mm〜6mmの円柱状。先は細長いパイプのような果実です。また、タンポポのような「冠毛」はなく、粘液を出してネバネバと粘着して動物などによって運ばれます。トゲではなく粘液によってくっつくタイプの「ひっつきむし」の1つです。

Carpesium macrocephalum

【和名】オオガンクビソウ [大雁首草]
【学名】Carpesium macrocephalum
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/10/02
【撮影地】東京都八王子市

■当ブログ内関連記事
サジガンクビソウ
ヤブタバコ
コヤブタバコ

■Trackback People : 野草people



posted by hanaboro at 17:40| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。