2005年10月08日

シュウブンソウ

シュウブンソウ Rhynchospermum verticillatumシュウブンソウ Rhynchospermum verticillatum
折れて少ししおれ気味の枝、天地が逆転しているようだ

シュウブンソウは、本州の関東以西、四国、九州に分布し、山地の林内などに生育する多年草です。キク科ヤブタバコ属に似ている部分がありますが、シュウブンソウ属に分類されています。ふつう開花時には、「根生葉」はなくなっていると思いますが、きっと根生葉を出して越冬するのでしょうね、小さな根生葉が開花個体の株元に見られました。すでに来年度や越冬の準備が進んでいるようです。

茎は初めはまっすぐにのび、高さ50cm〜1mほどになります。そして、その先は横に数本枝をのばします。葉の形などは違いますが、その枝振りというか草姿は、ちょっと「ヤブタバコ」に似ています。ヤブタバコはたくさんの枝を出しますが、シュウブンソウの場合は2本〜4本といったところです。

葉は互生。長さ10cm前後、幅2cmくらいの細長い長楕円形で、先はとがっています。葉先から半分くらいまでの部分の縁にはやや不明瞭な感じですが、ウネウネと波状の鋸歯(ギザギザ)があります。残りの半分には鋸歯はありません。表面は濃い暗めの緑色、両面ともに毛が生えています。

シュウブンソウ Rhynchospermum verticillatumシュウブンソウ Rhynchospermum verticillatum


花期は8月〜10月。横に伸びた枝の葉の脇(葉腋)に、目立たない頭花をほとんど下向きにつけます。一番上の2枚の写真の個体は、横に長く伸びた枝が、折れて葉はしおれかけていました。花が茎よりも上に出ていますが、この茎の場合は折れたことで、上下が逆転してしまっているようでした。

頭花は短い柄の先につき、色は淡い黄緑色です。直径は5mm程度のもの。パッと見には、ふつうだったら花びらに見える「舌状花」がないように感じますが、周辺部分には小さいながらもちゃんと白っぽい舌状花があります。しかも2列に並んでいます。よく似た雰囲気のヤブタバコ属の植物の場合は、この舌状花がなくて「筒状花(管状花)」のみという点が大きく違っています。

シュウブンソウの総苞の部分は、幅が広く長さの短い小さいお椀形、長さは2mm〜3mm。そこに並ぶ「総苞片」は楕円形です。

また、ヤブタバコの仲間の果実は、粘液を出して動物の体などにくっついて運ばれる「ひっつきむし」ですが、シュウブンソウの果実は、ネバネバを出さずふつうはくっつきません。ちなみにシュウブンソウという名前は、秋分の日ごろに花を咲かせるところからきているそうです。ヒガンバナと同じような名前の由来ですが、見た目は実に対照的ですね。

【和名】シュウブンソウ [秋分草]
【学名】Rhynchospermum verticillatum
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/10/02
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 18:39| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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