2005年10月14日

ツルマメ

ツルマメ Glycine max subsp. soja


ツルマメは、日本全土に分布し、道端などの草地に生育するつる性の一年草です。茎には毛がたくさん生えていて、その毛は下向きです。葉は3小葉からできていて、1つ1つの小葉は、先のとがった披針形〜幅の狭い卵形。長さは2cm〜大きいものでは10cm近くになります。幅は狭くて1cm〜3cmくらいです。葉にも毛がたくさん生えています。

花期は8月〜9月。葉の脇(葉腋)から出た小さな総状花序に、数個、ポチョポチョっと小さな花をつけます。長さ5mm程度の紅紫色の「蝶形花」。小さいながらも紅紫色の丸い「旗弁」が目立ちます。といっても、葉の陰に隠れるような感じで咲くので、気づきにくいですね。ツルマメはとにかく毛が多くて、花の柄の部分や、ガク、果実のサヤにも毛がたくさんあります。似たような場所にも生える「ヤブマメ」は、細長い筒状の蝶形花ですが、ツルマメの筒は短くてガクの部分も短いです。

果実は長さ2cm〜3cmくらいの「豆果」で、表面には褐色の毛が密生しています。中にできる種子は2個〜3個ほどです。ちょっとダイズに似ていますが、それもそのはずで、ツルマメは、「ダイズ (Glycine max subsp. max)」の原種だといわれています。花も似ていますが、パッと見の姿はちょっと違うかな。ダイズの方は茎が立ち上がりますが、ツルマメの場合は細長いい茎がつるになって絡みつきます。栽培種のダイズ、あるいは遺伝子組み換えダイズとも交雑が可能だということもあって、注意していきたいと思います。

今回の写真の場所、狭い範囲にいろんなつる植物があってもう大変な状態です。マメ科だとノササゲとヤブマメもあるし、エビヅル、へクソカズラ、ヤブガラシ、オニドコロ。。。特に同じマメ科だとどれがどれの葉っぱだか、果実だかって状態でした。でも、真夏のころに比べると、このつる植物たちの楽園も静かになってきたなぁ。最後まで見届けたいけれど、もうそろそろ草刈が行われそう。

【和名】ツルマメ [蔓豆]
【学名】Glycine max subsp. soja
【科名】マメ科 LEGMINOSAE (FABACEAE)
【撮影日】2005/10/13
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : 蔓(ツル)植物

posted by hanaboro at 19:42| 東京 ☀| Comment(11) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは〜お久しぶりです♪
ツルマメというタイトルを見て でも写真は枝豆のよう・・と思った花mameですw
これは大豆の原種とのこと、食べられるのでしょうか。
栽培種や遺伝子組み替え大豆との交雑可能とは。純粋な種を守るのは大変なことなのですね。

しばらく帰省していたんですが、hanaboroさんしっかり更新してらっしゃるので、全部読むにはかなり時間がかかりそうw でも読ませていただきますね♪
Posted by 花mame at 2005年10月14日 21:23
>大豆の原種

うむ。塩茹でして食べたくなってきた午後11時。。。
Posted by cacho at 2005年10月14日 22:55
どう見ても枝豆じゃあ。
ちなみに去年、うちの庭で枝豆作りました。取らなかったら、そのまま黒ずんで終わりました。
しかし、秋に長雨が降り、なんと、枝についたまま新芽を出しました。もちろん、そのあと枯れましたが。あれには驚きました。
Posted by 混沌 at 2005年10月15日 01:26
*花mameさん*

ふふっ!やっぱり枝豆にみえますよね〜。でもこれは小さいんですよ。食べられると思いますが、食べごたえがないでしょうね。

遺伝子組み換えのものとの交雑は、やっぱり困ったものだと思いますね。外見ではよくわからないような部分での話しでしょうから気持ちがざわつきます。

帰省なさってらしゃったんですね。お帰りなさいませ。いつもありがとうございます!
Posted by hanaboro at 2005年10月15日 12:23
*cachoさん*

この感じ見ちゃうと塩茹でしたくなりますよね。でも、これはちっちゃくて、長さは2cmちょっとくらいでした〜。これを大きな実がつくように改良したのが大豆だそうですけれど、これだとかなり大量に集めないと足りないよぉ〜。

そういえば、ベニバナボロギク、この前、きれいにほうけていました。ちょうど綿毛が開き始めたところで、天気のよかった日だったから、結構、美しかったですよ!
Posted by hanaboro at 2005年10月15日 12:31
*混沌さん*

ありゃりゃ。収穫時期を逃しちゃったんですかぁ。それは残念ですね。でも、そこから芽を出しちゃうなんて、ビックリ。そんなの見たことないです。ずっと前、WAKAさんのところでホウセンカの種が袋の中で発芽している写真を見せていただきましたけど。

ツルマメもそんなことあるのかな。草刈を免れたら黒くなった後も見守りたいと思います。
Posted by hanaboro at 2005年10月15日 12:37
hanaboroさん、こんにちは
やっぱり美味しそうに見えますね。

札幌出張の際に寄った北大植物園には、アイヌの人たちが生活に利用した植物を集めたところがありました。
その中にツルマメもあって、たしか「食べ物の少ない冬場の貴重な食料」という説明がついてたと思います。
集めるの、大変だったでしょうね。
Posted by waiwai at 2005年10月15日 16:02
*waiwaiさん*

こんにちは〜!お返事、ものすごく遅くなってしまってすみませんでした。

なるほどぉ。アイヌの人たちの冬場の食べ物に利用されていたのかぁ。そうですよね〜、冬の間の食料として確保するほど集めるのは、きっと大変だったでしょうね。1つずつがそんなに大きいものではないですしね。

そいういうところから、より大きな実をつけるダイズへの品種改良も始まったのかな、なんて思いました。
Posted by hanaboro at 2005年10月17日 10:11
「ヤブマメ」へのコメントありがとうございました。
毛むくぢゃらの様子はhanaboroさんがおっしゃるとおり「ツルマメ」の方が近いですよね。
そして、「ツルマメの種」の写真を見つけることが出来ました。
どうやらツルマメの可能性が高そうです。
記事を修正して、またまたこのページを記事中からリンクさせて頂きました。
Posted by 夢喰い at 2005年11月18日 21:02
*夢喰いさん*

こちらの近所では、ツルマメよりもヤブマメの方が圧倒的に多くみられます。といっても地上部の大部分が草刈でなくなってしまいましたけれど。豆もたくさん見られましたよ。

ツルマメの方は、塩茹でを試してみたいところですが、ちょっと少なすぎて、手を出すのはやめちゃいました。夢喰いさんのところももう果実の記事も終わりのようですね。やっぱり来年ですね!
Posted by hanaboro at 2005年11月19日 19:38
日野市内でツルマメを毎日探していますが見つかりません......
Posted by もも at 2017年05月19日 23:06
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