2004年10月16日

アキノノゲシ

アキノノゲシ Lactuca indica


アキノノゲシは、日本全土に分布し、日当たりのよい土手、空き地や道端などにふつうに生えています。夏の終わりごろ、みずみずしく柔らかそうな根生葉が目に付くようになり、これは一体なんだ?と思っているうちに、草丈はグングン伸びてきて、最終的には1m〜1.5mほどになります。初秋〜晩秋にかけて淡い黄色の花を円錐形の穂にたくさん咲かせますが、その姿には立体感があり順調に生育した個体は、実際の草丈以上に大きく見えます。

花が終わって種子が熟すとタンポポと同じように、種子は綿毛(冠毛:かんもう)とともに風にのって運ばれます。秋も半ばになれば、写真のようにアキノノゲシの冠毛が目立つようになります。その冠毛の中をジロジロ見ると、黒っぽい種子(そう果)がたくさんできているのがわかります。アキノノゲシは種子ができる確立がとても高いのです。その理由は、受粉の方法が二段階になっているからだといいます。では、その秘密をちょっとだけ。

アキノノゲシの花は日中だけ開いて、夕方には閉じてしまうのですが、昼の間は、同じ花の中での受粉はせず、夕方になってようやく同じ花の中での受粉(同花受粉)が行われます。つまり、日中は花を訪れる昆虫によって、花粉を運んでもらおうと花を開いて待ちますが、もし、昆虫の訪問によって受粉できなかったとしても、同花受粉することによって、確実に受精して種子を残すというわけなのです。子孫を残すために念には念をいれているってことですね。

写真の個体は、台風などの影響をもろに受けてしまったのでしょうか、円錐形になるはずの花序の形はめちゃくちゃです。もうかなり種子もできていてそろそろ役目も終わりそうなのに、茎の先は上へと向いていて、まだ生長ホルモンは健在のようで。。。

【和名】アキノノゲシ [秋の野罌栗]
【学名】Lactuca indica
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/10/07
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:26| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、ひなっぺた通信のひなっぺたです。書き込みありがとうございました。アキノノゲシ、耳掻きの梵天のようなフワフワした綿毛が、可愛いですね^^
「植物観察の本棚」がとても興味深いです!これからも楽しみにしています。
Posted by ひなっぺた at 2004年10月17日 10:26
>ひなっぺたさん
ようこそいらっしゃいませ。TBまでしてくださって、ありがとうございます。

「耳掻きの梵天のような」って表現、うまいですね。本当だぁ〜、そんな感じ!

本棚は今のところ並べただけなので、自分のレビューはほとんどつけていないんですよぉ。↓下のサイトさんで簡単に作れますから、ひなっぺたさんもいかがですか。
http://booklog.jp/
Posted by hanaboro at 2004年10月17日 12:12
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Tracked: 2004-10-17 10:22
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