2005年10月19日

ヤマゼリ

ヤマゼリ Ostericum sieboldii


ヤマゼリは、日本では本州、四国、九州に分布し、山野の林縁などに生育するセリ科ヤマゼリ属(Ostericum)の多年草です。ただし、「多年草」とはいっても、1度花をつけた個体は、果実をつけると枯れてしまいます。このような生活様式を「一回繁殖型」といいます。ちなみに発芽したその年は根生葉のみで過ごすそうです。これは「ヤマゼリ」が特別というわけではなく、ふつう多年草といっている植物の中にも、このタイプの植物はいろいろあると思います。

名前は「山芹」ですが、とくに山地に限らず、標高は低くても見られます。茎は上部のほうでよく枝分かれして、草丈は50cm〜1mくらいになります。葉は2回または3回羽状複葉。1つ1つの小葉は長さ3cm〜5cmくらいの卵形で、縁のギザギザ(鋸歯)は粗めです。

ヤマゼリ Ostericum sieboldiiヤマゼリ Ostericum sieboldii


花期は7月〜10月。枝先から草丈の割には小さめの花序をたくさん出します。花序の形はセリ科の植物によく見られる「複散形花序」です。花は白色の5弁花。花弁の先は内側に向かって小さく折れ曲がっています。ガクは小さくて、先のとがった披針形です。開花前のつぼみの状態がちょっと変わっていて、花弁がクルクルと内側にないたようになっています。雄しべもクルクルの脇に挟まっている感じで、開くとパーンとのびて紫褐色の「葯」が見えます。伸びきった雄しべって結構長いですよね。

果実は長さ4mm程度。ふくらみはありますが、ちょっとつぶれたような卵形〜楕円形。縦に入った「隆起線」がよく目立ちます。

【和名】ヤマゼリ [山芹]
【学名】Ostericum sieboldii
【科名】セリ科 UMBELLIFERAE (APIACEAE)
【撮影日】2005/10/02
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 19:42| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うちのあれ、本当にヤマゼリでしょうか。
自信がないまま見切り発車してしまいました。(^_^;)

トラックバックしておきます。
Posted by 混沌 at 2005年10月20日 02:58
*混沌さん*

先ほど、混沌さんのところにおじゃましてきました。そこで花弁の様子についてコメントさせていただいていますが、それってヤマゼリとセリの区別の決め手ではなかったですね。

それよりは、花期、草丈、生えている環境、瑞々しさ、小葉の様子など総合的に見た方がいいでしょうね。
Posted by hanaboro at 2005年10月20日 15:46
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Tracked: 2005-10-20 03:00
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