2005年10月27日

マルバヤハズソウ

マルバヤハズソウ Kummerowia stipulacea


マルバヤハズソウは、本州、四国、九州に分布し、道端の草地などに生育する一年草です。マメ科ヤハズソウ属に分類され、同じ仲間の「ヤハズソウ (Kummerowia striata)」とそっくりですが、枝分かれのしやすさ、葉の形やつき方、茎の毛の生える向き、豆果の形などが違っています。

茎は赤みを帯びて、たくさん毛が生えていますが、この毛が上向きについているところがポイントです。ヤハズソウの場合は下向き、茎に伏せたように生えています。茎は細いですが、よく枝分かれして、結構しっかりしています。草丈は15cm〜30cmほどです。

葉は互生。倒卵形の3つの小葉が1セットになったもので、枝の先ほど集まってつく傾向があります。葉の先はごく細くとがっていますが、その部分が下向きに曲がっているので、上から見れば先がへこんでいるように見えます。ヤハズソウと同じように、斜めに走る側脈がきれいに並んでいます。やっぱり、同じように引っ張れば矢はず形ににちぎれます。小葉の縁や裏面の中央の葉脈上には毛があります。

マルバヤハズソウ Kummerowia stipulaceaマルバヤハズソウ Kummerowia stipulacea


花期は8月〜10月。花は葉の脇(葉腋)にだいたい1つか2つ、パラパラとつきます。淡い紅紫色のマメ科の「蝶形花」。一番目立つ「旗弁」は淡い紅紫色。そして旗弁の付け根と、花の底の部分にある「竜骨弁(舟弁)」の先はちょっと濃いめの紅紫色。他の部分は白っぽい。

昆虫が訪れる前の花は、雄しべや雌しべが竜骨弁の中に包まれていますが、そこに昆虫が訪れたりして刺激が加わると、雄しべや雌しべが竜骨弁から出たままになります。この小さな花、何の昆虫が訪問するのでしょう。でも、このマルバヤハズソウも、たとえ昆虫が訪れなくても結実する仕組みをちゃんと持っているようです。蕾のまま開かずに結実する「閉鎖花」もつけますし。

果実は平べったい楕円形で、先は丸っこいです。ガクは果実の時期にも残っていて、長さは1.5mm。1つの豆果の中に種子は1つだけできますが、熟しても裂けないマメです。

【和名】マルバヤハズソウ [丸葉矢筈草]
【学名】Kummerowia stipulacea
【科名】マメ科 LEGMINOSAE (FABACEAE)
【撮影日】2005/09/17
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:59| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、hanaboroさん。

マルバヤハズソウ、今年初めて見つけました。
きっと、ずっと咲いていたんだろうけれど、
初めて気がついたんです。
ちょっと 木っぽいところが ステキでした。
写真に撮って、ブログでも取り上げましたが、あっと言う間に
刈られちゃいました。(涙)
ちょっと鉢植えにしてみようか…と思ったけれど、
後の祭りでしたねぇ。

詳しく解って嬉しいです。また来年、一生懸命探すことにします。
Posted by はもよう at 2005年10月27日 23:22
*はもようさん*

こんばんは!
そうそう、ヤハズソウが地面に横たわっているのに比べると、ツンと細長く立っている感じで、木っぽいかも。

こちらの近所では、ヤハズソウの方はたくさん見るのですが、マルバヤハズソウの方は、この記事の写真を撮った場所だけなんです。わたしもまた来年、一生懸命探してみようと思います。

こちらでも草刈作業が、日に日に進められていて、タイムリミットが迫っておりますよ。
Posted by hanaboro at 2005年10月28日 19:34
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