2005年10月28日

ウシノシッペイ

ウシノシッペイ Hemarthria sibiricaウシノシッペイ Hemarthria sibirica


ウシノシッペイは、本州、四国、九州に分布し、道端の草地などに生育するイネ科ウシノシッペイ属(Hemarthria)の多年草です。ふつうは湿り気の多い場所に生え、長く横にのびる走出枝によってふえて群生するそうですが、今回の写真、筆者の近所のものは道端の空き地の縁にありました。開花している茎は、数mの範囲で5〜6本。セイタカアワダチソウ、ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギク、ヨモギやノコンギクなどにまぎれて生えていました。

草丈は60cm〜1mちょっとくらい。草丈はそれなりにあるのですが、とにかく、地味なものが多いイネ科の中にあっても、かなり地味な方。その植物がそこにあるということに気づきにくい植物の筆頭格といえるかもしれません。でも、よく見るとその姿は、とても個性的。茎の上部の節で枝分かれします。葉は線形。長さは20cmほど、幅は5mm前後です。

ウシノシッペイ Hemarthria sibiricaウシノシッペイ Hemarthria sibirica


花期は7月〜10月。茎の先端や比較的上部の葉の脇(葉腋)から、1本ずつ花序がでます。花序は細長い円錐状ですが、長さは5cm〜8cmくらいで、ちょっとだけ弓のように曲がっています。この花序の付け根の部分には、葉のような「苞」があります。「ウシノシッペイ」という名前は、この花序の形から、竹を割って作った牛をたたく「竹箆(しっぺい)」に見立てての名前だそうです。

小穂は平べったい披針形で花序の軸にペッタリはりついています。小穂の長さは5mm〜8mm、柄のある小花と柄のない小花が1セット。ただし柄があるといっても、その柄は花序の軸と合わさっているので、通常の柄のようにはよくわからないものです。花序は一見すると、ただの茎のように見えますが、はりついた小穂からブラシのような「花柱」が飛び出ているのを見ると、かろうじてそこに花があるのだと気づかされるような、そんな感じです。

【和名】ウシノシッペイ [牛の竹箆]
【学名】Hemarthria sibirica
【科名】イネ科 GRAMINEAE (POACEAE)
【撮影日】2005/10/28
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 17:02| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 茎など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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