2005年11月11日

アブラススキ

アブラススキ Eccoilopus cotulifer


アブラススキは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や丘陵地の林縁部の草地などに生える多年草です。イネ科アブラススキ属(Eccoilopus)の植物で、だらりと垂れ下がった花序のシルエットは独特。茎(稈)は枝分かれせず、少し根もとからそう生して、草丈は1m前後になります。茎や花序の柄からは粘液が出てベタつき、ちょっとにおいもあって、油ギッシュな感じです。

アブラススキという名前は、その油をひいたような様子と全体の姿がやや「ススキ」に似ているところからきているそうです。「ヒメアブラススキ (Capillipedium parviflorum)」や「オオアブラススキ (Spodiopogon sibiricus)」という名前の種もありますが、これらはそれぞれ別属に分類されています。

葉は長さ50cmくらい、幅1cm〜1.5cmほどの細長い披針形〜線形。ススキのように中央の脈の部分が白っぽくなります。葉の基部には長くて白い毛がモシャモシャと生えていて、それがよく目立ちます。下部につく葉には長い柄のようになった部分があるのがポイント。その柄は、葉身の基部が細くなったもので、葉鞘との間にあります。

アブラススキ Eccoilopus cotuliferアブラススキ Eccoilopus cotulifer


花期は8月〜10月。茎の上部に花序がのびます。花序は長さ20cm〜30cmほどで先の方が垂れ下がります。花序には数段の節があって、そこからごく細い糸状の柄がいくつか輪生します。小穂はその枝の上半分ほどにたくさんつきます。1つ1つの小穂は長さ6mm程度で、付け根のあたりには短い毛があります。また、小穂は柄のあるものと柄のないものとが1セットで1つの節についています。

長い芒は、「外花頴」という部分からのびていますが、その外花頴の先は2つに裂けます。芒はよく目立って、遠目にもモシャモシャした感じがします。

【和名】アブラススキ [油薄]
【学名】Eccoilopus cotulifer
【科名】イネ科 GRAMINEAE (POACEAE)
【撮影日】2005/11/05
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:20| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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