2005年11月18日

イヌザンショウ

イヌザンショウ Zanthoxylum schinifolium


イヌザンショウは、本州、四国、九州に分布し、山野の雑木林などに生える落葉低木です。ミカン科サンショウ属(Zanthoxylum)またはイヌザンショウ属(Fagara)の植物で、高さは2m〜3mほどになります。樹皮は灰白色。若い枝は赤褐色。少しだけ筋のようになった稜がみられます。

葉は互生。5対〜9対ほどの小葉とてっぺんの頂小葉のある「奇数羽状複葉」です。小葉は長楕円形〜披針形。長さは2cm〜4cmほど。遠めには先がとがって見えますが、細かく見ると、一番先端の部分はちょっとだけくぼんでいます。縁のギザギザ(鋸歯)はふつうサンショウよりも細かくたくさん入ります。そして鋸歯と鋸歯の間のへこんだ部分には、透明な点、「油点」があります。光に透かしてみるとわかりますよ。

枝のトゲは互生していることがポイントです。よく似たサンショウは、トゲが対生します。両者はよく同じような場所に生えていますが、トゲのつき方や花弁の有無、香りの良し悪しなどが違っています。

イヌザンショウ Zanthoxylum schinifoliumイヌザンショウ Zanthoxylum schinifolium


花期は7月〜8月。枝先の散房花序に淡い黄緑色の小さな花がたくさんつきます。雌花と雄花が別の株につく雌雄異株。イヌザンショウの花には、花弁とガク片がそれぞれ5つずつありますが、サンショウには花弁がなく5つのガクだけです。雄しべは5つあります。

果実は紅紫色の球形で、果皮の表面はデコボコで油点があります。熟すと2つに裂けて、黒い種子が出てきます。サンショウによく似ていますが、香りがよくないために、若葉や種子はふつうは利用されないそうですが、薬用には使われるとか。冬芽はごく小さな半球状で、枝にくっついたような感じであまり目立たないですね。

【和名】イヌザンショウ [犬山椒]
【学名】Zanthoxylum schinifolium (Fagara mantchurica)
【科名】ミカン科 RUTACEAE
【撮影日】2005/11/02
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:57| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サンショウのとげは対生だって、初めて知りましたあ。気になったので、寒い中、たった今確認してきました。確かにうちのは対生でした。今までまったく気づきませんでした。新しい知識を授けていただき、ありがとうございます。
Posted by 混沌 at 2005年11月19日 02:29
*混沌さん*

おうおう。素早いですね!
そうなんです。サンショウのトゲ、しっかり対生しているでしょう。これで、イヌザンショウとはにおいをかがなくても、すぐ見分けがつくかな。。。

そんな、大そうなことはないですぞ。授けるだなんて。きゃあぁ〜、何か恥ずかしいですよ。でも、ちょっとでもお役に立てたのならよかったです。
Posted by hanaboro at 2005年11月19日 19:52
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