2004年11月03日

サンカヨウ

サンカヨウ Diphylleia grayi


サンカヨウは、国内では北海道と本州中国地方以北に分布していて、山地帯〜亜高山帯のやや湿り気のある林内に生える多年草です。草丈は30cm〜50cmほどで、花は5月〜7月、色は白色です。

この植物も見所の多い見た目の楽しい植物だと思います。まずは、春まだ浅いころに他の植物に先がけて展開する葉の形です。瑞々しくて傘を広げたような大きめの葉は、二又に分かれる茎に一枚ずつついています。この頃はまだ、春の光を浴びた他の春植物のような雰囲気もあります。葉が展開して大きくなってくると、中央部が深く切れ込んだ葉の縁にはふぞろいのギザギザ(鋸歯:きょし)が目立ち、破れた傘のような姿になります。

そしてやや標高が低めの生育地では、5月には花が見られるようになります。花は直径2cmほどで茎の先に5個〜15個程度つきます。6枚の真っ白な花弁、黄色の雄しべ、中央の黄緑色の雌しべ。その色の取り合わせはとても清々しい印象。その様子は、何だか破れた傘の上にきれいなかんざしがつけられているようです。

夏山登山の時期には、花はほとんど終わっていて代わりに果実(液果)が見られます。色は、青紫色で「ブドウ」のように表面は白い粉をつけたような感じになっています。実の大きさは長さ1cmぐらいで、茎の先に数個実っています。写真に写っている個体はどれも、しっかり受粉できなかったようです。青紫の実はちゃんとできていませんでした。

サンカヨウ。不思議な名前ですが、これは漢名からきたといわれています。「荷葉」は「ハス」のことだそうで、この植物の葉が「ハス」に似ているからつけられたといいます。ただし、これには異説もあるとか。その姿も名も謎めいた感じがしますしね。

【和名】サンカヨウ [山荷葉]
【学名】Diphylleia grayi
【科名】メギ科 BERBERRIDACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県南会津郡檜枝岐村

posted by hanaboro at 19:19| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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