2005年11月24日

カナウツギ

カナウツギ Stephanandra tanakae


カナウツギは、バラ科コゴメウツギ属(Stephanandra)の落葉低木です。高さは1m〜2mほどで山地の林縁部などに生育しています。分布域は、ほぼ東日本に限られていて、本州の太平洋側の関東〜中部、日本海側では新潟や秋田などに見られるといいます。特に富士山周辺、箱根、丹沢などの地域には多く生育していることから、「フォッサマグナ要素」の植物として、取り上げられていることも多いです。同属の「コゴメウツギ (Stephanandra incisa)」の方は、北海道〜九州まで広く分布し、山地や丘陵地の林内、林縁などに多く見られます。

葉は互生。幅の広めの卵形で、先は細長くなってとがります。ふつうは浅めに3つ〜5つに裂けていて、縁は粗めのギザギザ(鋸歯)があります。鋸歯は「重鋸歯」となることもあります。枝がちょっとジグザグになるのも特徴です。

カナウツギ Stephanandra tanakaeカナウツギ Stephanandra tanakae


花期は5月〜6月。その年にのびた枝の先から花序をのばして小さな花を多数つけます。花序の長さは5cm〜10cmくらい。1つ1つの花の直径は5mm程度。花弁は5つ、色は黄白色です。雄しべの数は20本くらい、雌しべは1本。ガク片は5つで先はとがります。

花序の様子は、コゴメウツギによく似ていますが、カナウツギは葉が大きくて枝や葉柄の赤みがかなり目立ちます。ちなみにコゴメウツギの「コゴメ」は漢字で書くと「小米」。小さくて白い花がたくさんついている様子を、小米になぞらえたものです。「ウツギ」とついていますが、ふつうのウツギはユキノシタ科またはアジサイ科に分類されます。コゴメウツギやカナウツギはバラ科です。

果実は楕円形の「袋果」。冬芽は長さ2mm〜3mmくらいの卵形で、淡い赤褐色の「鱗芽」です。

【和名】カナウツギ
【学名】Stephanandra tanakae
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/11/20
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 18:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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