2004年11月06日

オニノゲシ

オニノゲシ Sonchus asper


オニノゲシはヨーロッパ原産の帰化植物です。帰化したのは明治時代だそうですが、今はもういたるところで見られます。草丈は50cm〜1mほどです。ふつう図鑑などでは、「葉のギザギザ(鋸歯)の先に鋭いトゲがあって、さわると痛い」とあります。確かに標準的なものはそうなんですが、中にはギザギザやトゲがそれほど鋭くない個体もあって、在来種の「ノゲシ」と交雑してしまっているのではないかと思うことがあります。

「ノゲシ」は、葉がケシの葉に似ていることからきていて、「オニノゲシ」は、ノゲシに似て見た目が強そうなところから「オニ」とつけられたそうです。

オニノゲシの一番の特徴は、葉の形でしょう。羽状に切れ込んで、先にはトゲがあって、同じキク科のアザミのようにも見えます。葉っぱの付け根は耳のようになって茎を抱きこむ形で茎についています。このような状態を「耳状に茎を抱く」といいます。

花期は4月〜10月で、色は黄色です。ノゲシの花期が4月〜7月であるのと比べても、いかにも帰化植物的ですよね。

キク科の花は小さい花(小花)がたくさん集まって1つの花に見えていて、これを「集合花」といいます。そして小花には「舌状花」と「筒状花(管状花)」の2つのタイプの花があるんです。ふつう花びらに見える舌のような形の花が「舌状花」で、目立つ花びらのない筒状のものが「筒状花(管状花)」です。例えば、「ヒマワリ」の場合だと、周りの黄色い花びらのあるものが「舌状花」で、中央の茶色のものが「筒状花」です。ところが、同じキク科でも、両タイプの花があるとは限りません。オニノゲシの花はすべて舌状花からできているんです。

写真は、種子が実って綿毛が広がった状態です。綿毛はより広い範囲に種子を運ぶのにとても有効です。このオニノゲシの種が新たな生育地に旅立つのももうすぐですね。

茎を折ると中は中空です。折って確かめてもいいですが、折ると白い乳液が出ます。それがでてきてもOKな方は確かめてみてください。一応、トゲにはご注意!


【和名】オニノゲシ [鬼野罌粟]
【学名】Sonchus asper
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/11/05
【撮影地】東京都日野市

■なぜボロボロなのか。
「花図鑑のボロボロブログ!」では、いつも1つの記事に1枚だけ写真をのせて、1つの植物をご紹介しています。写真1枚を選ぶとき、ふつうならその最も美しく撮れた写真を選びますが、ここのブログでは、美しさはほとんど考慮されていません。したがって、とんでもなくお見苦しい写真が載ってしまうことがあります。例えば、今回の「オニノゲシ」ですが、本来は記事の一番上の写真よりも、下↓の写真が選ばれることが多いのです。

オニノゲシ Sonchus asper


これは、まだまともな方かもしれません。こういう感じの写真や写っている花たちを「ボロボロ」といいます。

posted by hanaboro at 20:25| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど〜。時にはこんな説明も親切ですね。
では、最初にオニノゲシの写真を見たときに「なんか今日の写真は綺麗…」と軽い違和感を覚えた私は正しかったのでせうか(笑
Posted by 花鳥風月@goo at 2004年11月07日 18:14
■花鳥風月@gooさん、こんにちは〜。

さすが、うちのブログの中身を知り尽くしてくれている花鳥風月@gooさんだなあ〜って感じの、うれしいコメントをありがとうございます!選んでいてあまりに平凡だったので、思わず説明を加えてしまいましたよ〜(笑)。
Posted by hanaboro at 2004年11月08日 12:43
おひさしぶりです。
オニノゲシ。今日11/23にロゼットだけ見かけました。

凄いです。すでに、オニのような勢いを感じさせてくれます。
トゲが凄かったです。

他の記事も、拝見させていただきます。(~o~)

Posted by ryoryo at 2005年11月23日 17:01
*ryoryoさん*

お久しぶりです。
うおう!そうですか。オニのようなオニノゲシご覧になりましたか。ノゲシの方の根生葉なら触っても大丈夫ですもんね。ちょうど昨日はノゲシの方を見つけて、触ってみて、うんOK!って心の中で言っておりましたよ。
Posted by hanaboro at 2005年11月24日 19:00
びlじょ
Posted by at 2008年07月19日 09:54
北関東水戸郊外ですが小川の土手にオニノゲシが逞しく突っ立ているという感じです
19日の朝マイナス3℃でしたが未だ元気で葉も青く無数の棘をだして頑張っているようでカワイイです
トゲトゲで威張っているようだが
真冬のマイナス4〜5℃になると、さすがオニノゲシもしぼんで枯れ果てます
野菊も咲いていますが色あせて寂びそうです
夏草が枯れて世代交代のハコベ 姫踊り子草オオイヌノフグリが出番となっています 四季を問わづ元気に生きているのがノボロギク、ナズナ(ペンペン草)ニワホコリです
寒風にさらされながらロゼット状に葉を開いて春を待っているのがハルジョン、ヒメジョンです(貧乏草)可愛そうな名をつけられていますがカワイイ花です
凍てつく大地は全の草が枯れる訳ではなく、寒さが大好きな雑草たちもあります
春はダンポポと姫踊り子草のランウェイとなるます
Posted by スピカナ at 2009年12月19日 17:25
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Excerpt: 住宅地になるのを待っている更地。こういうところは雑草天国。まだアップしてい
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