2005年02月14日

ヒメリンゴ

ヒメリンゴ Malus prunifolia


ヒメリンゴは、バラ科リンゴ属(Malus)の落葉低木〜小高木です。庭木や盆栽としてよく栽培されている樹木なんですが、その正体はやや定かではないところがあるようです。図鑑での取り扱いは、国内では北海道と本州中部以北に分布する「エゾノコリンゴ(Malus baccata var. mandshuria)」と中国原産の「イヌリンゴ」の雑種となっている場合と、ヒメリンゴの別名が「イヌリンゴ」あるいはイヌリンゴの別名としてヒメリンゴがあげられている場合があります。 雑種とした場合の学名は「Malus×cerasifera」、イヌリンゴの学名は「Malus prunifolia」となっているようです。

花は、5月〜6月。蕾はそれなりに濃いピンク色で、蕾から開いてすぐのころは、特に花弁の縁あたりが淡いピンク色ですが、咲き進むにしたがって真っ白になります。雄しべは多数あって、5枚の花弁のとても清々しい花です。

*「はなだより」のWAKAさんのご好意で、今回は咲いているヒメリンゴのお写真をお借りして掲載させていただいています。WAKAさん、どうもありがとうございます。真っ白で気持のよい花ですよね。


*大きめのお写真でもどうぞお楽しみください。
ヒメリンゴの花(別窓で開きます)
*(C) WAKAさん
ここで、掲載&リンクさせていただいているヒメリンゴのお花のお写真の著作権は、WAKAさんにあります。当ブログからの複写、転載等はご遠慮くださいませ。

果実は、リンゴを小さくしたような直径1cmほどの球形で、熟すと最終的には濃い暗い紅色になります。一応、食べることはできますが、酸っぱくて美味しいといえる感じではありません。お酒につけてリンゴ酒にする方がよさそうですが、それも果実が堅めなので、一般的な果実酒より漬け込む時間がかかるかもしれませんね。

ヒメリンゴ Malus prunifolia
冬芽
ヒメリンゴ Malus prunifolia
樹皮


一番上の大きい写真は、地面に落ちてしまった果実です。色はかなり濃くなっています。この写真を撮っている間、上方からはヒヨドリの叫び声が、いえ鳴き声が。。。特にこの実をねらっているというわけではないでしょうけどね。何となく縄張りを主張された気がしたので、早々に退散です。

ちょっとずつ数は減っていますが、2月半ばの現在でも、まだ枝に果実が残っています。

【和名】ヒメリンゴ [姫林檎]
【別名】イヌリンゴ [犬林檎]
【学名】Malus prunifolia (Malus×cerasifera)
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/02/04
【撮影地】東京都日野市

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→*「はなだより」さんの記事「ヒメリンゴの剪定」にトラックバックさせていただきます。花つき、実つきをよくするための重要な作業である剪定の仕方がわかりやすく解説されています。

→*「フォト日和」さんの記事「ヒメリンゴ?」にトラックバックさせていただきます。青空に映えてかわいいヒメリンゴのお写真が見られます。他にも美しい写真が満載ですよ。

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posted by hanaboro at 11:56| 東京 ☁| Comment(13) | TrackBack(3) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月29日

ウメ

ウメ Prunus mume


ウメは、中国原産の落葉小高木で、樹高は2m〜10m近くになるものもあります。日本での栽培は奈良時代から行われていたそうで、初めは薬用として導入されたといいます。すっかり日本に定着した「ウメ」ですが、もともとの中国名は「メイ」で、日本に入ってきた当時それを「ムメ」と発音していたものから「ウメ」と呼ばれるようになったのだとか。学名の種小名は「mume」です。

現在では様々な園芸品種があって、その数は300品種を越えるといいます。それらは大きく「野梅系」「紅梅系」「豊後系」という3つの系統にわけて整理されています。写真の株は品種名は特定できませんが、花はピンク色で丸い花弁のものです。

花芽は球形で開花が近づくと、ふっくらとふくらんできます。花期はふつうは2月〜3月で、早く咲く品種は1月から葉に先立って咲き始めます。花弁はふつう5枚でガクも5枚、花径は2cm〜3cmほどで柄はほとんどありません。色は白、または淡い桃色、紅色。一重咲きや八重咲きがあります。果実は直径2cm〜3cmの球形で梅雨のころ黄色く熟して、梅干しや梅酒などに広く用いられていますよね。

ウメ Prunus mumeウメ Prunus mume


左の写真の短い枝の先端には葉芽があります。これは2004年の年末の状態ですが、小さい円錐形の葉芽はまだ赤褐色の芽鱗にしっかり包まれています。同じ時期、花芽の方はかなりふくらんで、芽鱗の先からはすでにピンク色の蕾がのぞいていました。1月下旬の現在はもう咲いています。

ウメの枝先には、枝の先端が枯れて落ちたあとがよく残っています。この枝のあとのことを「枝痕」といいます。枝痕は先がちょっと細くなっていて、堅くてトゲのようになっています。上の小さい2枚の写真に一応写っているのですが、わかりにくいですね。左の写真では枝の分岐点付近に見えるとても小さい突起です。

他にも葉のついていたあと(葉痕)もあります。葉痕は、平べったくなった楕円形です。左の写真では中央あたりに写っています。右では蕾の下に見えますが、見上げた状態で写しているので、葉痕の形はわかりません。

樹木の枝にはいろんな痕跡が残っているもんなんですよね。もっと背の低い木で、ぜひ実物を観察してみてください。

ウメ Prunus mume樹皮は紫褐色、不規則な割れ目があります。若い時期はこんなにゴツゴツではなく、滑らかな樹皮でもっとツヤツヤしています。ウメは細い枝が多く若い枝は緑色で無毛ですが、葉と葉柄には少し毛が生えています。


ウメ…といえば、太宰府天満宮の梅ヶ枝餅を思い出す。。。

【和名】ウメ [梅]
【別名】ムメ、ニオイザクラ
【英名】Japanese apricot
【学名】Prunus mume
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2004/12/30
【撮影地】東京都日野市

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2005年01月26日

コブシ

コブシ Magnolia kobus


コブシは、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、山野に生える落葉高木です。樹高は10mほどまでなります。花は3月〜5月、枝先に直径10cm程度の白い花をつけます。芳香があります。花の下には若葉が1枚つきます。花弁は6枚。花の中心に近い部分は紅紫色を帯びています。ガクは3枚で花弁と同じような色や形ですが花弁より小さいです。モクレン科の植物には原始的な植物だといわれるいくつかの形質がありますが、花の構造も独特です。例えば、多数の雄しべや雌しべは花の中央部でかたまって円錐形になっていて、その部分で雄しべや雌しべがらせん状に並んでついているんです。

果実はたくさんの果実が集まってつく集合果で、秋に熟して中の種子は赤くなります。果実が裂けると中の赤い種子が見え、それが白い糸でたれ下がるという変わった形状になります。それはまた次の秋までのお楽しみです。

名前は、コブコブとした変わった果実の形、または蕾が開く前の形が子どもの握りこぶしの形に似ているということで「コブシ」とつけられたといいます。まあ、どちらかといえば、果実の形の方が近いかなとは思いますが、名前の由来について調べてみるのも、自分の目でいろいろ観察してみるきっかけにはなりそうですね。また、コブシの学名はMagnolia kobusです。種小名は「kobus」ということで、コブシの名前がそのままつけられています。

よく似た種の「タムシバ (Magnolia salicifolia)」は日本海側に多く見られますが、こちらは花の下に「1枚の若葉」というのはなくて、やや花数が少なく細身の樹形です。ただし、正直に言いますと、1枚の葉も、遅い時期に見ると、それなりに葉が展開してきてしまって、えっ?と思ってしまうこともあるんですよね。花の咲き始めのころだとこの見分け方は結構精度が高そうですけど。

冬の間見られる芽にはふつう花芽と葉芽があって、厚い鱗片に包まれています。コブシの場合、葉芽にも毛がありますが、特に花芽の毛は長い軟毛でボサボサと立っています。これに対して、ハクモクレンの花芽の毛はぺったりくっついた感じで寝ています。また、タムシバは花芽の毛はちょっと立ちますが、葉芽には毛がありません。

花が終わって、結実に成功していれば夏には果実が膨らんできますが、そのころにはすでに次の年の花芽ができています。その後、秋に落葉が始まるころにはかなり花芽の冬芽は大きく膨らんできます。ソメイヨシノよりは数日早く咲いて春の訪れを告げる花ということで、農作業の基準としている場合も多いそうです。特に東北では、「タウチザクラ(田打ち桜)」「タウエザクラ(田植え桜)」などと呼ぶそうですね。

【和名】コブシ [辛夷、拳]
【学名】Magnolia kobus
【科名】モクレン科 MAGNOLIACEAE
【撮影日】2005/01/12
【撮影地】東京都日野市

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2005年01月24日

ハナモモ

ハナモモ Prunus persica


モモは中国原産の落葉高木で、観賞用や果樹として栽培されています。果実を収穫するために栽培されるモモは、「実モモ」ともいわれます。それに対して、花を観賞するために改良されたものは「ハナモモ」といって、作り出されたのは日本だということです。一口に「ハナモモ」といっても20品種ほどあるそうで、花の形は一重や八重、樹形は立性タイプ、枝垂れるタイプや矮性のものなどがあります。

今回の写真はハナモモで、樹形は立性タイプです。品種名までは明らかではありませんが、花は4月上旬、八重咲きで直径3cmほどの大輪、色は鮮やかな赤紫色です。ヤマザクラに似て、樹皮は黒褐色で割れ目が不規則に入っています。正直に言いうとわたしは樹皮では、モモかハナモモかは見分けられません。春に花を見てハナモモであることを確認していた個体を撮影したものなんです。この個体は樹高2mほどですが、大きいものでは4mぐらいにはなるようですね。

ハナモモ Prunus persica


冬芽は長い卵形で、長さは5mm〜8mmぐらいです。白っぽいような灰色っぽいような色の毛がたくさん生えていて、天気のよい日に枝先を見上げるとピカピカ光っています。芽のすぐ下には、葉っぱがついていた痕跡(葉痕)がちゃんとあるんですが、写真ではまったくわかりません。上手に写せるとそこには、扁平でちょっと三角形になりかかったような楕円形って感じの、つまり細長い形の葉痕があります。葉痕には3つの点々模様があって、この点々は維管束痕です。維管束というのは、簡単にいうと植物の根、茎、葉にある水分や養分の通る通路のことで、道管や師管などが束になった組織です。というわけで、葉痕は葉と枝との間で養分や水分の受け渡しが行われていた証のようなものなんです。植物によってさまざまな形をしていて、3つの点々の配置しだいでは動物の顔のように見えるものもあります。

【一般名】ハナモモ [花桃]
【学名】Prunus persica
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2004/12/16
【撮影地】東京都日野市

■余談ですが。。。
撮影地は写真に向かって左側が低くなる緩い傾斜地です。ハナモモの幹は右に向かって斜めに延びていて、その樹皮を撮影するため水平にカメラを構えて撮りました。すると当然のことながら、左がさがって地面が傾いて写ってしまいます。背後の青緑のフェンスによってそれが歴然とするわけです。被写体を選ばないのが悪いといえばそれまでですが、こういう状況の場合、フェンスにあわせてカメラを向けるんでしょうかね。でもそうすると、ものすごくハナモモが右に傾いてしまいますね〜。

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2005年01月19日

ヒュウガミズキ

ヒュウガミズキ Corylopsis pauciflora


ヒュウガミズキは、本州中部や近畿の日本海側の岩地に分布する落葉低木なんですが、この分布域や名前の由来には諸説があって、正直なところよくわかりません。以前は、九州の日向(宮崎)には野生のものはないともいわれていたと思いますが、数は少ないものの野生のものが発見されたという話もありますね。

名前の由来については、日向(宮崎)にたくさん植えられていたからという説と、「明智日向守光秀」が治めていた丹波(京都)に多く生えていたからという説があるようです。いずれにしても植えられていたとする説と生えていたとする説が入り乱れています。

写真の撮影地は東京の公園ですから、いうまでもなくどこかで育てられた苗木が植栽されていたものでしょうが、もともとはどこにあったものなんでしょうね。トサミズキ属(Corylopsis)で日本に分布する野生種は他に数種ありますが、ヒュウガミズキとともによく植栽されているのは、「トサミズキ (Corylopsis spicata)」でしょうね。こちらは四国の主に蛇紋岩地に生えます。どちらも花は淡黄色で花序が垂れ下がりますが、ヒュウガミズキの方は1つの花序につく花の数が少なく、トサミズキは7個〜10個と多めです。

冬芽は長さ3mm〜5mmぐらいの卵形でトサミズキより小さめです。よく見ると幅の広い丸々とした芽とやや細長い形の芽があります。より丸い方が花芽で細い方が葉芽なんですが、写真に写っている芽はもしかしたら一番上のは葉芽かなとも思いましたが、全部花芽のようです。葉芽の場合は一番外側の芽鱗(芽を包む鱗状の鱗片)が一枚で芽をほとんど包んだようになっているはずです。

花は葉が展開するより先に咲きます。花弁は5枚で長さは1cmに満たないくらい、雄しべの先にある葯(花粉のあるところ)がやや赤みがかってアクセントになります。

公園樹や庭木としてよく植えられる春の代表的な花木の1つ。淡い黄色の鈴がたくさんぶら下がった姿を見られる季節まではもうちょっとですね。

【和名】ヒュウガミズキ [日向水木]
【別名】イヨミズキ
【学名】Corylopsis pauciflora
【科名】マンサク科 HAMAMELIDACEAE
【撮影日】2004/12/13
【撮影地】東京都日野市(植栽)

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2005年01月11日

シナレンギョウ

シナレンギョウ Forsythia viridissima


シナレンギョウは中国原産の落葉低木で、高さは2m〜3mほどになります。庭木や公園樹としてよく植えられています。上の写真は冬芽のたくさんついた小枝の部分を写したものです。冬芽は長さ5mm内外で対生してつき、すぐ横にもう1つの芽(副芽)ができているところもあります。花の最盛期の華やかさとはずいぶん違って、ゴツゴツとした印象です。よくよく見るとこの枝にも葉がついていたあと(葉痕)が残っています。

写真ではものすごく小さくしか写っていないのですが、冬芽の下にある半円形のでっぱり(輪切りにしたソーセージをさらに半分に切ったような状態の部分)が葉痕です。葉痕を見ると中央あたりに維管束のあと(維管束痕)が1つあります。植物の種類によって、葉痕、維管束痕の形状も様々で、ときには動物の顔に見えるユニークなものもあって楽しいですよ。

レンギョウの仲間は数種あってよく似ていますが、まず枝ぶりや花つきで大まかな感じをつかみ、そして花の中をのぞいて雄しべの状態を観察します。シナレンギョウの場合は枝が立ち上がって伸び、雄しべが2個あって花柱より短いのが特徴です。これに対して「チョウセンレンギョウ (Forsythia viridissima var. koreana)」は枝が湾曲して伸び、2個の雄しべは花柱より長い点で区別できます。さらに葉があれば鋸歯(縁のギザギザ)の状態を見ます。シナレンギョウの鋸歯は葉の先(上半分)にありますが、チョウセンレンギョウの鋸歯は葉のほぼ全体にあります。

また、同じように雄しべが花柱より短い「レンギョウ (Forsythia suspensa)」と区別するためには、見ることができる場合なら枝の中を見ます。縦に割ってみるか、少し削いでみたとき、レンギョウの場合は中身が中空で「髄(ずい)」がありませんが、シナレンギョウの場合は髄がありたくさんの壁(隔壁)で隔てられています。

シナレンギョウ Forsythia viridissima一般的な花期は4月ですが、こちらでは2004年の年末から開花しているものもあります。雌雄異株で、雄花の場合は雌しべが退化してしまいますが、右の写真の個体は柱頭がしっかり花の中央部に見えましたので雌花だったようです。

シナレンギョウは、葉が展開するより先に直径2.5cmほどの真っ黄色の花が咲きはじめますが、咲き進むにつれて新葉も展開してきます。花冠は4つに深く裂けているので、花びらが4枚あるように見えます。

【和名】シナレンギョウ [支那連翹]
【学名】Forsythia viridissima
【科名】モクセイ科 OLEACEAE
【撮影日】2004/12/30
【撮影地】東京都日野市

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2005年01月06日

ニシキギ

ニシキギ Euonymus alatus


ニシキギは、国内では北海道から九州の山野にふつうに見られる落葉低木です。秋にはとても鮮やかに紅葉するので錦にたとえて「錦木」といい、庭にもよく植えられています。紅葉の美しさとともにこの木の大きな特徴は枝にあります。幹や枝にはコルク質の翼ができるんです。ただ、この翼は発達しないものもあって翼のないタイプを特に「コマユミ (Euonymus alatus f. ciliatodentatus)」とすることもあります。

緑の葉がたくさん茂っているころには、特に気にもとめないかも知れませんが、真っ赤に色づいた紅葉に引き寄せられて近づいてみると、枝の翼が目に入ってビックリするんじゃないでしょうか。

ふつう樹高は2m〜3mぐらいですが、写真のものは公園に植えられていたもので、高さ1.5mほどにそろえられていました。撮影は12月上旬で、紅葉した葉がまだ枝に残っていましたがもう実はなかったです。また、一般にニシキギ属(Euonymus)の仲間は暖地と寒冷地で枝の部分の色に違いが出てきます。暖地では緑色ですが寒冷地では紫褐色を帯びる傾向があります。ちなみにこちら関東の丘陵地では、枝は緑色、翼は新しいものは紫褐色、古くなると灰色という感じです。

12月ともなれば、紅葉とともに冬芽も目立ち始めます。冬芽は長さ5mm内外で、長い卵形をしていてやや先端の方はとがっています。冬芽はふつう何枚も重なり合った鱗状のものにつつまれていて、これを「芽鱗」といいます。芽鱗の形態も樹種によって個性がありますが、ニシキギの場合はこれが4列に並んでいます。そして1枚1枚の芽鱗をよく見ると、ちょっと紫褐色がかった縁どりが見られます。とはいうものの、ここで載せている写真ではそんなことはサッパリわかりません。マクロ撮影の好きな方は冬芽の撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【和名】ニシキギ [錦木]
【学名】Euonymus alatus
【科名】ニシキギ科 CELASTRACEAE
【撮影日】2004/12/08
【撮影地】東京都日野市

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2004年12月13日

ドウダンツツジ

ドウダンツツジ Enkianthus perulatus
2004/12/08 紅葉と赤い冬芽

ドウダンツツジは、広くとらえると本州の房総半島の一部と伊豆以西、四国、九州に分布しますが、少し葉の幅が広いものを「ヒロハドウダンツツジ(Enkianthus perulatus var. japonicus)」として区別した場合、ドウダンツツジの分布は、主に四国の蛇紋岩地のみとなるようです。なお、四国の蛇紋岩地では、ドウダンツツジとヒロハドウダンツツジの両方のタイプが混生しているところがあるといいます。

春〜初夏のころの花と秋の紅葉の美しさから、「シロドウダン(白灯台 Enkianthus cernuus)」、「サラサドウダン(更紗灯台 Enkianthus campanulatus)」など近縁種とともに公園や庭によく植えられています。植栽されているものは丈が1mぐらいにそろえられていることが多いですが、自生地では3mほどまでなるようです。

ドウダンツツジ Enkianthus perulatus
2005/08/03 まだ熟す前の果実が見える

花は、長さ7mm〜8mm程度の白い壷形で、1cm〜2cmぐらいの花柄にぶら下がって咲きます。輪生状についた葉の間から散りばめたようにつきます。秋の真っ赤に燃えるような紅葉は、都市部の公園では貴重な彩りとなっています。

一番上の写真は12月上旬の撮影で、都市郊外の公園に植栽されていたものです。真っ赤な紅葉も今ではもうまばらに枝に残るのみとなりました。葉が落ちてくると、早速、冬芽が目立ち始めます。枝先にできた「頂芽(ちょうが)」は長さ5mmぐらいになっています。魚のうろこのように何枚もかぶさっている皮のようなものは、「芽鱗(がりん)」といい、ドウダンツツジではだいたい10枚ぐらいです。写した個体の場合は冬芽の芽鱗は紅葉と同じ色で真っ赤でしたが、赤褐色〜黄褐色のことも多いです。

【和名】ドウダンツツジ [灯台躑躅]
【学名】Enkianthus perulatus
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2004/12/08、2005/08/03
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 13:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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