2005年12月03日

ムクノキ

ムクノキ Aphananthe aspera


ムクノキは、本州の関東以西、四国、九州に分布し、主に人里近くの林やちょっと低めの山地などに生えるニレ科ムクノキ属(Aphananthe)の落葉高木です。高さは大きいものでは、30mにも達し、幹もふつうは直径60cmくらいですが、1mを越えるかなりの太さにもなります。同じニレ科の「ケヤキ」にも似て、よく枝分かれするほうき状の樹形で、樹冠は丸くこんもりとした感じになります。樹皮は灰白色で、十分な成木になった株では、褐色の「皮目」が短冊状に剥がれてきます。若いうちは遠めにみると、縦に赤っぽい筋模様のように見えます。

葉は互生。長さ4cm〜10cmくらいの卵形で、ちょっと幅は狭い感じで5cm前後。先は尾状にスッーととがります。縁のギザギザ(鋸歯)は、鋭くてはっきりしていますが、やや基部の方は鋸歯がなくなります。エノキに比べれば基部近くまでギザギザしています。質は薄めで、表面は濃いめの緑色で、短い剛毛がたくさん生えていて、触るとザラザラ。ケヤキとよく似た葉ですが、ムクノキの葉は、付け根のところで葉脈が3本に分かれて出ています。エノキも3本に分かれて出ますよね。葉柄は5mm〜1cmくらい。

ムクノキ Aphananthe aspera


花期は4月〜5月。葉の展開と同時に開花します。雄花と雌花は同じ株につく雌雄同株。花色は淡い黄緑色。その年、冬芽からのびた本年枝の付け根の方に雄花がつきます。雌花がつくのは上の方の葉腋です。雄花は比較的たくさん集まって「集散花序」につきますが、雌花は1個〜数個です。果実は熟すと大きめなのですが、雌花は開花中はほとんど目に付かないようなもの。

果実は熟すと黒っぽくなります。ちょっとくらい下から見上げても、あぁ〜黒い実だとわかるくらいの大きさです。何か意味不明ですけどね。そうじゃなくて、直径は1cmくらいの球形です。オレンジ色っぽくなる「エノキ」の果実よりは、柄の部分が短めかな。

冬芽は褐色で、長さは5mm程度。ちょっと平べったく枝にピッタリくっつく感じ。やや多めの「芽鱗」に包まれています。


【和名】ムクノキ [椋の木]
【学名】Aphananthe aspera
【科名】ニレ科 ULMACEAE
【撮影日】2005/11/30
【撮影地】東京都日野市

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2005年11月26日

イイギリ

イイギリ Idesia polycarpa


イイギリは、本州、四国、九州、そして沖縄まで分布し、山地に生育するイイギリ科イイギリ属の落葉高木です。高さは10m〜15mほどになり、まっすぐにのびた太い幹から、横方向に太めの枝をのばして、どこか異様な風格のある樹形です。下から見上げると車輪のような枝の広がり方をしています。非常に独特のものです。

樹皮は灰白色で、表面にブツブツしたものがたくさんありますが、ブツブツ以外の部分はだいたい滑らかで、裂けているわけではないです。そのブツブツというのは、「皮目」といって、そこで呼吸が行われています。

イイギリ Idesia polycarpaイイギリ Idesia polycarpa


葉は互生。先が尾状にとがった卵形、逆さに見たら、くぼんだ部分の小さなハート形。そのくぼんだ部分に小さなプツプツの「腺体」が見られます。ここにある腺体はふつう2つです。葉柄は長くて、10cm〜20cmほどもあり、赤みを帯びています。腺体は葉柄にも見られます。身近なところではサクラ類の腺体はよく知られているところですが、葉や葉柄に蜜腺のある植物は、他にもいろいろあって「アカメガシワ」や「キササゲ」などもそうです。

葉身の長さは10cm〜20cm、幅も同じくらい。縁の鋸歯(ギザギザ)は、やや大雑把で、伏せたような感じです。表面は濃いめの緑色、裏面は少し粉を吹いたような白っぽい緑色。付け根からのびる目立つ葉脈が5本〜7本あります。こういう葉脈のパターンは「掌状脈」といったりします。付け根から放射状に手のひらのような形になって複数の葉脈が出た状態です。

花期は3月〜5月。枝先から円錐花序が下垂します。花序の長さは10cm〜20cmほどです。雄花と雌花が別の株につく雌雄異株。雄花の方がちょっと大きめです。緑黄色の花には花弁がありません。ガク片は5つあります。秋には真っ赤に熟した果実が、たくさんブドウの房のように垂れ下がって、美しいものです。1つ1つの果実は直径1cmほどの球形です。

イイギリという名前は、葉が「キリ」に似ていて、飯を包むのにこの葉を使ったところからきているそうです。

【和名】イイギリ [飯桐]
【別名】ナンテンギリ[南天桐]
【学名】Idesia polycarpa
【科名】イイギリ科 FLACOURTIACEAE
【撮影日】2005/11/20
【撮影地】東京都八王子市

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2005年11月22日

ウリハダカエデ

ウリハダカエデ Acer rufinerve


ウリハダカエデは、本州、四国、九州に分布し、山地のやや湿り気のある雑木林などに生育する落葉小高木です。一本の幹がまっすぐにのびた縦に長い樹形になります。高さは10m前後。若い枝には滑らかで毛はありません。

樹皮は緑色っぽくて、黒っぽい縦じま模様があります。ウリハダカエデという名前は、この樹皮の様子を「マクワウリ」の実のはだに見立てたものです。そして大きな木になってくると、「皮目」がひし形の裂け状になって、斑模様になります。ウリカエデに似た樹皮です。

ウリハダカエデ Acer rufinerve


葉は対生。質は少し厚め。長さと幅ともに6cm〜15cmほどで、五角形に近いような形です。ふつうは縁が3つに裂けて、その裂けた裂片の先が少し尾状にとがっています。そして縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。この鋸歯は不規則な「重鋸歯」です。付け根から出る3つの葉脈が目立ちます。カエデの仲間のチェックポイントの1つに「葉裏の脈の付け根の毛の様子」というのがありますが、ウリハダカエデの場合は、ふつう3本脈の付け根のほか、主だった葉脈の脇には茶色っぽい毛が見られます。葉柄は長さ2cm〜5cmくらい。

花期は5月。葉の展開と同時に、総状花序を下垂させ、黄色の小さな花をたくさんつけます。花の直径は1cmあるかないかくらい。花弁とガク片は5つずつ。雌雄異株。果実はカエデ類に特有のプロペラのような「翼果」で、長さは2cmくらい。

秋には紅葉してとても美しいものです。色はオレンジ色っぽい紅色かまたは黄色。色づく前は、表面が濃い緑色、裏面は淡い緑色。

【和名】ウリハダカエデ [瓜膚楓]
【学名】Acer rufinerve
【科名】カエデ科 ACERACEAE
【撮影日】2005/11/20
【撮影地】東京都八王子市

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2005年11月21日

カゴノキ

カゴノキ Litsea coreana


カゴノキは、本州関東以西、四国、九州に分布するクスノキ科ハマビワ属の常緑高木です。高さは10m〜15mくらいにまでなります。幹の太さは50cmくらいのものを見かけますが、1.5mに達することもあるそうです。樹皮は黒褐色。成木の樹皮は丸っこく鹿の子状にはがれて、そのはがれたところが薄黄色〜白っぽい色になるところが大きな特徴です。樹皮だけでもそれとわかる木です。「カゴノキ(鹿子の木)」という名前はこの樹皮の様子からきています。

樹皮がはがれてまだら模様になる木といえば、「モミジバスズカケノキ」、「サルスベリ」や「ナツツバキ」、そして「リョウブ」あたりが代表的ですが、このカゴノキは、特にはがれていない部分の樹皮の色が濃くて林の中で一際異彩を放ちます。

カゴノキ Litsea coreanaカゴノキ Litsea coreana


葉は互生。枝先に一見輪生状に集まってつきます。葉は長さ5cm〜10cmほどの倒披針形。先端に近い位置で幅が最大になります。革質で、形はタブノキに似ていますがちょっと小さめです。縁にはギザギザ(鋸歯)はなく全縁で、少し波打ちます。表面は濃い深緑でちやや光沢があります。裏面は白っぽく、若い葉には毛が見られますがやがて脱落してしまいます。葉柄は細長く、長さ8mm〜15mm。

花期は8月〜9月。黄色の小さな花が葉腋に集まってつきます。果実が熟すのは開花から一年後のこと。つやのある真っ赤な果実で、長さ8mmくらいの球形です。冬芽は先のとがった長楕円形で、芽鱗は毛に覆われています。

【和名】カゴノキ [鹿子の木]
【学名】Litsea coreana (Actinodaphne lancifolia)
【科名】クスノキ科 LAURACEAE
【撮影日】2005/11/20
【撮影地】東京都八王子市

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2005年11月15日

クマノミズキ

クマノミズキ Swida macrophylla


クマノミズキは、本州、四国、九州に分布し、山野のやや湿り気のある明るめの林内などに生育するミズキ科ミズキ属(Swida)の落葉高木です。高さは8m〜12mほど、時に20m近くまで達します。樹皮は灰白色、浅く縦に割れ目が入ります。一年目の枝は平べったいけれど、何だか角ばったような枝で、赤みを帯びていることが多いです。

葉は対生。これが重要なチェックポイント。よく似た「ミズキ (Swida controversa)」との大きな違いです。ミズキの葉は互生します。クマノミズキの葉は葉身の部分が5cm〜15cmほど、幅が3cm〜7cmほどの卵形〜楕円形で、先はとがっています。ミズキよりやや細長い形です。葉柄は1cm〜3cmくらい。縁はギザギザのない「全縁」か、ウネウネとした不明瞭な「鋸歯」があります。葉の表面は、まあ、ふつうの緑色でちょっと光沢があります。裏面は表面に比べると少し白っぽい緑色です。

クマノミズキ Swida macrophylla


ただし、対生といっても、枝先に集まって葉がついている部分では、ちょっとわかりにくいときもあるんですよね。高木なので背が届かないときは、詳しく確かめられないので、対生だと思ってみれば対生に見えるって感じでしょうか。ずいぶんいい加減ですね。でも、どうやら枝もだいたい対生のようですね。それならちょっと距離があっても見えるかも。また、ミズキは枝を水平方向に大きく広げて独特の樹形になりますが、クマノミズキはミズキほどではないかもしれません。

対生葉や茎が1つの節に2つずつつくこと。ふつうよく2つが茎をはさんで向き合ってつく。
互生葉や茎が1つの節に1つずつつくこと。ふつう1つずつ互い違いになる。


花期は6月〜7月。ミズキの花期は4月〜5月なので、クマノミズキはだいたい1ヶ月ほど遅れて開花します。花はミズキによく似ていて、白色。枝先の「散房花序」にたくさんつきます。1つ1つの花には4枚の花弁と4本の雄しべ、1本の雌しべがあります。果実は、ミズキ同様、秋には黒っぽく熟します。直径5mmくらいの球形で、先端にはポツポツと突起状のものが見られます。

冬芽はミズキはしっかりと「芽鱗」があって、濃い紅紫色のつやつやしたものですが、クマノミズキの冬芽は、「裸芽」っぽく、芽鱗があってもはっきりしない程度のもので、黒っぽい毛があります。

【和名】クマノミズキ [熊野水木]
【学名】Swida macrophylla (Cornus brachypoda)
【科名】ミズキ科 CORNACEAE
【撮影日】2005/11/05
【撮影地】東京都日野市

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2005年11月10日

ウリカエデ

ウリカエデ Acer crataegifolium


ウリカエデは、本州東北南部以西、四国、九州に分布し、低山の比較的明るい雑木林などに生える落葉高木です。高さは6mくらいになります。樹皮は緑色っぽい灰色。「ウリハダカエデ」とそっくりな樹皮で、特に若い枝では緑色が目立ちます。その樹皮の様子を「瓜」に例えて「ウリカエデ」というそうです。

葉は対生。日本でふつうに見られるカエデ属の中では、葉がもっとも小さいです。葉は卵形で長さは4cm〜8cm。ふつう3つに裂けますが、5つに裂けている場合もあれば、裂けない場合もあります。縁のギザギザ(鋸歯)は鋭いものではないですが、はっきりとあることがわかります。

樹皮の似ているウリハダカエデの葉も、先が3つに裂けますが、全体にかなり大きくて、葉身が幅広く五角形のようになります。また、街路樹としてよく植えられている「トウカエデ」の場合は、3つに裂けた裂片は三角形に近くて縁には鋸歯が低くて目立たず、ほとんど全縁のこともあります。それにトウカエデの樹皮は激しく縦に裂けるという大きな特徴があります。

ウリカエデ Acer crataegifoliumウリカエデ Acer crataegifolium


冬芽は小さくてあまり目立つものではないけれど、11月上旬、すでに細い枝先に冬芽を見つけることができます。細い枝は無毛で、冬芽は紡錘形で、1対の「芽鱗」に包まれています。その小さな冬芽には短い柄があって、その下に葉のついていた痕跡の「葉痕」が見られます。葉痕はU字形で対生です。葉が対生なので葉痕も対生。

花期は4月〜5月。葉の展開と同じころ、枝先から総状花序が出て、小さな花を10個程度つけます。雄花と雌花が別の株につく雌雄異株。花序の長さは5cmほどで、1つ1つの花の直径は1cmに満たないくらい、花の色は淡い黄色です。果実はカエデ類に特徴的なプロペラのような赤っぽい「翼果」。2つが向き合ってついていて、ほぼ水平に開きます。種子は、付け根のあたりのちょっと膨らんだ部分に1つずつ入っています。秋の紅葉は、はじめ黄色に色づいて、後に赤みを帯びてきて落葉します。

【和名】ウリカエデ [瓜楓]
【学名】Acer crataegifolium
【科名】カエデ科 ACERACEAE
【撮影日】2005/11/02
【撮影地】東京都日野市

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2005年03月30日

サルスベリ

サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/02/15
サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/02/15


サルスベリは、中国南部原産の落葉小高木です。高さは5mほど。日本に入ってきたのは、江戸時代のことだそうです。寺院や庭、公園、街路などによく植えられています。

幹は滑らかで、すべすべしています。そのため、名前は「猿も滑る」ということからきているといいます。樹皮の色は、赤褐色〜淡褐色。薄い樹皮がはがれ落ちた部分が白っぽくなります。この樹皮が非常に特徴的なのですが、「ナツツバキ」や「リョウブ」でも同じようにはがれてよく似ています。幹はやや曲がりくねる傾向があります。

葉はふつうは互生で、長さ5cm内外、卵を逆さにしたような楕円形です。こういう形を「倒卵状楕円形」などといいます。葉の縁にギザギザ(鋸歯)はなく全縁です。ただし、互生の仕方がふつうの互生とはちょっと違っていて、2枚ずつが互生します。つまり、ふつうだと枝をはさんで左右1枚ずつが互い違いにつく形になりますが、サルスベリの場合は、枝の右に2枚ついたら今度は左に2枚つき、また右に2枚、、、というのを繰り返すわけです。このような葉のつき方をするものを「コクサギ型葉序」といいます。といっても、対生することも多いです。

花期は7月〜9月。夏の間の代表的な花木の1つとなっています。枝先の円錐花序にたくさん咲かせます。ガクは6つに裂け、花弁は6枚ありますが、しわしわに縮れていて、一見すると八重咲きのようにも見えます。色は紅紫色〜白色で、濃淡があります。花期が長いので、「ヒャクジツコウ (百日紅)」とも呼ばれます。

サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/03/24 撮影

果実は「さく果」で、直径7mmほどの楕円形〜球形です。さく果というのは、雌しべの子房の「心皮」という部分がいくつか合わさって、1つの乾いた果実になったものをいいます。ユリ、アサガオ、ホウセンカの果実もさく果です。

冬芽は赤褐色で、3mm程度の小さな三角形。芽を包む芽鱗は1対か2対あります。芽吹くのは遅めなので、3月下旬の段階ではまだちょっと堅そうです。

サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/03/24
サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/02/15


サルスベリはミソハギ科サルスベリ属の植物で、同じ属の仲間には、沖縄や種子島、屋久島、奄美大島などに分布する「シマサルスベリ (Lagerstroemia subcostata)」があります。シマサルスベリの方はもっと幹がまっすぐで高木になり、葉は大きめ、花色は白色です。

【和名】サルスベリ [猿滑]
【別名】ヒャクジツコウ [百日紅]
【学名】Lagerstroemia indica
【科名】ミソハギ科 LYTHRACEAE
【撮影日】2005/02/15、2005/03/24
【撮影地】東京都日野市

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2005年03月26日

トウカエデ

トウカエデ Acer buergerianumトウカエデ Acer buergerianum


トウカエデは、中国原産の落葉高木です。日本に最初に入ってきたのは長崎で、18世紀のはじめのことだったそうです。性質が丈夫で、紅葉がとても美しことから、街路樹としてよく植えられています。高さは20mほどにもなります。

葉は長さ3cm〜4cmで、基本的には3つに裂けます。ただし、ほとんど裂けないものや、切れ込みの深いもの浅いもの、5裂するものまで出てきてしまいます。表面には光沢があって裏面はやや白っぽく見えます。十分生長した木では、葉にギザギザ(鋸歯)はほとんどなくなってしまいますが、若い木では鋸歯があります。葉の形や鋸歯には変異が多いので、おやっ?と思うこともありますが、あわせて、樹皮を見ると確実になると思います。

樹皮は黒っぽい灰色で短冊状に縦に激しくはがれます。はがれた部分の先はやや反り返るような状態になっています。

花期は4月〜5月。枝先の散房花序に小さい淡い黄色の花をつけます。カエデの仲間の果実には翼があって、2つの「翼果(よくか)」がくっついたプロペラのような形をしています。この翼によって木から離れるとクルクルと回転しながら落ちていきます。その途中でやや強めの風を受けると風に乗り種子は親の木から離れた場所へ運ばれます。

トウカエデ Acer buergerianum


冬芽は、長さ5mm以下くらいの小さなもので、先はとがっています。芽を包むうろこ状の鱗片(芽鱗)が4列に並ぶので、角ばって見えます。芽鱗の縁には毛が生えていて、たくさん重なった芽鱗が強調される感じです。冬芽のすぐ下のあたりには、葉のついていた痕跡の「葉痕」があります。葉痕は横長のV字形で、葉は対生なので葉痕も対生して残っています。葉痕にある養分や水分の通り道のあとの「維管束痕(いかんそくこん)」は、小さな点々となって残っています。その維管束痕は3つです。

ちなみに、カナダの国旗に描かれている「サトウカエデ (砂糖楓 Acer saccharum)」は、同じカエデ科カエデ属ですが、まったく別の種です。

【和名】トウカエデ [唐楓]
【英名】trident maple
【学名】Acer buergerianum
【科名】カエデ科 ACERACEAE
【撮影日】2005/03/24
【撮影地】東京都日野市

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2005年03月21日

サンショウ

サンショウ Zanthoxylum piperitum


サンショウは、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の雑木林などに生える落葉低木です。「イヌザンショウ (Zanthoxylum schinifolium)」としばしば一緒に生えています。高さは2m〜4m。若い葉や果実を利用するため栽培されることもあります。枝や葉柄に細く鋭いトゲが対生してついています。「イヌザンショウ」とはよく似ていますが、トゲのつき方が決定的に違うので、見分けることができるでしょう。「サンショウのトゲは対生で、イヌザンショウのトゲは互生」。また、トゲのない「アサクラザンショウ (Zanthoxylum piperitum f. inerme)」という品種もあります。

葉は奇数羽状複葉で互生します。小葉は5対〜9対あります。樹皮は灰褐色で、ボコボコとした突起が目立ちます。若くて細い枝は紫褐色で、小さな「皮目」という白っぽい模様も見られます。皮目は、枝に隆起した部分で、呼吸が行われている場所です。「サクラ」の場合だと横じま模様になっています。

サンショウ Zanthoxylum piperitum


冬芽は濃い褐色、長さ数mmの小さな丸い芽で、芽を包む芽鱗のない「裸芽」です。対生するトゲも目立ちますので、冬芽だけの状態でもわかりやすい木でしょうね。

花は、4月〜5月。枝先に黄緑色の小さな花をたくさんつけます。果実は秋に熟して、直径5mm程度の球形で赤褐色です。果実が2つに裂けると中から光沢のある黒い種子がでてきます。

サンショウは、香辛料や山菜としておなじみの木。若い葉は「木の芽」と呼んで山菜になりますし、種子も香辛料にするほか、果皮は薬用にも用いられます。葉をもむと独特のサンショウの香りがあるので、この香りだけでも見分けられるでしょう。イヌザンショウは、サンショウほど香りがよくありません。

【和名】サンショウ [山椒]
【学名】Zanthoxylum piperitum
【科名】ミカン科 RUTACEAE
【撮影日】2005/03/18
【撮影地】東京都日野市

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2005年03月05日

アメリカヤマボウシ

アメリカヤマボウシ Benthamidia florida


アメリカヤマボウシは、北米やメキシコ原産の落葉小高木です。特に最近では「ハナミズキ」という名前の方がよく知られていて、4月〜5月ごろの花や赤く熟した果実や秋の真っ赤な紅葉も美しく庭木や街路樹としてもお馴染みのですね。日本には明治の中ごろ入ってきたそうで、その後大正初期には、東京がワシントンに贈ったサクラのお返しとして、この木がワシントンから東京に贈られたというお話は有名です。

冬の時期、葉はすべて落葉していますが、樹皮や花芽、葉芽はよく観察できます。かなり個性的です。一番上の写真は、花芽です。花芽は枝先に1つだけつき、玉ねぎを上から押しつぶしたような形で、先はとがっています。色は枝と同じように紅紫色がかっていて、白っぽいような灰色っぽいような細かい毛がたくさん生えています。葉があるうちは目立ちませんが、紅葉しているころにもすでにできています。

アメリカヤマボウシ Benthamidia floridaアメリカヤマボウシ Benthamidia florida


樹皮は、暗い灰褐色で、縦横に割れて「マツ」にも似た亀裂がたくさん入っていて、ある程度大きな木ではゴツゴツした感じになります。右の写真はまだ若い木で、表面はデコボコしていますが割れ目はほとんどありませんでした。もしかしたら、「ヤマボウシ」の方かもしれません。

アメリカヤマボウシ Benthamidia floridaアメリカヤマボウシ Benthamidia


左の写真は葉芽です。葉芽は細長くて芽鱗は2枚です。2枚がペタッと向き合って芽を包んでいて、芽を横から見ると1本縦に線が入っているように見えます。右の写真は先端に葉芽のある枝を写したものですが、枝にガタガタと節があるのが見えます。節の部分には葉のついていたあと(葉痕)があります。葉痕は枝から少し突き出て斜め上を向いています。ただし、右の写真は「ヤマボウシ」の可能性があります。

【和名】アメリカヤマボウシ [亜米利加山法師]
【別名】ハナミズキ [花水木]
【英名】flowering dogwood
【学名】Benthamidia florida (Cornus florida)
【科名】ミズキ科 CORNACEAE
【撮影日】2005/02/04
【撮影地】東京都日野市

もう何年も前のテレビ番組だったのですが、アメリカから贈られた「アメリカヤマボウシ」の大元の株が、どこか行方不明になってしまったそうで、それを探すという番組があったと思います。そこでたどり着いたのは、確か小石川植物園の株ではなかったかな。

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2005年03月02日

サワラ

サワラ Chamaecyparis pisifera
2005/02/13 多摩市

サワラは、本州、四国、九州に分布し、山地のやや湿り気の多い谷すじなどに多く生育する常緑高木です。高さは30mほどにもなり植林もされますが、今では少なくなったと聞きます。また風呂桶に利用されたり、庭木や生け垣としても植えられ、様々な園芸品種もつくられています。

樹皮は、スギやヒノキなどとよく似ていて、灰色っぽいような赤っぽいような褐色で、縦にやや薄めにガシガシと剥がれます。樹形もヒノキによく似ていますが、ヒノキの方がより密に葉をつけ、サワラは葉が少なめなので比較的枝がよく見えます。葉は鱗状になっていて、先端はヒノキよりもとがっています。 

と、まあ、区別点はいくつかあるのですが、ヒノキと区別する最も簡単な方法は、葉の裏の「気孔線(きこうせん)」を観察することです。葉を裏返すと白い模様が見えるのですが、これを気孔線といって、酸素や二酸化炭素などの通路となる「気孔」がたくさん並んでいる場所なのです。その白い気孔線の形が、アルファベットの「Y字形」に見えたらヒノキ、「X字形」に見えたらサワラです。

サワラ Chamaecyparis pisifera


身近なところに植栽されている針葉樹、パッと見たところがよく似ていてわかりにくいこともありますが、「サワラ」は、この気孔線がX字形というのを覚えておくとかなり楽です。2つ目の画像は、スキャナーで取り込んだものなんですけど、なかなか難しいですね。影ができるし、何だかすごく違和感があります。しかも、ファイルサイズが大きすぎる。攻略本が必要かな。

サワラ Chamaecyparis pisifera
2005/02/27 日野市

一番上の樹皮の写真は、おそらく野生種のものです。葉の写真は公園に植栽されていた木のもので、品種名までは特定できませんでしたが、園芸種ではないかと思います。逆光で見るとピカピカ光ってまぶしいくらいでした。

【和名】サワラ [椹]
【学名】Chamaecyparis pisifera
【科名】ヒノキ科 CUPRESSACEAE
【撮影日】2005/02/13、2005/02/27
【撮影地】東京都多摩市、日野市

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2005年02月18日

シラカシ

シラカシ Quercus myrsinaefolia


シラカシは、国内では本州の福島県以西、四国、九州の山地に生え、高さ20mほどになる常緑高木です。葉は長さ10cm内外で、縁のギザギザ(鋸歯)は上半分にあって浅めです。形は幅の狭い長楕円形で、「アラカシ」よりも幅は少し狭めで細長く、先がとがります。葉の裏面は白っぽくなるので、名前はそこに由来すると思ってしまいますが、じつは、名前は「材が白っぽい」ということからきているのだそうです。

シラカシ Quercus myrsinaefoliaシラカシ Quercus myrsinaefolia


樹皮には深い裂け目はなく若いときはほとんど滑らかです。古木になると少し縦の筋や横の縞模様が見られます。色は生育環境や樹齢でも様々ですが、あえていうなら、黒っぽいような灰色っぽいような感じ、若いときはやや緑っぽいです。

枝の先には3個〜5個くらいの茶褐色の芽がかたまってついていましたが、2月中旬の段階では、まだ少しかためでした。

花は4月〜5月、その年の秋には堅果という果実が熟します。シラカシの堅果は、いわゆる「ドングリ」で、長さ1.5cmほどの球形か幅の広い楕円形です。ドングリの帽子の部分は「殻斗(かくと)」といって、シラカシの場合は、6個〜8個の環があります。

【和名】シラカシ [白樫]
【学名】Quercus myrsinaefolia
【科名】ブナ科 FAGACEAE
【撮影日】2005/02/13
【撮影地】東京都多摩市

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アラカシ

アラカシ Quercus glauca


アラカシは、本州、四国、九州、沖縄の山野に生え、高さ20mほどのなる常緑高木です。樹皮の色は、灰褐色〜暗灰緑褐色という、ちょっと表現しにくい色です。若い木の場合だと滑らかで黒っぽい樹皮ですが、古い木になってくると表面が少しデコボコしてきます。

花は4月〜5月に咲き、その年の秋には長さ1.5cmくらいのずんぐりとした、いわゆる「ドングリ(堅果)」ができます。ドングリの帽子の部分は、「殻斗(かくと)」といいますが、アラカシの場合、殻斗には6個か7個の環があります。

アラカシ Quercus glauca


常緑樹ですが、春の花の時期に新葉を広げるアラカシは、春を前にした2月中旬、茶褐色の鱗片でおおわれた長さ1cmほどの新芽がよく目立つようになりました。春に新しい葉が展開した後は、古い葉は落ちてしまいます。まるで落葉樹のようで、葉の寿命は1年間です。

アラカシ Quercus glauca
葉裏は粉白色
アラカシ Quercus glauca
傷んだ葉(表面)


葉は長さ10cm内外の長楕円形で、互生します。葉の先端はやや急にとがる感じで、縁のギザギザ(鋸歯)は、葉の上半分にあって少し粗めのギザギザです。写真に写っている葉は、もう傷んだ葉なのでよくわかりませんが、表面は光沢のある緑色です。裏面は粉をふいたように白っぽくなっています。

樹木の撮影はまた大変です。葉っぱのあるところまで、背が届かないんだ。

【和名】アラカシ [粗樫]
【別名】クロガシ
【学名】Quercus glauca
【科名】ブナ科 FAGACEAE
【撮影日】2005/02/15
【撮影地】東京都日野市

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2005年02月17日

イチョウ

イチョウ Ginkgo biloba


イチョウは、中国原産の落葉高木です。庭木や盆栽にするほか、公園や街路にもよく植えられていますし、ギンナンの木としてもおなじみですね。寺社の境内に植えられているものなどは、高さ30m以上になっていることもあり、かなりの高木です。灰色の樹皮には縦の割れ目が目立ちます。樹皮にはコルク層があって皮の質が厚いので、ちょっと押してみると弾力性があります。

イチョウ Ginkgo bilobaイチョウ Ginkgo biloba


長い枝から出ている短い枝は垂直に近い角度で出ています。冬芽は丸っこい形で色は濃いめの茶褐色。質の薄い鱗状の芽鱗(がりん)に包まれています。芽の下にある葉がついていたあと(葉痕:ようこん)は楕円形だったり、半円形だったり、滴のような形だったりします。葉痕を見ると点々が2つずつあります。この2つの点々は葉と枝との間で水分や養分などを受け渡しする管のあとで、「維管束痕(いかんそくこん)」といいます。維管束痕は、例えば「アジサイ」では3つ、「アカメガシワ」では多数というように樹種によって違うのですが、「2つ」というのは樹木ではイチョウだけです。

また、日あたりのよい場所のイチョウの冬芽付近を見ると、葉痕がギューッとかたまってついていて、下の葉痕との間がほとんどない状態になっています。つまり、前年度と比べて、葉痕の幅(長さ)の分だけしかその枝が伸びなかったということになります。

【和名】イチョウ [銀杏、公孫樹]
【学名】Ginkgo biloba
【科名】イチョウ科 GINKGOACEAE
【撮影日】2005/02/15
【撮影地】東京都日野市

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2005年01月13日

メタセコイア

メタセコイア Metasequoia glyptostroboides


メタセコイアは中国原産の落葉高木で、整った円錐形の樹形となるので公園などによく植えられています。中国の四川省で1945年に発見されたことで、「生きている化石」として一躍有名になったといいます。それまでは化石が見つかっていただけの木だったので、とても関心を集めたようですね。日本でも化石が発見されていて、300万年〜100万年前には自生していたといいます。

その後、中国から苗木をもらって挿し木などで増やし、日本でもあちこちで植えられるようになったのだそうです。性質が丈夫で、増やしやすく生育が早いことや樹形の美しさが好まれよく利用されています。それほど丈夫な木なのに、どうしてほかの場所では滅んでしまって中国の山奥の方にだけ遺存的に残っていたのでしょうね。

原産地では高さ35mのかなりの巨木になるとか。樹皮は赤褐色でスギと同じような感じで縦に裂けます。葉は2cm程度の線形で小枝に対生してつきますが、秋には黄色っぽくなって小枝と一緒に落葉します。

メタセコイア Metasequoia glyptostroboides冬芽は長さ5mmぐらいの卵形で薄茶色。鱗状の芽鱗は15枚ぐらいあります。芽鱗のつき方もランダムではなく、十字に対生してついています。


【一般名】メタセコイア
【和名】アケボノスギ [曙杉]
【学名】Metasequoia glyptostroboides
【科名】ヒノキ科 CUPRESSACEAE (スギ科 TAXODIACEAE)
【撮影日】2004/12/30
【撮影地】東京都日野市(植栽)

posted by hanaboro at 13:40| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 樹皮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月20日

モミジバスズカケノキ

モミジバスズカケノキ Platanus x acerifolia


「モミジバスズカケノキ」…この名前よりも「プラタナス」といった方がおなじみでしょうね。もともと「プラタナス」というのは1つの樹種をさすのではなく、この仲間の総称でモミジバスズカケノキもプラタナスの一種です。

プラタナスは国内の自生種ではなく、明治の終わりごろ持ち込まれて公園や街路に植えられるようになったそうです。現在、日本に植えられているプラタナスはだいたい「スズカケノキ (Platanus orientalis)」「アメリカスズカケノキ (Platanus occidentalis)」「モミジバスズカケノキ (Platanus x acerifolia)」の3種類だと考えていいようです。これら3種を見分けるポイントは、樹皮、葉の形、果実の数です。

スズカケノキはアジア西部〜ヨーロッパの原産で樹皮ははがれてまだら模様、葉は掌状に5〜7個に中裂します。プラタナスの果実はたくさんの果実が集まって1つの球状の集合果になります。集合果は直径3.5cmほどです。スズカケノキは1つの柄(果軸)に3個〜5個の果実がつきます。

アメリカスズカケノキは北米の原産で樹皮は暗茶褐色で縦に割れ目が入り、はがれてまだらになるという感じではありません。葉は3〜5個に浅く切れ込みます。果実は1つの柄(果柄)に1つです。

モミジバスズカケノキは「スズカケノキ」と「アメリカスズカケノキ」の交配種で、学名にはPlatanus x acerifoliaのほか、Platanus x hispanicaとなっていることもあります。見た目はスズカケノキとアメリカスズカケノキのだいたい中間的なものとなります。樹皮ははがれてまだらになり、葉は3〜5裂しますがアメリカスズカケノキよりは深く切れ込み、果実はほとんどが1つの柄に2個〜3個で、時折1個や4個のときがあります。

スズカケノキという名前は、丸い球状の果実が鈴のようにぶら下がっているところからきています。

花はいずれも4月〜5月で、15m〜35mぐらいまでなる落葉高木です。これから春になるまで、葉のなくなる落葉樹ですが、樹肌や冬芽、葉痕にもそれぞれ個性があるものです。春までの間、こういうところも観察してみてはいかがでしょうか。もし果実や葉がまだ残っていたら、公園などのプラタナスがどの種類なのか調べてみてもいいかもしれませんね。

【和名】モミジバスズカケノキ [紅葉葉鈴懸の木]
【学名】Platanus x acerifolia
【科名】スズカケノキ科 PLATANACEAE
【撮影日】2004/11/23
【撮影地】東京都日野市

■3種の見分け方のポイント
スズカケノキアメリカスズカケノキモミジバスズカケノキ
はがれてまだら暗茶褐色で縦に割れ目はがれてまだら
5〜7個に中裂3〜5個に浅裂3〜5個に中裂
果実3個〜5個果実1個果実2個〜3個


posted by hanaboro at 15:09| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 樹皮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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