2005年10月22日

野の草:それぞれの秋

関東の丘陵地。今のところイロハカエデの紅葉前線は到着していない。あとひと月ほどはかかるのかな。それでもケヤキは黄色や茶色に、街路や公園のハナミズキやビョウヤナギ、ドウダンツツジも赤く色づいて、草や木々の果実も目立つ。紅葉している草、立ち枯れている草も多くなった。足元に転がるドングリ、落葉樹の冬芽にも目が留まる。確実に深まる秋色。。。

そんな中、今を盛りと咲き誇っている花もあれば、しばらく見なかったのに返り咲いている花もある。おなじみの越年草の面々は早くも小さな芽生えを出して、瑞々しい姿を見せている。多年草たちもすでに立派なロゼットを形成しているものもある。今年は咲かなかった個体なのかもしれないけれど。秋とは役目を終えて散りゆくものと新たに芽生えるもの、それらの命のリレーを実感できる季節でもあるのですね。


■紅葉する草
オオニシキソウ Chamaesyce nutansオオニシキソウ Chamaesyce nutans (Euphorbia maculata)

オオニシキソウ


カラスノゴマ Corchoropsis tomentosaカラスノゴマ Corchoropsis tomentosa

カラスノゴマ



■終わりゆく花、果実
ツユクサ Commelina communisツユクサ Commelina communis
ツユクサっていろいろとおもしろい花ですが、しっかり開花せずに結実する「閉鎖花」もつけるのだとか。「花*花・Flora」のなかなかさんのサイトで知りました。
ツユクサ


ヌスビトハギ Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllumヌスビトハギ Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllum

盗人の足跡に見えるかな。くびれのある「節果」。くびれたところからはずれたりして、衣服にくっつく「ひっつきむし」



■芽生える草
ホトケノザ Lamium amplexicauleホトケノザ Lamium amplexicaule
閉鎖花によってできる果実はちょっと小さめみたいですね。年内には閉鎖花が見られるかも。
ホトケノザホトケノザNo.2ホトケノザNo.3


カラスノエンドウ Vicia sativa subsp. nigraカラスノエンドウ Vicia sativa subsp. nigra
花時期の「花外蜜線」によくアリが。芽生えの状態ではまだ見られないですね。
カラスノエンドウカラスノエンドウ(No.2)


【撮影日】2005/10/20
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : 身近な生き物

posted by hanaboro at 20:31| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(1) | 秋味ぶろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月19日

キバナコスモス・レモンツイスト

キバナコスモスコスモス・レモンツイスト Cosmos sulphureus


キバナコスモス・レモンツイストの後姿。

子供のころに高原のお花畑で見たコスモスは、赤紫色、ピンク、白の一重咲きがほとんどだったと思います。家の庭のコスモスは毎年、台風で倒れて。。。でも、最近では、一口に「コスモス」といっても、様々なものが見られるようになりましたよね。

ふつう、わたしたちが抱く「コスモス」のイメージとしては、背丈が1m〜1.5mぐらいまで生長し秋に開花してさわやかな秋の風に揺れる姿、そしてそれは心の中の故郷のような存在なのではないでしょうか。

このようにわたしたちが、ふつうに「コスモス」といっているのは、「Cosmos bipinnatus」の品種群にあたります。従来からある花色に加えて、イエローガーデン、イエローキャンパスのような黄色の品種や、中央部の色が濃くなるもの、絞りが入るもの、花弁に縁取りができるものまで登場しています。花の形も八重咲きや花弁が筒状になるタイプなどいろいろな品種が見られます。花の時期も、従来の短日性の秋咲き品種に加えて、6月ごろから開花する夏咲き品種も多くなっています。

また、近縁な種類としては、「キバナコスモス (Cosmos sulphureus)」、「チョコレートコスモス (Cosmos atrosanguinea または Bidens atrosanguinea)」、「キャンディーコスモス (Cosmos peucedanifolius または Bidens peucedanifolia)」、「ウィンターコスモス (Bidens laevis)」などがあります。

今回の写真の品種は、キバナコスモスの品種の一つですが、草丈が1m近くになり、花も大きく、一重咲きなので、遠めには一般的な「コスモス」の黄花に見えます。しかし、よく見ると、葉の感じが全然違いました。一般的な「コスモス」の葉は糸状に細く切れ込んでいるのですが、キバナコスモスは切れ込んだ葉の幅が太いのです。そのせいもあるのでしょうね、キバナコスモスの矮生種で八重咲きのものなどは、よく「マリーゴールド」と見間違えてしまうようです。

花の色も、形も、草丈も、そして花の咲く時期まで、多様になってきているコスモス。みなさんは、どんなコスモスがお好みですか。

【一般名】キバナコスモス [黄花秋桜]
【品種名】キバナコスモス・レモンツイスト
【英名】yellow cosmos
【学名】Cosmos sulphureus
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2004/10/15
【撮影地】東京都立川市

posted by hanaboro at 19:20| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 秋味ぶろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月06日

イヌノヒゲ

イヌノヒゲ Eriocaulon miquelianum


地上10cmの秋の野

イヌノヒゲは、国内では北海道〜九州に分布する一年草です。草丈は5cm〜20cmほど。多くの場合、水田や湿地などに生育しています。葉は幅数mmで細長く、根元の方からたくさん出て(そう生して)横に広がる感じです。花は一本の花茎の先に一つ付き、大きさは直径3〜4mm程度です。花の外側には苞(総苞片:そうほうへん)があって、イヌノヒゲは花の部分よりもその総苞片が長くて突き出ています。その様子を、犬のヒゲに見立ててこの名前がつけられたそうです。

写真では、花は茎のてっぺんで白っぽいような灰色っぽいような感じに見える部分です。葉はほとんどわかりませんね。

【和名】イヌノヒゲ [犬の髭]
【学名】Eriocaulon miquelianum
【科名】ホシクサ科 ERIOCAULACEAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村

posted by hanaboro at 18:20| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(6) | 秋味ぶろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月22日

タニソバ

タニソバ Persicaria nepalensis


地上4cmの紅葉。

タニソバは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の湿り気の多いところに生える一年草です。草丈はそれほど大きくならないことも多いですが、茎がよく枝分かれするので、横に広がった状態になります。葉は互生。長さ1cm〜3cmくらいの卵形。葉柄の部分には横に出っ張ったような「翼」があります。そして茎を抱きこむような形でついています。

さらに葉柄の付け根のあたりを見ると、「托葉鞘(たくようしょう)」という短い筒型の托葉があります。そこには軟毛が生えていることもあります。

タニソバは、もともと茎が赤く、秋になる前から下の方の葉が紅葉していることもしばしばですが、秋になるとよりいっそう赤みが増すのは確かなようです。写真の場合だと、秋の夕日を受けて、かなりの秋色ですね。通常は山地や畑地のやや湿り気のあるところに多く、草丈も10〜30cmぐらいにはなりますが、ここでは、2〜4cmほどでした。

【和名】タニソバ [谷蕎麦]
【学名】Persicaria nepalensis
【科名】タデ科 POLYGONACEAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村

posted by hanaboro at 12:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 秋味ぶろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月09日

ウラシマツツジ

ウラシマツツジ Arctous alpinus


登山者でにぎわう夏の高山も、お盆の頃を過ぎると、多くの高山植物の花も終わりを告げ、早くも秋が訪れます。そのころ、いち早く紅葉し始めるのが、ウラシマツツジです。北海道と本州中部以北の高山に分布。乾いた草地や砂礫地に生えます。草丈は5cm程度なので、紅葉すると地面が真っ赤に染まり、とても美しいものです。

【和名】ウラシマツツジ [浦島躑躅]
【学名】Arctous alpinus
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2004/08/27
【撮影地】長野県長谷村

posted by hanaboro at 04:25| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(3) | 秋味ぶろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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