2005年03月28日

ギンドロ

ギンドロ Populus alba


ギンドロは、ヨーロッパや中央アジアに分布する落葉高木です。高さは20mほどになります。日本に入ってきたのは、明治の中ごろのことで、公園や街路などに植えらますが、特に北海道ではよく見られるようです。暑さは苦手な面があるようですが、成長が早く綿毛があることによって大気汚染には強い面もあります。「ポプラ (セイヨウハコヤナギ Populus nigra var. italica)」の仲間で、同じ属の日本国内の野生種には、「ヤマナラシ (Populus tremula var. sieboldii)」や「ドロノキ (Populus suaveolens)」などがあります。

葉は掌状に3つから5つに裂けて、分厚い感じがします。葉の裏は綿毛が密生していて真っ白。表面は濃い緑色なので非常に対照的です。また、新芽や若い葉や枝にも綿毛が密生しているので、新芽が伸びる時期には枝先が本当に真っ白で、日の光を浴びるとまばゆいばかりの輝きを見せます。葉の表面の綿毛はすぐになくなって、濃い緑色になってそのコントラストもまた、とても目をひくものです。

葉は長さ10cm内外、葉柄は2.5cm〜4cmほどで、やはり綿毛におおわれて真っ白です。花期は葉の展開時期よりも早く、3月〜4月です。花が咲き進むと垂れ下がった花序には、何やらモワモワとした白い綿毛が見え始めます。種子は綿毛におおわれて、ドロノキなどと同じように風に舞って飛ばされます。

別名は、「ウラジロハコヤナギ」、「ハクヨウ」のほか、「ホワイトポプラ」とも呼ばれているようです。

【和名】ギンドロ [銀泥]
【別名】ウラジロハコヤナギ [裏白箱柳]、ハクヨウ [白楊]
【学名】Populus alba
【科名】ヤナギ科 SALICACEAE
【撮影日】2004/08/02
【撮影地】東京都調布市



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2005年03月25日

ドイツトウヒ

ドイツトウヒ Picea abies


ドイツトウヒはヨーロッパ原産の常緑高木です。「ドイツ」とつきますが、ヨーロッパに広く分布しています。日本に入ってきたのは明治に中ごろのことだそうで、北海道では鉄道の防雪のために多く植えられたそうです。現在では各地で公園や庭によく植えられています。高さは20m〜30mほど。ヨーロッパではクリスマスツリーには「ヨーロッパモミ (Abies alba)」よりも「ドイツトウヒ」の方がよく用いられてきたそうです。

ドイツトウヒ Picea abies


樹皮は褐色で、老木になると鱗片状に厚くはがれます。長い枝は特に老木になるとつけ根から垂れ下がって枝の中央部分が湾曲したような形になり、先端は上を向きます。その長い枝から出た細かい枝下向きに垂れ下がる形になります。写真の株はまだ3mほどしかなく、枝は垂れ下がってはいませんでした。新しい葉が伸びてきた部分はかなり上向きで、日光が当たるとキラキラと輝いていました。

花期は5月。果実(球果)は、長さ10cm〜20cmの「松ぼっくり」状で、秋に熟して褐色になります。

ドイツトウヒの葉の先は裂けたりくぼんだりせず、スーッとつがっています。葉がよく似た「ツガ (Tsuga sieboldii)」は、葉先が少しくぼんでいるので区別できます。若い枝は褐色で、葉の基部にあるふくらんだ部分を「葉枕(ようちん)」といいますが、その部分が少しクッと横に曲がったようになってよく目立ちます。葉は四角く角ばっていて、裏表のはっきりしない感じです。

【和名】ドイツトウヒ [独逸唐檜]
【別名】オウシュウトウヒ [欧州唐檜]、ヨーロッパトウヒ [欧羅巴唐檜]
【学名】Picea abies
【科名】マツ科 PINACEAE
【撮影日】2005/03/24
【撮影地】東京都日野市

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シバザクラ

シバザクラ Phlox subulata


シバザクラは、北米東部原産の常緑の多年草です。草丈は5〜10cmほどで、地面をおおうようにのびる這い性。茎の途中から根を下ろして広がります。根もとの方の茎はやや木質化する感じです。葉は細い線形で先はとがっています。

暑さ寒さに強く、乾燥にも強いことから、グラウンドカバーとして用いられています。主な花期は3〜5月。花色にはピンク、白、赤紫、青紫などです。一斉に花が開いて、地面を覆って咲く様子はとても見事なものです。

花はサクラのような直径1.5cmくらいの5弁花で、株全体をおおいつくすほど、びっしりと咲きます。さらにたくさんの枝が密生して地面をおおって芝生のように見えるところからシバザクラと呼ばれています。サクラに似ているかどうかはそれぞれの見方があるところでしょうが、バラ科の「サクラ」とはまったく別の植物で、シバザクラはハナシノブ科フロックス属に分類されています。同じ属の仲間は、主に北アメリカに70種ほど知られています。例えば、宿根草の「クサキョウチクトウ (Phlox paniculata)」や一年草の「キキョウナデシコ (Phlox drummondii)」など、ふつう「フロックス」と呼ばれる多数の園芸品種があります。

シバザクラ Phlox subulata


写真のものは、今シーズンの花はまだつけていません。品種名は不明です。冬の間もあちこちで開花の便りがきかれましたが、この場所ではようやく冬を乗り切って、芽が動き始めたようです。高山植物のような姿がなかなかいい。葉の毛の状態は、品種によって違っているのでしょうか。とある園芸書には、特に上部の葉にはこんな毛のないタイプの写真がのっていました。

【和名】シバザクラ [芝桜]
【別名】ハナツメクサ [花詰草]、ハイフロックス
【英名】moss phlox
【学名】Phlox subulata
【科名】ハナシノブ科 POLEMONIACEAE
【撮影日】2005/03/24
【撮影地】東京都日野市

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My Garden - お花ダイスキ!」さんの記事「シバ桜のつぼみ
もうすぐ花開きそうな蕾の様子がよくわかりますよ!

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2005年03月17日

ヤマツツジ

ヤマツツジ Rhododendron kaempferi


ヤマツツジは、北海道の一部、本州、四国、九州に分布し、山野の雑木林などに生える半落葉低木です。ツツジの仲間では、身近な山野で最もよく見られ、初夏の山を朱色に彩るおなじみの花。とても美しいことから庭木として植えられることも多く、園芸品種もあります。

ヤマツツジの葉には展開する時期の違う「春葉」と「夏葉」という2種類の葉があります。春に展開し秋に落葉する大きな葉を「春葉」といい、夏から秋に展開し越冬する小さな葉を「夏葉」といいます。冬芽はこの夏葉に包まれるようにして越冬します。秋に目立つ大きな春葉を落葉させてしまうので、落葉樹のよう見えますが、小さいけれど夏葉は冬の間も見られることから、「半落葉樹」といわれています。写真は、いずれも越冬した夏葉です。葉の両面に粗い毛が目立ちます。

ヤマツツジ Rhododendron kaempferiヤマツツジ Rhododendron kaempferi


高さは1m〜3mほど。葉は枝先に集まってつき、互生します。春に出る春葉はやや質が薄くて、長さ3cm〜5cmの卵状楕円形です。とにかく葉や葉柄に褐色の毛が多く、特に若い葉では、剛毛が黄色っぽくて目立ちます。3月半ば、今の時期見られるのは、まだ、越冬した夏葉だと思いますが、表面の毛は白っぽく伏せたような状態で、縁や葉柄、裏面の葉脈上にはかなり剛毛が目立ちケバケバ。紫褐色を帯びた葉の表面には光沢があって、春の陽射しに照らされて、ピカピカと光ってまぶしい。

花期は4月〜6月。枝先に朱赤色の花が2コ〜3コかたまってつきます。花(花冠)は直径4cm〜5cmの漏斗型。花冠の先は5つに裂けます。5裂した裂片の一番上向きに出る「上弁」には、少し濃いめの色の斑点があります。5本ある雄しべは長くのび、先端は上に曲がっています。雄しべの先端の葯からは白っぽい花粉がのぞいています。花粉は数珠繋ぎのようにつながっています。

【和名】ヤマツツジ [山躑躅]
【学名】Rhododendron kaempferi
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/03/08
【撮影地】東京都日野市

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ヒラドツツジ

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2005年03月14日

ノイバラ

ノイバラ Rosa multiflora

 
ノイバラは、国内では北海道、本州、四国、九州の山野に生育する落葉低木です。日本以外では朝鮮半島や中国にも分布しています。高さは2m程度ですが、ややツル状になってワサワサとした茂みをつくる感じに伸びます。名前は、野にある「イバラ」、つまり野にあるトゲのある植物ということからつけられたのだそうです。ただし、漢字は「野薔薇」となっていることもあります。

枝にはたくさんトゲがあるので、それに気づかずにブッシュに入ると、ガリッとあちこちやってしまって、思わず悲鳴をあげてしまうことがあります。そのトゲは、茎の表皮が変形したものなのだそうです。

葉は互生し、複数の小さな葉(小葉)から1枚の葉ができていています。小葉は3対〜4対あって先端部分には1枚の小葉があるので、小葉の数は奇数枚となるので、このような形の葉を「奇数羽状複葉」といいます。小葉は卵形か長楕円形で、長さは2cm〜5cmです。縁にはギザギザ(鋸歯)があります。

表面にはあまり光沢はありません。葉の裏面や柄の部分に毛が生えることが多いです。葉柄の茎に近い部分を見ると、くしの歯状に裂けた「托葉(たくよう)」が葉柄にくっついているのがわかります。この托葉があるのもバラ科に多い特徴です。といっても写真の状態では、まだよくわからないんですけどね。

ノイバラ Rosa multiflora


花期は5月〜6月。枝先に円錐花序を出して、芳香のある白い花をたくさん咲かせます。種小名の「multiflora」は、「たくさんの花の」という意味です。花は直径2cm〜3cmほどで、バラ科らしく花弁は5枚、雄しべは多数あります。ガクは後ろに反り返っています。

果実は7mm〜8mmくらいの球形で赤く熟します。果実の上の部分にはガクの名残りが見られます。この赤い果実は、子房と花床という部分がいっしょに発達してできています。子房以外の部分が果実のようになったものを「偽果(ぎか)」といいますが、その中にはごく薄い果皮で種子を包む「痩果(そうか)」が多数あります。このような果実(偽果)を「バラ状果」といいます。

よく似た種に「テリハノイバラ (Rosa wichuraiana)」がありますが、こちらは、海岸近くや山野の崖のような場所に多く生えます。葉の表面に光沢があって、地面をはうようにようにのびることが多いです。

【和名】ノイバラ [野茨、野薔薇]
【学名】Rosa multiflora
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/03/08
【撮影地】東京都日野市

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2005年03月03日

ヤマモモ

ヤマモモ Myrica rubra


ヤマモモは、国内では本州の関東南部や福井県以西、四国、九州、沖縄に分布し、暖地の山地に多く生育している常緑高木です。高さは20mを越えるほどにまでなりますが、庭木や街路樹としても植栽されています。

雌雄異株で、雄株と雌株があります。花は、4月ごろ。夏には雌株に直径1.5cmくらいの球形の果実ができます。赤い果実の表面にはツブツブがたくさんあって、飴やグミなどお菓子にありそうな見た目です。一見堅いタネなんて入ってなさそうですが、中には堅い「核」が入っています。果実は「外果皮(がいかひ)」が液質の「核果(かくか)」です。色は明るめの赤から次第に黒っぽくなってきます。たくさん実をつけるためには、近くに雄株と雌株の両方が必要で、赤く熟した実は甘酸っぱく、ジャムや果実酒などに利用されます。

いくつか、専門的な言葉が出てきましたので、少し説明です。ふつう、花が咲いて受精が行われると、「子房」が果実に、「胚珠」が種子になります。そして果実は外側から「外果皮」、「中果皮」、「内果皮」があって、その中に種子が入っている構造をしています。ヤマモモの果実は、外果皮が多汁で、内果皮の部分が堅い核となっています。そこでこのような果実を「核果」といいます。

ヤマモモ Myrica rubra
ヤマモモの葉 (裏面)
ヤマモモ Myrica rubra
ヤマモモの葉 (表面)


葉はやや枝の先の方に密集してつきます。長さは10cm内外、幅は2cm〜3cm程度の細長い倒披針形(とうひしんけい)で、互生します。「倒披針形」というのは、先端のほうは丸みを帯びて鈍く、付け根の方が細くとがっていて、真ん中よりもちょっと上よりの部分の幅が広くなる形のことです。「披針形」はその反対の形です。

葉脈に注目すると、葉の中央を走る主脈から、横に目立つ側脈がいくつか出ていて、その出方が主脈に対して直角に近い角度で出ているのがわかります。

ヤマモモ Myrica rubra
葉の裏面から見える細かい網の目

成木の葉だと、縁のギザギザ(鋸歯)は、まったくないか、わずかに浅い鋸歯が見られる程度ですが、まだ若い木の葉には鋭い鋸歯があって、これが「ホルトノキ (Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus)」によく似ています。ヤマモモの場合は、葉を透かしてみると、かなり細かい網の目のようになった脈がよく見えますが、ホルトノキの場合だともう少し大き目の脈までしか見えません。

上の画像だと、網の目の線が黒っぽく写っていますが、光に透かしてみると、線の部分が白っぽく見えます。画像の後ろから光を当てたように見えるように加工したかったんですが。。。

【和名】ヤマモモ [山桃]
【学名】Myrica rubra
【科名】ヤマモモ科 MYRICACEAE
【撮影日】2005/02/27
【撮影地】東京都日野市(植栽)

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2005年03月01日

マサキ

マサキ Euonymus japonicus


マサキは、国内では北海道の一部、本州、四国、九州、沖縄に分布し、特に暖地に多く海岸の近くの林に生える常緑低木です。乾燥や寒さ、塩害など様々な条件に耐えられるし、よく分枝して刈り込みにも強いことから、庭や公園などの生垣によく使われています。葉は楕円形で、先はあまりとがらず丸みを帯びることも多いです。長さは3cm〜10cmほど、幅は2cm〜5cm程度で、対生します。やや分厚く表面は光沢のある濃い緑色、裏面はちょっと白っぽいような薄黄緑色でノッペリ感があります。縁のギザギザ(鋸歯)は、先のとがらない鈍いものですが、それなりにしっかりとある感じです。

花は6〜7月、葉の脇(葉腋)から集散花序(しゅうさんかじょ)を出して、直径5mm程度の小さな緑っぽいようなクリーム色のような色の花をたくさんつけます。集散花序というのは、まず、花がつく茎や柄の先端に最初の花が咲き、その花の下の部分が枝分かれして、分かれた先端に次の花が咲いて、さらにその花の下からも枝分かれして、その先端に次の花が咲くというような花序のことです。

11月ごろになると7mmほどの球形の果実ができます。この果実が4つに割れると、中からは鮮やかな艶のある朱赤色の種子が出てきます。この赤い部分は、「仮種皮」といいます。

マサキ Euonymus japonicusマサキ Euonymus japonicus


子どものころ住んでいた家の北側に「マサキ」の生垣がありました。2mぐらいに生長していたその木々は、当然、自分の背丈をはるかに越えていました。管理は何もされず、伸びすぎたところを適当にカットするぐらいで、ほったらかし。うどんこ病にかかっていたし、マサキの葉を食べる尺取虫も大発生していた。その尺取虫というのは、細長い黒い体に黄色い模様のあるユウマダラエダシャクという蛾の幼虫だ。誤って、マサキの木を揺らそうものなら、もう何匹もぶら下がってきた。そして、ほぼ、マサキの生垣が丸坊主になるころ、玄関の門柱やブロック塀やなんかに、成虫となったユウマダラエダシャクが現われ、白に灰色や茶色の斑紋のある羽を広げてペッタリとくっついている姿を目撃することになる。その当時、花が咲いた記憶はない。薄暗い北側のそういう一連の光景は、とても美しいものとは思えなかった。

それから、もうかなりの歳月が過ぎ、久々にマサキの若木に目がとまりました。丈はまだ、1mほどの小さなものですが、寒風が吹きすさぶ中、ほんの短い時間、日差しを浴びて輝いていたのです。葉先の丸みと艶やかな光沢。濃く明るい活力を感じる緑色。シャープではないけれど、カタカタカタッと小気味よい鋸歯。「マサキ」の葉って意外ときれいだったのね。そりゃあそうか、生垣に使われるぐらいの木なんだから。

【和名】マサキ [柾、正木]
【学名】Euonymus japonicus
【科名】ニシキギ科 CELASTRACEAE
【撮影日】2005/02/27
【撮影地】東京都日野市(植栽)

■当ブログ内関連記事→ニシキギ

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2005年02月16日

ヒラドツツジ

ヒラドツツジ Rhododendron pulchrum


「ヒラドツツジ」というのは、琉球列島の「ケラマツツジ (Rhododendron scabrum)」、西日本の「モチツツジ (Rhododendron macrosepalum)」、「キシツツジ (Rhododendron ripense)」、キシツツジとモチツツジの雑種とされる「リュウキュウツツジ (シロリュウキュウ Rhododendron x mucronatum)」など数種をもとにできたといわれる変異の多い大型ツツジの品種群の総称です。

長崎県の平戸は、特に1500年代中ごろから1600年代の中ごろまでの間、海外との貿易が盛んだったところで、ツツジの仲間も海外のものや国内のものが多く集められ、たくさん植栽されていたのだそうです。そこで、様々な自然交配によってできたものから選抜されたものを「ヒラドツツジ」といいます。

濃い赤紫の花をつける「オオムラサキ(大紫 Rhododendron x pulchrum)」は最もポピュラーな品種だと思いますが、これもヒラドツツジの品種群の1つです。もともと、数種の交配などでできた品種群ですので、その大元が何であるかはやや定かではないところも多いようで、オオムラサキもケラマツツジとリュウキュウツツジの交配でできたとする説とケラマツツジとキシツツジの雑種とする説があるようです。

葉だけの段階では、どの品種か見極めるのは容易ではないでしょうね。一応、図鑑には特徴が書いてあったりしますが、残念ながら葉だけでは筆者には判別できません。公園などでふつうに植えられていて、花が咲いたとき、大きくて濃い赤紫なら「大紫」、ピンク色で上弁(真上に向いている花弁)に赤紫の斑点がたくさんついていたら「曙」かな。。。という感じで見ています。公園などの植栽では高さ1mほどのものが多いですが、3mくらいまではなるようですね。常緑の低木で、葉は枝の先に集まってつきます。

ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrumヒラドツツジ Rhododendron x pulchrum


2月中旬、こちら関東では場所によっては、茎頂に少し大きくなった花芽が見られるようになりました。白っぽいような薄い褐色の長い毛も目立ちます。花芽周辺や新しい葉には、かなり毛が生えています。花期は5月ごろですから、ふつうだと花が見られるのは、まだもう少し先ですね。

【和名】ヒラドツツジ [平戸躑躅]
【学名】Rhododendron x pulchrum
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/02/16
【撮影地】東京都日野市

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My Garden - お花ダイスキ!」さんの記事「雪下のツツジ」にトラックバックさせていただきます。管理人のすぅさんが雪の後に撮影されたツツジは、同じ時期でもずっと引き締まった姿をしていますね。

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平戸…子どものころ、何度か行きました。蒲鉾、おいしかったなぁ〜。

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2005年02月15日

ハナゾノツクバネウツギ

ハナゾノツクバネウツギ Abelia grandiflora


「アベリア」というのは、本来はツクバネウツギ属(Abelia)の属名ですが、一般的には中国、台湾原産の野生種をもとに作られた園芸種群、または、その中の主に「ハナゾノツクバネウツギ (Abelia x grandiflora)」をさしていうことが多いようです。このハナゾノツクバネウツギは中国原産の「シナツクバネウツギ (Abelia chinensis)」と「ユニフローラ (Abelia uniflora)」の交配種ということです。

同じ仲間の野生種は日本にも数種が分布しています。例えば、「ツクバネウツギ (Abelia spathulata)」、「オオツクバネウツギ (Abelia tetrasepala)」「コツクバネウツギ (Abelia serrata)」などです。これら国内の種はみな落葉低木です。花が筒状の鐘形で先が5つに裂けた形をしていて、ガク片がプロペラのように並ぶ特徴があります。ガク片の数は5枚のタイプと、2枚のタイプがあります。

ハナゾノツクバネウツギは、あまり寒さの厳しくない地域では常緑または半常緑の低木で、ガク片は5枚です。花期はかなり長くて、5月〜11月。枝先に白、または淡いピンク色を帯びた長さ2cmほどの花が次々に咲きます。ガクの色が赤褐色でよく花を引き立てます。公園や生垣、道路の分離帯などでよく見かけます。

名前の「ツクバネウツギ」というのは、5枚のガクが残った実の形が羽根つきの羽根に似ていて、木の姿が「ウツギ」という木に似ていることからきています。

葉は、2枚対生していることが多いですが、3枚輪生していることもあります。葉の長さは3cm〜4cmほどで、先の方が少し細長くとがった卵形、堅くて表面はピカピカと光沢があります。縁のギザギザ(鋸歯)は、ぜんぜん鋭くなくて鈍いギザギザです。2月中旬、こちら関東では、すでに新芽が伸びてきています。開いていた葉は紫褐色で、分厚くよりいっそう光沢のあるものでした。

【和名】ハナゾノツクバネウツギ [花園衝羽根空木]
【別名】アベリア、ハナツクバネウツギ [花衝羽根空木]
【英名】Glossy abelia
【学名】Abelia x grandiflora (Abelia grandiflora)
【科名】スイカズラ科 CAPRIFOLIACEAE
【撮影日】2005/02/15
【撮影地】東京都日野市

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2005年02月12日

ウバメガシ

ウバメガシ Quercus phyllyraeoides


ウバメガシは、国内では、本州の関東以西の太平洋側、四国、九州、沖縄の主に暖地の海岸近くの山地などに分布している常緑低木または常緑高木です。生け垣などによく利用されるほか、備長炭の原料にもなっています。

花期は4月〜5月、雄花と雌花が別々の位置につきます。雄花の方は本年枝の下の方について、長さ2cm〜3cmの穂状の花序になって垂れ下がります。雌花の方はより上の方の葉の脇に1つか2つ上向きについて、直径1mmほどのごく小さいものです。雌しべの柱頭は3本です。

ブナ科コナラ属の植物で、秋にはいわゆる「ドングリ」ができますが、ちゃんとしたドングリとして成熟するのは花の咲いた翌年の秋です。

ウバメガシ Quercus phyllyraeoidesウバメガシ Quercus phyllyraeoides


特に若い葉の裏には「星状毛(せいじょうもう)」という星のような形をした毛があります。この星状毛はふつう生長とともになくなっていくのですが、中にはそれがずっと残っているものがあります。それで、ずっと星状毛が残るタイプを特に「ケウバメガシ (Quercus phillyraeoides f. wrightii)」ということもあります。ケウバメガシの方がはじめから生えている毛の量が多いようで、かなり密生して生えるので葉の裏が真っ白に見えます。

小さい写真の左側は、比較的若い葉の表側なんですが、表にもまばらに星状毛があるようですね。まったくもってダメな写真ですけど、小さくてツブツブしたものが、何となく見えますか。ちょっと大きくなった葉には、このツブツブが見えなかったので、表面の毛は結構早めになくなってしまうのでしょうね。

葉の質は厚く堅いもので表面には光沢があります。長さは3cm〜6cmの広い楕円形、縁にはにぶいギザギザ(鋸歯)があって、互生します。もともと、ウバメガシが生育する場所は、海岸近くの保水性が低く乾燥する場所や海からの強い潮風を受ける厳しい環境だったりします。そのために、堅く丈夫な葉をつけて適応しているのでしょうね。

冬芽は長さ3mm〜5mmで、茶褐色。小さい写真の右側が冬芽の部分です。やや茶色みを帯びた薄緑色の光沢のある葉が目立つので、冬芽は葉にかくれたような枝先を探して見ないと、目に入らないような小さなものですね。また、若い枝にも淡い褐色の星状毛が密生しています。樹皮は灰色で古い木になるほど縦に深く割れ目が入ります。

和名の由来は、若い芽が茶色っぽい色なので、おばあさんや馬の目の色に似ているということからきているのだとか。

【和名】ウバメガシ [姥目樫]
【別名】イマメガシ、ウマメガシ [馬目樫]
【学名】Quercus phyllyraeoides
【科名】ブナ科 FAGACEAE
【撮影日】2005/02/04
【撮影地】東京都日野市(植栽)

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2005年02月08日

マツバギク

マツバギク Lampranthus spectabilis


マツバギクは、南アフリカ原産の常緑の多年草です。名前はマツの葉のように葉が細長く多肉質で、花がキクに似ていることからきています。ふつう「マツバギク」という場合、「ランプランサス属」をさすことが多いようですが、「マツバギク」というのは、1つの植物の名前というわけではなく、「デロスペルマ属(Delosperma)」と「ランプランサス属(Lampranthus)」の植物の総称ととらえることもあります。その中でもマツバギクという名前でもっともよく見られるのは「Lampranthus spectabilis」と「Delosperma cooperi」で前者を松葉菊、後者を耐寒性松葉菊ということもあるようです。また、ランプランサス属には、スペクタビリス (Lampranthus spectabilis)のほか、アウレウス (Lampranthus aureus)、ロゼウス (Lampranthus roseus)など多数の種が知られています。

草丈は10cmから品種によっては立ち上がるので40cmほどになります。花期は種によって違いがあって、春のみ開花するものや5月〜11月くらいまで長く咲きつづけるものなどがあります。花は直径5cmほどのツヤツヤとした光沢のある花で、色は桃紫色がふつうですが、そのほかに、白、赤、オレンジなどもあります。花は日の光を受けて開き、日が陰ると閉じます。

耐寒性は種類によって違いがありますが、乾燥や暑さにはとても強くて、ほったらかしでもよく地面をはうように伸びます。多肉質ということで、葉の表面はきっと光沢があってツルツルでなめらかだろうと思ってしまうんですが、マツバギクの葉は近づいてみると小さなツブツブがたくさんあって、触るとザラザラします。

このところときどき話をきくのですが、田畑のあぜの雑草防除として、背丈が低く地面をきれいに被って、管理に手間のかからない植物を用いる手法が注目され、アジュガヒメツルニチニチソウ、シバザクラなどとともに、このマツバギクも研究されているそうです。ただし、越冬中に傷んでしまうことや次年度の生育があまりよくないこともあるようですね。

名前や多肉質なところなどが似た印象の「マツバボタン (Portulaca grandiflora)」はスベリヒユ科(PORTULACACEAE)の植物で、マツバギクとはまったく別の植物です。マツバボタンは耐寒性がなく一年草です。

マツバギクは、ある程度の耐寒性があるので、それほど寒さの厳しくない地方では、屋外での越冬が可能です。現在、ここ関東の露地で越冬中の葉は、写真のように透明感のあるピンクっぽい朱色に染まっています。葉の数は少なくなっていて、茎頂に少し残っているという感じです。何だかカニのツメがあちこち転がっているようで、ちょっと不思議な感じでした。この状態だと、松の葉っぱに似ているって感じではないですね。それとも松葉ガニってことか。。。

【和名】マツバギク [松葉菊]
【学名】Lampranthus spectabilis
【科名】ツルナ科(ハマミズナ科) AIZOACEAE
【撮影日】2005/02/04
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : 多肉なPeople

目の前のマツバギクがランプランサスなのか、デロスペルマなのかよくわからないことが多いです。ここを見れば確実!というポイントや記述の誤りなどがありましたら、ぜひアドバイスお願いします。「多肉なPeople」は「My Garden - お花ダイスキ!」のすぅさんが新しく作られたTrackback Peopleです。

■記事中の間違いを訂正しました(2/8)
3段目の葉について書いてある部分の記述に間違いがありました。下線のある部分「マツバギク」が「マツバボタン」となっていました。大変失礼しました。

*ここの間違いは「はなだより」のWAKAさんに教えていただきました。WAKAさんどうもありがとうございました!さらにうれしいことに現在、蕾がたくさんついている「冬のマツバギク」のTrackbackもいただきました。耐寒性のあるなしで越冬中の姿がこんなに違うんだ!とまたビックリですよ。

posted by hanaboro at 15:35| 東京 ☔| Comment(11) | TrackBack(2) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月04日

モウセンゴケ (No.2)

モウセンゴケ Drosera rotundifolia


モウセンゴケはモウセンゴケ科(DROSERACEAE)モウセンゴケ属(Drosera)の植物です。同属は世界的に見ると、200種ほどが知られていて、すべて食虫植物です。葉には先端がツブツブになった腺毛があって、そのツブツブのところからは粘液が出ています。そこに触れた虫はくっついてしまい、さらに腺毛と葉が虫を包み込むように曲がって腺毛から数種類の消化酵素を分泌して吸収します。

葉の先は丸く長い柄があって、スプーンのようなしゃもじのような形の葉です。これを図鑑風にいうと「葉は倒卵状の球形で、基部はくびれて長い柄に続きます」という感じです。丸い部分の長さは1cm程度、柄の部分を入れると数cm〜長いもので15cmほどにはなりますが、ロゼット状に根生していますし、印象としてはすごく小さい植物となるでしょう。

葉の腺毛は赤く、群生すると地面が真っ赤に染まった様子が、まるで赤い毛氈(もうせん)を敷きつめたように見えるということから、その名前がつけられています。「コケ」は小型であるところからきています。学名は「Drosera rotundifolia L.」なので、学名の命名者は「リンネ」だということは、すぐわかるんですけどね。和名はどうですかね。

日本各地をはじめ、北半球に広く分布し、日当たりのよい湿地に生育している多年草で、比較的夏の暑さが厳しいところでは、夏に葉が傷んでしまいますが、再び秋には新しい葉が出てきます。さらに種子も発芽するのは秋だそうです。

モウセンゴケ Drosera rotundifolia


とある湿地では特に池塘付近に多くて、それこそ赤い毛氈を敷きつめたように、真っ赤に彩られていることがあります。池塘に集まる虫をくっつけて消化吸収できるチャンスが増えるからなのかどうかはわかりませんが、とにかく目を引く場所ですね。一口に湿地といっても、湿原の大小に関わらずいろんな状態の環境が入り乱れているものですよね。その微妙な環境の違いで、生えている植物の種類もいろいろと変化します。そんな中、比較的、モウセンゴケは、いろんな環境に適応できるのかもしれません。池塘付近ほどの群生ではないにしても表面が乾燥気味の湿地でもかなり生育しているようですね。

花は6月〜8月。花茎は最初、蕾のある先の方(花序の部分)がクルッと巻いた状態で伸びてきます。そして花茎がある程度の高さまで伸びると、花序の下部の蕾から開花しはじめます。まだ、このときは、花序が巻いた状態ですが花が咲き進むにつれて、巻いた部分もまっすぐになって伸びていきます。その後、一番上の花が開いて最終的には、花茎全体がまっすぐになって、高さは15cm〜20cmほどに達します。上の写真では、一応、中央付近から上に向かって1本伸びている、赤っぽくて細長い棒のようなものが花茎です。ただし、一度にたくさんの花が開いているわけではなく、広い湿原では花や楕円形の果実は目につかないことが多いかもしれません。

コモウセンゴケ(Drosera spathulata)の花序には腺毛がありますが、モウセンゴケの花序には腺毛はありません。

モウセンゴケ Drosera rotundifolia左の写真は、ちょうど一番上の花が咲いたところです。花序の下の蕾から順に上に開いていくので、この花序の花は、写っている花で終了です。すでに花序はまっすぐに立っています。すべての花が終わった花序の様子は前回の記事でご紹介済みですのでよろしかったらそちらもどうぞ。

前回のモウセンゴケの記事


特徴的な葉に目が引き付けられますけれど、花にも見所があって、先の丸い白い5弁の花はよく整った形をしています。直径1cmあるかどうか程度の大きさで、雄しべは5本、花柱は3つありますがさらに2つに分かれていて6本あるようにも見えます。雄しべの葯の色は、黄色や赤になる植物も多いですが、モウセンゴケは白いなあ。

【和名】モウセンゴケ [毛氈苔]
【英名】Sundew
【学名】Drosera rotundifolia
【科名】モウセンゴケ科 DROSERACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県南会津郡檜枝岐村

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2005年02月02日

アリノトウグサ

アリノトウグサ Haloragis micrantha


アリノトウグサは、日本全土に分布し、日本以外でも東南アジアに分布しています。山野の日当たりのよい湿った場所から乾燥気味のところまで生育しています。草丈は10cm〜30cmほどの多年草です。

花期は7月〜9月。パッと見たところでは、茎の上部花序に赤いプツプツがついている状態なので、花の様子はよくわからなかったりします。プツプツとついている赤いもの1つ1つが花なんですが、この花の観察にはルーペがあった方がいいですね。この小さい花をアリに例え、草全体の様子を蟻塚に見立てて「アリノトウグサ」と呼ばれています。

長さ1mm〜2mm程度の花には、雄の時期(雄性期)と雌の時期(雌性期)があります。まず先に成熟するのは雄しべです。雄しべは8本あって、花は下向きなので丸い筒状のガクから突き出てぶら下がったように見えます。雄の時期には花弁が4枚反り返ってついていますが、雌しべが成熟するころには雄しべとともに落ちてなくなってしまいます。その後伸びてくる雌しべの柱頭は赤くてモシャモシャした羽毛状です。

こんなに花のことを書いても今回の写真には葉しか写っていませんので、ここではまったくわかりませんね。でもこの葉や茎の様子も独特なので、花がなくてもそれとわかると思います。葉は長さ1cmほどで卵形、葉の縁のギザギザ(鋸歯)はするどくありません。赤みを帯びることの多い茎に葉は対生してつきます。茎の下部のほうは、よく地面をはっています。はった茎の節からは新らたに茎を伸ばして立ち上がり上部に花をつけるので、よく密集して花を咲かせています。葉は秋には赤く紅葉するので、小さな葉ですがきれいなものです。

今回の写真では、ほとんど水につかった状態で見慣れた状態とはちょっと違っていたので、一瞬ギョギョっとしましたが、日当たりがよければ、乾燥していても、湿地付近で水につかってしまうような場所でも生育が可能なようですね。

【和名】アリノトウグサ [蟻の塔草]
【学名】Haloragis micrantha
【科名】アリノトウグサ科 HALORAGACEAE
【撮影日】2004/09/21
【撮影地】愛知県豊橋市

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2005年01月29日

パンジー

パンジー Viola×wittrockiana
2005/01/20 撮影

パンジーはヨーロッパや北アメリカなどに分布するスミレ科Viola属の主に4つの原種、「ビオラ・アルタイカ(Viola altaica)」「ビオラ・カルカラータ(Viola calcarata)」「ビオラ・トリコロール(Viola tricolor)」「ビオラ・ルテア(Viola lutea)」などを交配して作られた超巨大輪〜中輪の園芸品種群です。「ビオラ」の場合は「ビオラ・コルヌタ(Viola cornuta)」という小輪多花性の性質をより受け継いでいます。

パンジーとビオラの区別は特に明確なものがあるわけではなく、だいたい花径が5cm〜6cm以上のものをパンジー、3cm〜4cm以下のものをビオラと呼んでいます。しかし、品種の改良がどんどん進んでいて、見た目の花の大きさでわける境目はほとんどわからなくなっています。

Viola属の植物は世界中に広く分布していて、400種以上が知られています。日本にも50種以上が分布していてすべて多年草です。パンジーも本来は常緑の多年草ですが、園芸的に一年草として扱われているものは特に夏越しは難しいです。軒下などで梅雨の長雨を避け、夏も直射の当たる時間を少なくするなど、条件が整えば不可能ではありません。とはいうものの、2004年の夏は越えられませんでした。。。2003年は大丈夫だったんですけど。

パンジーの品種改良は19世紀初頭から始まっていたそうで、現在でも毎年、新しい品種が発表されていて、現在、その品種の数は数千にのぼるといいます。花の大きさ、色も様々で、花の真ん中に目(ブロッチ)が入るものや、単色のものなど非常に多彩です。今ではブロッチが入っているものはふつうですが、もともとは珍しかったもので、これも品種改良で固定された形質だということです。

パンジー Viola×wittrockiana
2005/01/01 撮影

写真は年始早々雪に埋もれていた、特に品種名のないやや大輪のパンジーです。やはり寒さにはかなり強いですね。2004年の年末の雪やその後も霜柱がたったりする中でも開花しています。特に冬咲き性ではないので、ちらほらと咲いていますが、気温が低い分、暖かい時期よりは花持ちがよく、色も濃いめに出ています。

パンジーはもともとは春咲きだったものが、改良によって秋から咲き始める早咲き種が一般的になってきました。早咲き種は11月から花を咲きはじめ春遅くまで咲きます。それでも、気温の低い冬期は開花数が減るのがふつうでしたが、数年前からサカタのタネの「LRアリルシリーズ」など、冬でもよく花をつけるタイプも登場しています。このシリーズは花径7〜8cmの大輪で、9月の初めに種をまくと11月〜12月ごろ年内から開花が始まります。LRとはロングラン(Long Run)の略で長い期間にわたって開花する性質を表しているのだそうです。

「パンジー」という名前は「パンセ(考える)」というフランス語からきていて、和名の「サンシキスミレ(三色菫)」は、原種の1つ「ビオラ・トリコロール(Viola tricolor)」が青、黄、白の三色を持っていたことに由来しているそうです。学名は「Viola x wittrockiana」で、「wittrockiana」はスウェーデンのWittrockという人にちなんでいます。

【一般名】パンジー
【和名】サンシキスミレ [三色菫]
【別名】サンショクスミレ
【学名】Viola×wittrockiana
【科名】スミレ科 VIOLACEAE
【撮影日】2005/01/01、2005/01/20
【撮影地】東京都日野市

■余談。
正直に言うと、長い間ずっとパンジーのよさというものがわかりませんでした。いえ、今もわかっているとはいえません。ただ、2002年の秋の種苗カタログを見てはじめて、パンジーをきれいだと思いました。その品種は「LRアリルワインフラッシュ」。深みのある微妙な色合いがたまらなかったので、翌年、種まきをしました。冬咲き性にもかかわらず技術に乏しくて、冬の間はほとんど咲かせられませんでしたが、2003年春、育った苗が咲きそろいました。しかし、微妙な色合いは固定されにくいようですね。いろんな花が咲きました。まあ、その変異を楽しむべきなんでしょうね。

■Trackback !
びたみん園芸」さんの「冬のパンジー/ビオラ最終章」の記事にパンジーつながりでトラックバックさせていただきます。「LRアリルワインフラッシュ」のお写真のほか、いろんなパンジーとビオラのお写真が見られます。管理人のにんママさんはたくさんのお花を育てておられて、いろんなお花の楽しいお話が聞けますよ。

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2005年01月28日

スイカズラ

スイカズラ Lonicera japonica


スイカズラは、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の道ばたなどでふつうに見られる半落葉性のつる性の木本です。花の筒の奥の方には蜜があってそれを吸うと甘く、つる性のカズラということで「吸葛」という名前になったといいます。

葉は対生し、花が咲くころは長さ5cmくらいの長楕円形です。しかし、季節によっては葉の形がよく変化するので、とても同じスイカズラだとは思えないほどで、ビックリさせられます。冬が近づくと葉を落としますが、完全に落葉するわけではなく、ポツポツと枝先に芽をつけて越冬します。越冬中の葉は色が濃くちょっと内巻き気味で、形は花が咲くころとあまり変わりませんが、やや小さく引き締まった感じです。冬の状態は比較的スイカズラとわかりやすいです。春には切れ込んだり、切れ込まなかったり、いろんな状態の葉が出てくるので、よくわからなくなりますが、何か意味があるのでしょうかね。

写真は地面近くに横たわっていた蔓にあった越冬中の葉ですが、表にも裏にも細かい毛がたくさん生えていて、特に葉脈上や縁の毛はよく目立っていました。主脈は赤みを帯びていて、たまたま葉がぬれていて、何となく寒い冬を耐え忍んでいるように見えました。冬でも茎の先の葉が残ることから、中国名は「忍冬(にんどう)」といいます。

花は5月〜6月、枝先の葉の脇(葉腋)に2つつきます。花は咲き始めは白色なんですが、しだいに黄色に変化します。そのため「金銀花」と呼ばれることもあります。

長さ3cm〜4cmの細長い筒状で、花冠の先はまず大きく上下2つに裂けていて、さらに上は先端が浅めに4つに裂けています。下は細長く線形で一枚ペローッと垂れ下がっている感じです。5本の雄しべと1本の雌しべが、花の前方にバッーと突き出ています。このように上下に2つに裂けることを、「唇状に裂ける」といったりします。シソ科やゴマノハグサ科の植物などを図鑑で調べるとでは、よく「唇形花」という言葉が出てきます。ふつうスイカズラよりは裂け方は小さいですが、やはり大きく上と下に2つに裂けます。

また、スイカズラはタテハチョウ科のイチモンジチョウの食草だそうで、葉を巻いてその中で幼虫が越冬するそうなんですが、今なら見つかるかなと思ったんですが、その姿はまだ見たことがありません。人の手がよく入るようなところではダメなんでしょうか。

【和名】スイカズラ [吸葛]
【別名】キンギンカ [金銀花]、忍冬
【学名】Lonicera japonica
【科名】スイカズラ科 CAPRIFOLIACEAE
【撮影日】2005/01/27
【撮影地】東京都日野市

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2005年01月27日

マーガレットコスモス

マーガレットコスモス Steirodiscus euryopoides


マーガレットコスモスは、南アフリカ原産の半耐寒性の常緑低木です。「マーガレットコスモス」…この名前はとてもまぎらわしい。花色は黄色や橙色で、マーガレットやコスモスとは似ているかというと、そうでもない。まあ、それはそれでよいとしても、困るのは草姿のよく似た「ユリオプスデージー」の仲間と混同してしまう点です。

ということで、まず、ユリオプスデージーの仲間について簡単に整理してみます。ユリオプスデージーという名前で広く親しまれているものは、ユリオプス属の「Euryops pectinatus」の品種群です。ユリオプス属の植物は、主に南アフリカを中心に100種程度が分布していますが、代表的な園芸品種としては、「Euryops virgineus 'Golden Cracker'」や斑入りの「Euryops chrysanthemoides 'Oostvaria'」があります。そのうち、最も話をややこしくしているのが、後者のクリサンセモイデスで、これが、「マーガレットコスモス」という名前で呼ばれていることがあります。

一方、今回の「マーガレットコスモス」は、ユリオプス属ではなく、ステイロディスカス属(Steirodiscus)の植物です。Gamolepis属に分類されることもあって、別名は「ガモレピス」です。ユリオプスデージーと比べると、やや葉の切れ込みが浅く、表面には毛がなく光沢のある緑色で、花柄がヒョロリと長いです。主な花期は7月〜11月で、ユリオプスデージーの方は10月〜翌年の5月です。

マーガレットコスモス Steirodiscus euryopoidesマーガレットコスモス Steirodiscus euryopoides


左上の写真では花が終わりに近づいて、花びらに見える黄色の舌状花は、茶色に変色し縮れて垂れ下がっています。そのまま縮れて落ちていくのかと思いましたが、同時に右上の写真のように、茶色に変色した花びらが中央に集まって丸まっているものもありました。種子はできるのだろうかと思って見守っていましたが、2004年の年末の雪や連日の霜の影響でしょうか、今はずいぶん弱ってしまっていまい、種子を形成するどころではなさそうです。半耐寒性で0℃〜-5℃ぐらいなら屋外でも耐えられるようなので、何とか越冬はできそうですけれど。。。真冬のマーガレットコスモスの姿を見ると、なるほどユリオプスデージーとは別物だなと実感。

【一般名】マーガレットコスモス
【別名】ガモレピス
【学名】Steirodiscus euryopoides (Gamolepis chrysanthemoides)
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/12/16
【撮影地】東京都日野市

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2005年01月25日

ハマヒルガオ

ハマヒルガオ Calystegia soldanella


ハマヒルガオは、日本全土の海岸の砂地に生えるつる性の多年草です。日本以外でも世界中の温帯〜熱帯の海岸に広く分布しています。他の植物などがない場合は茎は砂の上をはって伸びますが、何かつかまるものがあれば巻きついてさらに伸びたりしています。地下茎を発達させてふえるので、大群落となることもしばしばです。葉は分厚くて光沢があって、丸まったようなハート形です。長さ幅ともに2cm〜5cmほど。図鑑などではこういう形を基部の方が心形になった腎円形などといったりします。

海岸の砂地で生育する植物ということで、ふつう植物の生育にとって厳しいといえる環境に適応したしくみをやはり持っています。葉が分厚く光沢があるのは、「クチクラ」という透明で強い膜状の構造が発達しているためで、水分の蒸散を抑え乾燥や塩害を防ぐといいます。砂の動きが激しい場所で生育するためには地下茎の発達も重要です。

主な花期は5月〜6月、葉の脇(葉腋)からピューッと花柄が伸びてピンク色の花が1つの花柄に1つ咲きます。いわゆる「アサガオ」と同じような形の漏斗形の花冠で、白いすじが5本あり、直径は5cm程度です。葉の広がっている高さより花柄が長く伸びるので、花は葉よりも上に開くので、さらによく目立ちます。同じヒルガオ属の野生種には「コヒルガオ (Calystegia hederacea)」や「ヒルガオ (Calystegia japonica)」があって、これらは道ばたなど日当たりのよう場所によく見られます。ヒルガオ属はいずれもガクの根元の部分から大きめの苞が2枚出ていて、それが苞を包み込むような状態についています。花の色は、多少の濃淡はありますが、コヒルガオやヒルガオよりハマヒルガオの方が濃いめです。花時期の群生地はとても見事なお花畑となります。

【和名】ハマヒルガオ [浜昼顔]
【学名】Calystegia soldanella
【科名】ヒルガオ科 CONVOLVULACEAE
【撮影日】2004/09/21
【撮影地】静岡県新居町

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ヒルガオ
コヒルガオ

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2005年01月08日

コナスビ (No.2)

コナスビ Lysimachia japonica

2004/12/08 撮影

コナスビは、国内では北海道〜九州の山野の道ばたや人家近くにふつうに見られる多年草です。日本以外にもアジア東部の熱帯や温帯に広く分布しています。多年草なんですが、秋から冬にかけてこれをみると、越年草と同じような雰囲気があります。越年草というのは、秋に種子から芽生えて翌年に開花結実する草のことです。越年草は、大きく上には伸びずごく小さい状態で越冬します。葉の色も寒くなるにつれて紫褐色を帯びてくることも多いです。

コナスビの場合は、暖かい時期でも地面をはうように四方に広がって伸びていくので、高さ的にはそれほど変化はありません。花時期にはやや斜めに立ち上がることはありますけれど。

コナスビ Lysimachia japonica

2004/12/30 撮影

暖かだった2004年の秋から初冬、こちらのコナスビもかなりよく生育しこんもりとした塊があちこちで見られ、開花しているものもありました。こんもりとなっていたり開花していた個体は一年以上前に芽生えたものでしょうね。その周りにはこの秋に芽生えたばかりのごく小さな個体も見られましたから、きっとこんもりした個体が初夏ごろ開花し結実した種子から芽生えたものなんでしょう。しかし、さすがに寒さが増してくると生育を止め、葉の色も紫褐色に変色し内側に巻いて、なんとか寒さをしのいでいるようでした。

主な花期は5月〜6月です。5つに裂けた花冠(花びらに見える部分)は黄色で、ガクも深く5つに裂けますがこちらは緑色です。「コナスビ」という名前は、花後にできる果実が球形で「ナス」の実に似ていて小さいことからきています。学名は 「Lysimachia japonica Thunb.」で「Lysimachia」は、オカトラノオ属、「japonica」は日本のという意味で、「Thunb.」はこの学名の命名者 Carl Peter Thunbergの略記です。

【和名】コナスビ [小茄子]
【学名】Lysimachia japonica
【科名】サクラソウ科 PRIMULACEAE
【撮影日】2004/12/08、2004/12/30
【撮影地】東京都日野市

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コナスビ

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2005年01月07日

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン Mahonia japonica

2005/01/01 撮影

ヒイラギナンテンは、ヒマラヤ、台湾、中国に分布する常緑低木で、日本へは1680年代ごろに中国から渡来したといわれています。庭や公園などによく植栽されていますが、乾燥に強い性質があることからさらに利用の幅も広くなっているようです。個人的には1m内外のものをよく見かけ、背が高くなったものを見たことがないのですが、図鑑などによると高さ3mほどにまでなるのだそうです。

まず目につくのは葉ですね。葉は茎の先の方に集まってついています。こういう形の葉を「奇数羽状複葉」といって、ギザギザ(鋸歯)のある1枚1枚を小葉といいます。小葉の鋸歯の先端は針のようにとがっていって、刺さると痛いです。また厚い革質で表面には光沢があり、この葉がモクセイ科の「ヒイラギ(柊 Leiognathus nuchalis)」に似ていて、さらに実が「ナンテン (南天 Nandina domestica)」に似ていることから「ヒイラギナンテン (柊南天)」と呼ばれています。確かに葉に関しては、ヒイラギをだだっ広くしたような感じはあります。しかし、実はどちらかというとまだヒイラギの方に似ていると思いますけどね。秋に熟して青っぽいような黒紫色に白い粉をふく楕円形の実は、球形で真っ赤に熟すナンテンとはずいぶん異なります。

茎は少しだけ枝分かれする程度で、だいたいは根元から新しい茎が出て茂るような感じになります。剪定するとわかりますが、茎の表面はコルク質で材の部分は黄色に見えます。チャンスがあったらぜひチェックしてみてください。さらに目立たないですが、葉の付け根にも注目してみると、やや広がって茎を抱きむようについています。

ヒイラギナンテン Mahonia japonica

2004/12/30 撮影

花期は3月〜4月ですが、南側で日当たりのよい場所に植えられている株には年末にはすでに蕾が見えました。それが2枚目の写真ですが、こちらは少し早めに開花しそうですね。時期がくれば1枚目の写真のような北側のものも、茎の先のほうから垂れ下がる長さ10cmぐらいの花序に房状に黄色い花をたくさんつけることでしょう。

花は花序の根もとの蕾から咲き始め徐々に先端へと咲き進みます。小さな花の1つ1つには、多くのガクと花弁があります。いずれも黄色ですが、花弁は6枚で花の中央部で筒状になっていて、そのまわりに花びらのように開いているものがガクで、大きさが大小ありますがあわせて9枚です。

【和名】ヒイラギナンテン [柊南天]
【別名】トウナンテン [唐南天]
【学名】Mahonia japonica
【科名】メギ科 BERBERIDACEAE
【撮影日】2005/01/01
【撮影地】東京都日野市

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2005年01月06日

クズ (No.2)

クズは、国内の各地の山野にふつうに分布しているほか、東アジアや東南アジアに分布する大型でつる性の多年草です。

人家近くの道路の法面などは決まって秋ごろに草刈が行われます。その後しばらくすると、これまで夏草に覆われていて十分に光を受けられなかった小さな草が花をつけ、越年草の種子が芽生えます。同じころ、クズもまた株元や地面をはっている多年生の茎から新たに葉を出して、つるを伸ばし始めました。夏草がなくなった状態では、他につかまるものもなく自分自身に捕まったりしてこじんまりとしたクズの丘ができていました。といっても、夏の勢いはなく小さな塊なんですが、それが法面のあちこちにできて、やはり他の草よりも生育が旺盛なのだと感じさせられました。

クズ Pueraria lobata

2004/12/08 撮影

上の一枚目の写真は草刈後に伸びてきたもので、11月中はもうちょっと瑞々しかったんですが、ちょっと茶色くなってきています。それでも、まだ、茎頂は上に伸びていきそうにも見えます。

クズ Pueraria lobata

2004/12/24 撮影

師走も終わりに近づくとさすがに寒くなって、クズの塊も枯れてしまいそうな雰囲気をかもしています。さらに、このクズのある場所は年末に2度の積雪に見舞われ、そのころには葉は枯れてしまいました。しかし、地面をさがすと太い茎が見えます。その太い茎はしっかり冬を越して、初夏ごろには再び芽を出し旺盛に伸びてゆくはずです。

クズ Pueraria lobata

2004/12/30 撮影

やっぱり、地上部を出して越冬するのは厳しかったようですね。秋に出てきてしまった茎は上へ伸びるタイプのもので冬には枯れてしまい、地面をはうしっかりとした茎とはならないようですね。短い間でも葉を広げて少しでも地下部に養分を貯蔵しようとしていたのでしょうか。

【和名】クズ [葛]
【学名】Pueraria lobata
【科名】マメ科 LEGUMINOSAE
【撮影日】2004/12/08、2004/12/24、2004/12/30
【撮影地】東京都日野市

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