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ヨゴレネコノメは、本州関東以西、四国、九州に分布し、山地の谷沿いの湿り気のある場所に生育する多年草です。ユキノシタ科ネコノメソウ属の植物で、「イワボタン (岩牡丹 Chrysosplenium macrostemon)」の変種に分類されています。
花期は3月〜4月です。4月上旬の関東、今回の写真を写した場所でもすでに咲いています。花茎は高さ10cm〜20cmで、ときに紫色を帯びていますが、毛が生えているのでややや白っぽく見えます。花弁はなく、ガク裂片は白っぽいような褐色。雄しべは基本は4つのようですが、8つのこともあります。雄しべの先の「葯」は暗い紅色。葯が開くと黄色の花粉が出てきます。花のすぐ下あたりにある「苞」は淡い黄色をぼかしたような色で、この苞のおかげで花がグッと引き立ちます。
花が終わるころには、走出枝をのばして、その先に新たなロゼット状の葉ができます。このようにしてできる根生葉は、ふつう花のつく茎につく葉よりも大きく幅の広い葉です。
「イワボタン」は、苞やガク裂片、葯が黄緑色です。またガク裂片がやや斜めに開くのに対して、「ヨゴレネコノメ」はガク裂片が雄しべなどを包み込むようにくっついて直立しています。ということで、花のない時期に両者を見分けることは難しいでしょうね。今回の場合も咲いている株で花をチェックして、その株から発生したと思われる根生葉を撮影しています。
ネコノメソウの仲間は、とても見どころが多くて、「ネコノメ」という名前も、姿かたちも非常におもしろいです。ちなみに、「ネコノメ」という名前は、花のあとにできる果実(さく果)に裂け目が1本入っている様子が、明るい場所で細くなった猫の目のように見えることからきているといわれています。果実が裂開するとたくさんの小さなツブツブの種子が見えます。
葉は卵形〜汚れたような白っぽい斑紋があって対生します。茎につく葉には柄があり、ロゼット葉にも柄があります。冬のころに見ると、地面の土の色と同化したような紫褐色で、やはり白っぽく汚れたような斑紋があります。生えているところもやや陰湿な感じの場所が多いのでなおさら、きれいな葉とは程遠いような状態に見えるかもしれません。
葉の様子とは違って、花の部分は、特に「ヨゴレ」という名前からくるイメージとは少々異なって、それなりの華やかさもあります。でもそれは葉の部分の地味な色合いとの対比によって、そう見えているようなところもある気がします。つまり、名前の由来でもある葉の汚れたような色が重要なんだと思うんです。
ヨゴレネコノメという名前は、多くの人がそう感じるように、確かにかわいそうな名前なのかもしれません。しかし、この名前のおかげでより印象に残って、忘れられない植物の1つになるのではないでしょうか。
【和名】ヨゴレネコノメ [汚れ猫の目]
【学名】Chrysosplenium macrostemon var. atrandrum
【科名】ユキノシタ科 SAXIFRAGACEAE
【撮影日】2005/04/03
【撮影地】東京都八王子市





メギといい、ネコノメさんといい、渋いですねー。
ヨゴレネコノメって、いつか見てみたい植物の一つです。
地味だけどとーっても面白い仲間ですね。
ネコノメソウ図鑑ってあったらいいですね。
今年は何種類か種子を集めて蒔いてみるつもりでいます。
メギは昨年蒔いてみたら発芽したんですが、水枯れで枯らしてしまいました・・・。
こんばんは。
ヨゴレネコノメ、こちらでは、結構よく見られるんですよ〜。まだ実際に見たことがなくて図鑑で見ていたときは、もう一体どんな植物なんだろうかと、いろいろと想像がふくらんでいました。
関東ではじめて見た実物は、想像以上に、素晴らしい植物でした。葉のよごれ具合も実に個性的ですし、花は深みのある色や形。ちょっとした群落で生えていると、もう圧巻ですよ!地味なんですけどね。。。
ネコノメの仲間、案外、難しいですもんね。図鑑、ほしいです。そうだ、図鑑といえば、ごまのはぐささんにはぜひ、種子図鑑や芽生え図鑑を作ってほしいなあ〜。
メギって乾燥には弱いのかな。
こんばんは。
チューベローズ、きれいに咲いているお花の写真が見つかってよかったですね。natural_oliveさんのサイトにふさわしい美しい花ですよね。
ますます、ステキなブログになりますように。。。