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クチナシグサは、本州関東以西、四国、九州に分布し、山野の林内や草地などに生える二年草です。茎の長さは15cm〜30cmくらいになりますが、特に下部の方は地面をはってのびるので、高さはもうちょっと低くなっていることもあります。
下部につく葉は小さくて鱗片状。茎の下部には少し白っぽい毛があります。上部の葉は対生。葉は細長い線形で先はちょっととがっています。長さは2cm〜3cm程度。若い時期の葉は赤っぽい。いたるところ「線形」によって形作られたような植物。ヒョロヒョロと華奢なこの「クチナシグサ」は「半寄生性」。
2004/04/30 花とガク | 2004/04/03 若い葉 |
花期は4月〜5月。花は葉の脇(葉腋)につきます。花冠は淡い紅紫色、外側が濃いめの色。長さ1cmくらいの「唇形花」。先は上唇と下唇に分かれていて、さらに上唇は2つ、下唇は3つに裂けます。下唇の真ん中の裂片(中央裂片)には、黄色の隆起した点々があって、小さな花のちょっとしたアクセント。雄しべは4本ありますが、長短2本ずつ。先端が上唇にくっついたような状態。
ガクは先端から半分以上長さの部分が4つに裂けて、その裂けたガク片の1つ1つは線形で、大きく開き反り返り気味になります。つまり、裂けていない筒状の部分より裂けたガク片の部分の方が長くなっているわけです。ガクは花後に大きくなって、果実を包みます。また、筒の部分には隆起した脈状のものが目立ちます。さらに筒部のすぐ下には2枚の「苞」があって、この苞は葉を短くしたような形状です。
果実は「さく果」で、長さ8mm程度の卵形。熟すと2つに裂けます。一番上の写真では、すでにガクが2つに裂け、果実の部分も開きかけています。種子は長さ1mmほどの小さな卵形。
名前は、大きなガクがよく目立ち、その果実の形が「梔子」の果実に似ているところからきているそうです。
【和名】クチナシグサ [梔子草]
【別名】カガリビソウ
【学名】Monochasma sheareri
【科名】ゴマノハグサ科 SCROPHULARIACEAE
【撮影日】2004/06/15、2004/04/30、2004/04/03
【撮影地】東京都八王子市
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